ボクは20歳から6年間、漫画を描いてきた。

「漫画を描く」以外のことはほとんどしてこなかった。

自分の漫画に〝必要〟なことは
積極的に調べたり、挑戦したりしてきたが、

〝必要ない〟ことは極力してこなかった。
ムダだと思ったから。

結果6年も漫画に時間を費やし、残した実績はゼロだった。

変わって去年から、
ボクはいろんなことに挑戦し、いろんなことを学んできた。

自分の漫画に〝必要ない〟と思うことも、興味があれば触れてみた。

約1年そうやって過ごしてきて、今思うのは

必要なことだけを求めて漫画を描いてきた6年間は
〝自分の可能性を狭めていただけ〟だったということ。

どういうことかと言うと、
世の中には自分の知らない、楽しいことや有益な情報が溢れているのに、

自分の価値観で〝理解できる範囲の物事〟の中から
自分にとって〝都合のいい物事〟しか選択してこなかった。

恐ろしく小さな世界の中で、自分の都合のいい選択ばかりを繰り返していたのだ。

その結果は6年描いて実績ゼロ。
デビューできなかった落ちこぼれ漫画家志望の出来上がりだ。

原因は、自分の知っている世界の中でしか物語を描けなかったからだろう。

当時はもちろん、自分の世界を精一杯描いた。

でもそれは、側から見たら本当にちっぽけで、
なんの面白みもない世界だったんだ。

今のボクは、あの頃のボクよりたくさんの物事を知っているし、もっともっと知りたいと思う。

それらの経験や知識は今後の漫画に必ず活きてくる。
あの頃のボクより確実に面白い漫画が描ける。

ボクは今まで〝漫画に必要〟というフィルターをかけていたことで、自分の可能性にフタをしていたんだ。

〝漫画に必要〟というフィルターを外したことで、ボクの人生はようやく進み始めた。

・新しい出会い
・たくさんの情報
・好きなことで得る収入

収入はまだ、生活するには不十分だが、
このまま継続すれば伸びるのは見えている。
好きなことで生きていける。

フィルターを外して本当に良かった。

今あなたがいちばん大事にしているもの。

もしかしたらその大事なものが
あなたの可能性を狭めているかもしれない。

もしあなたが人生に悩んでいるのなら、一度考えてみるといい。

大事なものは一旦後回しにして、

いろんな世界に触れて
いろんな経験をして

それから向き合うのでも遅くはない。

今あなたが見ている自分の世界は

あなたにとってはこの世のすべてだけど、
世界にとっては本当にちっぽけなものだ。

世界には面白いことがたくさんある。

たくさん経験してたくさん学ぶことが
遠回りのようで、実は近道かもしれない。

あなたの人生を進めるカギは、この世界のどこかに必ずある。