KAI カトリック情報局(ポーランド) 東京特派員・JJ神父

ヨーロッパ第2のカトリックメディア、ポーランドのカトリック情報局KAIの特派員であるJ…

KAI カトリック情報局(ポーランド) 東京特派員・JJ神父

ヨーロッパ第2のカトリックメディア、ポーランドのカトリック情報局KAIの特派員であるJJ神父(パウロ・ヤノチンスキー神父、ドミニコ会)による海外カトリック情報の記事をお伝えします。

最近の記事

アメリカ:映画『オッペンハイマー』が科学と宗教の関係についての議論を促す

USA: "Oppenheimer" film prompts discussion of the relationship between science and religion クリストファー・ノーラン監督(Christopher Nolan)の映画『オッペンハイマー/Oppenheimer』は、今年の第96回アカデミー賞(オスカー)のいくつかの部門にノミネートされ(2024年1月23日にノミネート、3月10日に7部門を受賞)、科学と宗教の関係についての議論を新たにし

    • アメリカ:古代キリスト教美術展 『アフリカとビザンチウム』

      USA: exhibition of ancient Christian art "Africa and Byzantium" 現在、アメリカで展示されているビザンチン時代(395-1453年)の北アフリカのイコン、モザイク画、写本、ミサ聖杯などの典礼用副葬品を含む160点以上の展示物は、来場者によれば『時代を超越した信仰の美しさと慎ましさ』を示しているという。それは2月14日の灰の水曜日の直前にニューヨークのメトロポリタン美術館で鑑賞したカトリック・ジャーナリストのマイケ

      • アメリカ:クリスチャン・ジャーナリズムのパイオニア、ジョエル・ベルツが死去

        USA: Joel Belz, a pioneer in Christian journalism, has died 2月4日に亡くなったジョエル・ベルツ(Joel Belz)は、ニューヨーク・タイムズ紙を含むアメリカのキリスト教メディアから、口をそろえて、『キリスト教ジャーナリズムの先駆者』と呼ばれていた。同紙は14日付の記事で、1986年にベルツとキリスト教に熱心な人々のグループによって設立された『ワールド・ニュース・グループ(World News Group)』と雑

        • イギリス:カンタベリー大聖堂でのディスコに憤りと軽蔑の声

          UK: outrage and scorn after disco at Canterbury Cathedral 2月8日と9日の両日、イギリスのキリスト教の聖地のひとつであるカンタベリー大聖堂(Canterbury Cathedral)で開催されたロックコンサートが、大きな騒動と怒りを引き起こした。『Rave in Nave(レイブ・イン・ネイブ、身廊での楽しみ)』と題されたこのイベントには、約3000人のロックやポップスのファンが集まり、エミネム、ブリトニー・スピアー

        アメリカ:映画『オッペンハイマー』が科学と宗教の関係についての議論を促す

          アメリカ:難しい会話の技巧を描いた映画『フロイトの最後のセッション』

          USA: film "Freud's last session" about the art of having difficult conversations 2023年の映画『Freud's last session/フロイトの最後のセッション』は、アンソニー・ホプキンス(Anthony Hopkins)が演じるオーストリアの医師で精神分析の父であるジークムント・フロイト(Sigmund Freud)とマシュー・グード(Matthew Goode)が演じる有名な作家でキ

          アメリカ:難しい会話の技巧を描いた映画『フロイトの最後のセッション』

          アメリカ:鉄のカーテンの向こうの芸術家たちの『創造的な闘い』に関する展覧会に時代を超えた意義

          US: exhibition on "creative struggle" of artists behind the Iron Curtain has timeless significance ミネソタ州ミネアポリスの現代美術館ウォーカー・アート・センター(the Walker Art Center)で、1960年から1980年にかけてポーランド、東ドイツ、チェコスロバキア、ルーマニア、ユーゴスラビアの芸術家たちがそれぞれの国で制作した作品を集めた展覧会が開催されている

          アメリカ:鉄のカーテンの向こうの芸術家たちの『創造的な闘い』に関する展覧会に時代を超えた意義

          アメリカ:人工知能AIが『魂のない』宗教的イメージを描く

          US: artificial intelligence paints "soulless" religious images 今年1月24日の第58回世界ソーシャル・コミュニケーション・デー(the 58th World Day of Social Communications)における教皇フランシスコのメッセージ『人工知能と心の知恵(Artificial Intelligence and the Wisdom of the Heart)』に続き、カトリックのメディアでは宗

          アメリカ:人工知能AIが『魂のない』宗教的イメージを描く

          インド:祝福された修道女を描いた映画はカトリック修道女へのヒンドゥー教徒の態度を変えられるか

          India: will a film about a blessed nun change Hindus' attitude toward Catholic nuns? 2023年にインドで撮影された映画『The Face of the Faceless/ザ・フェイス・オブ・フェイスレス』が現在、国内の多くの映画館で上映されている。1995年に刺殺され、2017年11月4日に列福されたカトリック修道女、シスター・ラニ・マリア(Sr. Rani Maria)の生涯と活動を描い

