読むことの快楽、書くことの歓喜。

 きょうはちょっと文章の話をしましょう。ここ何年かぱったりと成長が止まっているのではないかと噂される海燕さんですが(おもに噂しているのはてれびんとかいう悪い奴です)、文章の技術だけは向上していると自分では信じています。

 まあ、過去の文章をひっぱり出してきて読んでみるとあまり変わっていないような気もしてくるのだけれど、ここでは上達しているということにしておきましょう。そうでないと話が進まないからね!

 さて、それでは上手な文章とはどのようなものでしょう。それはもちろんひと言ではいえない話で、ぼくが書くような饒舌な文章を悪文の典型と思う人もいることでしょう。

 ただ、ひとついえるのは、技術が高まれば高まるほど、言葉を自由に弄れるようになるということ。この、自由であることが言葉をつづることの面白さそのものだとぼくは考えています。

 この世に言葉ほど自由なものもなく、作家や詩人ほどいいかげんな仕事もありません。何しろ、言葉のつづり方にはあきらかな法則もなければ、絶対の規則もないのですから。

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