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大神神社【奈良県桜井市】 その1

自分には何も感じられない神社も有ることを認識し、少し行く神社を考えた方がいいのかな?と思っていた時でした。例のスナックのママに「行かないといけない神社なら呼ばれるはずよ」と教えてくれました。なるほど、そういうこともあるのか、と考えていた時でした。知り合いから着信がありました。そこまで仕事上の付き合いも、遊んだりもする仲でも無いので珍しいなと思いながら電話に出ると「奈良県にさ、凄い良い神社が有るらしいねん!呼ばれないと行けないって言われてて、どんなに計画しても呼ばれてないと当日なにか用事が入ったり、車が故障したりするらしい」と結構唐突に話しが始まりました。「近いうちに1日開けられる日ある?一緒に行けへん?」と言われました。心の中でこれか!と思いました。神社の話しもあまりしたこと無いのに、何故か、誰を誘おうかと考えた時に僕の顔が浮かんだらしいのです。そして僕なら行くと言うんじゃないかと思ったと後日言っていました。正直、この時には大神神社(おおみわじんじゃ)という神社を知らず、その友人からの電話の後調べてみました。御祭神は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)配祀として、大己貴神、少彦名神となっていました。大物主大神、この時の浅い知識では、大国主と同一神だったかな?位に思っていましたが、本殿は無く、三輪山がご神体と聞いて俄然行く気が湧いてきました。やはり古い日本の信仰は山岳信仰や磐座信仰です、歴史の有る神社では本殿があっても本当のご神体は後ろの山です。的なところも多いですもんね。そして、そのうえ、ご神体の山に登れると言うのです。益々テンション上がります!その日が待ち遠しくなりました。

当日僕の車で奈良に向かいます。夏の超暑い日でした。平日なので駐車場も殆ど車は無く、観光バスが1台、乗用車が数台だけでした。参道を歩きながら、山に登るなら飲み物持っておかないと熱中症になるかもと思い、スポーツドリンクを購入。この時、財布には千冊があと2枚、五千円札が1枚、万札が2枚有りました。小銭もあったのでこれでお参りは大丈夫だなと思いました。大きな鳥居をくぐり、参道は涼しく感じました。ただあまりいつもの感覚は薄い気がしていました。ここもあまり何も感じ無い神社かもしれないなと思っていました。拝殿でお参りを済ませ、いよいよ本番の狭井神社 (さいじんじゃ)の方へ向かいます。この神社で受付をして三輪山に登ります。受付をすると登拝するのは初めてかどうか尋ねられ、初めてですと答えると、登拝での約束事等を丁寧に説明してくださいます。20分ほど掛かりました(待ち時間も含めて)。入山料は300円でした。

待ちに待った登拝です、足腰には自信があるので楽に登れるだろうと思っていました。登拝口には、しめ縄で結界が張ってあります。一歩踏み出した瞬間、ゾクゾクっと背筋に何か走りました。うわっやっぱりここは凄いところや!と嬉しくなりました。しかし、中々の急勾配です、最初は階段から始まり、徐々に登山に。この頃からです、自分の足のくるぶしの辺りが重くて仕方無いのです。登山が趣味な訳では無いのですが、近くの山に登山が趣味の友達と登った時には(御嶽山とかガチ登山している子です)、ついて行けないと言われたほどなので、結構自信があったのですが、何か具合が違うのです。何かが足首を掴んでいて「登るな!」と言っているみたいな感じです。その状態が六合目くらいまで続きました。辺津磐座・中津磐座・奥津磐座と磐座信仰の跡もありますが、登っている時には寄る余裕はありませんでした。さて、ここから不思議な体験になりますが、それは又次の投稿でお話しします。

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