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【まんが少年日々記】59話 バリカンでの散髪は、でーじ【コラム】

バリカンを買ったか貰ったかした日から散髪は我が家でやることになった。

当初は、とうちゃんが散髪をしていた。
いつとはなしに、かあちゃんがバリカンを持つようになる。

で、虎刈りばかりで、笑うに笑えない悲惨な大虎散髪。

が、小学校も高学年ごろにはかあちゃんはいっちょまえの腕前になっていた。
経験って技を培うものなのだと、がてんがいく。
気をよくしたかあちゃん散髪屋は、近所の子も何人となく刈ったりして、わりに悦にいって自慢げだったな〜。

なに「床屋ってのはなかったのか」ってか
理容室や美容室はあったが高校あがるまで、かあちゃん散髪屋。
なんせ、小・中学校は、刈上げか丸坊主頭あたりまえ。
髪型には気を遣わない生活だった。

髪型といえばそうそう、モテるモテたいの時代あったね〜。

高校時代は小さいロットで巻いたアイパーと言ってたパーマやコテで焼きまくパンチパーマをした。
週末や夏休みの土方アルバイト料で贔屓にしてた理容室へ2ヶ月に1回行く。
髪型のせいなのか大人に混じっての社会人ぶっていた。

今では、パーマやパンチパーマ時代ってあったのか?な〜んてな薄毛。
で、床屋へかれこれ20年来行ったことない。
フロ場で電気バリカンで丸坊主になったり、ぼーぼーに伸ばしたり。
まあ、ぼーぼーは薄毛ジジーの言い過ぎ妄想だな。ひひひひ。
ただ今頭皮が透けて見えるほどに薄毛の白髪に変貌中。
『髪は長い〜友だち』ってコマーシャルコピーの真逆が進行中。

なに「寄る年波だな〜」ってか
そうそう、反抗的な言葉もむなしいほどに鏡の前でしょぼくれて無惨。

当時は、戦々恐々だった虎刈りが、今では自らに虎刈りだ。
平気のへいざで出歩くって、自信過剰もいいとこ。どうだまいったか。

まんがで描く当時の様子はだいぶ誇張過ぎなので、かあちゃんごめん。 

が、ま〜近い。すっごく近い。いやいやそのままかもしれん。
あ、かあちゃん怒るな〜脚色さー。
アーメン。南無。九拝してますよー。

そんなかあちゃんも鬼籍に入って、うん十年。
もう、生まれ変わっても良いんじゃないのかな〜
最近、夢によく出てきては言葉少なにしおらしい。
男三兄弟には、あんなに鬼だったが、石垣島で暮らす三男の孫たちには朗らかで優しいおばーであった。

会話がはずむと、いつも形態模写入りで話をしていた。
聞いている者は、話が面白いのか形態模写がおかしいのか知らず知らずに笑い転げる。
しつけ閻魔大王か鬼だが、芸人はだしの話術を披露し皆を笑かしてご満悦でニンマリ顔だった。
ああ、感傷的になっちまってる。いかんいかんジジーの思い出し涙が。

え〜、ここらで、おひらきにしましょうね。
それでは、また近日中に寄ってね。




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次の更新は 60話の標準語版 です。

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