現代では防空壕って何？って言うんでしょうね。

小学生の頃には、さりげなく灌木に隠れるようにむき出しのままあった。

其所彼処に雨ざらしのままに開きっぱなしのもあった。
で、子供の冒険心をくすぐっていた。

大人たちは、行くな入るな幽霊が住んでるぞー。
と、脅し文句を並べたてて足を向けさせないようにしていた。
が、何か未知なるものへの憧れと、感情が不良なので行く。

なに「そうそう絶対初期不良もいいとこだよ」ってか。
ま、たしかに今思えば感情が情熱の嵐が如くの日々なのか…。

で、行ってみたら「あった」求めていた物。

何か異様な気配充満の湿気った場所。
ピストルの弾欲しさにしゃがんで砂地や土をほじくる、ほじくる、ほじくる。
が、出るのは隠れ生活の残骸らしき箸や茶碗の欠片。
ピストルの弾は入り口が塞がれている日本兵の隠れていた防空壕の中なのだ。
壊して入るってのは気がひけるので隠し出入り口を探しまくるがはそんなものは無い。
しかーし。ピストルの弾を欲しさに防空壕の入り口付近の野原をくまなく探す、探す、探す、探すと、あった。ありました。

なに「祟りとか怖くないのかバカ少年たちは」ってか
そうなのご明察。実は祟られたのか翌日から熱がでて治らない。
漫画で描いたのでみて→『28話これがあんたのまぶいだよ』トホッ。

で、ユタを呼び、一部始終がばれて、かーちゃんにののし
られユタに軽蔑されらがらまぶいくみ（魂込める）儀式を
執り行いやっと健常者に変身しました。申し訳ありませんでした。拝

諸君、無闇矢鱈にいわくつきの場所へは行かないことですよ。
大変な目に遭うこと間違いない！間違いありません。

と、いうお話でした。おしまい。

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