          インド:祝福された修道女を描いた映画はカトリック修道女へのヒンドゥー教徒の態度を変えられるか

          アメリカ:カトリック神秘主義の伝統を受け継ぐJ.フォッセについて

          USA: J. Fosse continuing the tradition of Catholic mysticism アメリカの作家でハーパー誌(Harper)の編集者であるクリストファー・ベハ(Christopher Beha)は、最近12月10日にストックホルムでノーベル文学賞を受賞したノルウェー人のヨン・オラフ・フォッセ(Jon Olaf Fosse)の『ヨン・フォッセのカトリック的神秘主義(The Mystical Catholic Tradition of J

          アメリカ:カトリック神秘主義の伝統を受け継ぐJ.フォッセについて

          アメリカ:福者カルロ・アクティスの母、魂と世界を変える聖体について

          USA: Blessed Charles Acutis' mother on the Eucharist, which transforms souls and the world 福者カルロ・アクティス(Carlo Acutis 1991-2006)と聖マヌエル・ゴンサレス・ガルシア司教(Manuel González García 1877-1940)は、アメリカにおける聖体復興(The National Eucharistic Revival)の主要な守護者である。こ

          アメリカ:福者カルロ・アクティスの母、魂と世界を変える聖体について

          アメリカ:ワシントンDCのカトリック大学で『ポスト・クリスチャン・スピリチュアリティ』に関するシンポジウム開催

          USA: symposium on "post-Christian spirituality" held at Catholic University in Washington, DC 10月18日、ワシントンのアメリカ・カトリック大学ヒューマン・エコロジー研究所(The Institute for Human Ecology at The Catholic University of America)で、『世俗的な考えによる霊的体験の危険性(the pitfalls o

          アメリカ:ワシントンDCのカトリック大学で『ポスト・クリスチャン・スピリチュアリティ』に関するシンポジウム開催

          アメリカ:2024年全国聖体大会の準備が進む

          USA: preparations are underway for the 2024 National Eucharistic Congress アメリカでは、2024年7月17日から21日まで、インディアナ州中部の州都であるインディアナポリス(Indianapolis)で開催される全国聖体大会(National Eucharistic Congress)に向けて、まさにアメリカらしい大きな規模で準備が進められている。 この種のイベントは、アメリカの教会では83年ぶりと

          アメリカ:2024年全国聖体大会の準備が進む

          アメリカ:物議を醸したベストセラー『ジーザス・コーリング』シリーズの著者サラ・ヤングが死去

          USA: Sarah Young - author of the controversial bestselling "Jesus Calling" book series - has died 4,500万部の発行部数を誇る人気シリーズ『ジーザス・コーリング/Jesus Calling』の著者、プロテスタントのサラ・ヤング(Sarah Young)が8月31日、テネシー州ブレントウッド(Brentwood、Tennessee)で77歳の生涯を閉じた。彼女自身は、自分の本は

          アメリカ:物議を醸したベストセラー『ジーザス・コーリング』シリーズの著者サラ・ヤングが死去

          エジプト:国際エキュメニカル巡礼

          Egypt: international ecumenical pilgrimage コプト正教会の代表者であり、アレクサンドリアの教皇、大主教並びに聖マルコ管区、および全アフリカの総主教(通称「コプト教皇」)であるタワドロス二世(Tawadros II)は、9月24日、『神のうちの真のいのち(True Life in God, TLIG)』を主題とする国際エキュメニカル巡礼の参加者である100人近くの聖職者をカイロの公邸に迎えた。聖職者の中には、4人のカトリック司教のほか

          アメリカ:女性修道会の宗教指導者会議の新会長、信仰生活を巡礼にたとえる

          USA: The new head of the LCWR compares religious life to a pilgrimage (GSR photo/Dan Stockman) アメリカのシスターの数が減っていることは、嘆くべきことではなく、むしろ神への信頼が重要な新しい巡礼の道を歩む自分たちを見つける機会となるべきだと、アメリカのドミニコ会のシスター、モーリーンは述べた。8月11日付で、彼女はアメリカのカトリック女性宗教指導者会議(LCWR、The Leade

          アメリカ:女性修道会の宗教指導者会議の新会長、信仰生活を巡礼にたとえる

          アメリカ:ガワーの黒人修道女の無傷の遺体を数百人の巡礼者が訪れる

          USA: Hundreds of pilgrims visit the untouched remains of a black nun in the town of Gower ガワー(Gowerミズーリ州、カンザスシティの北40マイル)の町にあるベネディクト会修道院には、毎日何百人もの巡礼者が訪れている。そこには、ウィルヘルミナ・ランカスター(Sr. Wilhelmina Lancaster)の遺体が納められている。2019年5月29日に亡くなったこのアフリカ系アメリカ

          アメリカ:ガワーの黒人修道女の無傷の遺体を数百人の巡礼者が訪れる