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直行と富太郎と帯広のお菓子屋さん

【2023年4月17日加筆】「ダーウィンが来た」の『制作ウラ話』や高知局へのリンクを追加しました。

北海道みやげとして有名な「六花亭」、その包装紙の画家『坂本直行』。
日曜美術館でも放送されていたのでご覧になった方も多いことでしょう。


北海道ローカルではwebでも公開されています。
(#4以降はローカルで放送された動画も見ることができます)

「#7 原野の暮らしが育んだ芸術」で坂本直行と牧野富太郎の関係が紹介されていました。

「日本植物学の父」と呼ばれた植物学者・牧野富太郎が作った「牧野 日本植物図鑑」(通称“牧野図鑑”)。3000ページ以上、掲載されている植物の数はざっと数えただけで7000種以上あります。直行さんは、この図鑑を愛読していて、原野で植物をスケッチしたり採集してきては、牧野図鑑で調べていました。

#7 原野の暮らしが育んだ芸術 より

詳しくはぜひ上記webをご覧ください(牧野図鑑「かたくり」のクローズアップが載っています)。


牧野富太郎の著書は青空文庫でも読めます(現在14作品・一部は挿絵付き)。

牧野富太郎の作品一覧

neo文庫では魅力的な挿絵も見やすくレイアウトしています。

牧野富太郎著 植物知識

2023年4月からのNHK朝ドラ主人公は牧野富太郎がモデル(としたオリジナルストーリー)だそうです。
富太郎本人の自伝もneo文庫で読めます。

牧野富太郎自伝 第一部・第二部


【2023年4月17日加筆】
「ダーウィンが来た」の『制作ウラ話』
「牧野の植物」~“異色の”ダーウィンが来た!を可能にした魔法の言葉~

には「ユキモチソウ」の植物画が高解像度で載っています。

他にも牧野富太郎関連の情報がありました。

朝ドラ らんまん で主人公が触れていた花はレプリカだそうです。

NHK高知放送局の 【牧野富太郎博士】博士のまなざし では実際の映像に加えて植物画も見ることができます。


表紙画像について

左側は六花亭の紙袋を撮影したもの、右側は青空文庫の牧野富太郎作品(植物一日一題、植物知識)から挿絵をコピーしたものです。
※牧野富太郎は1957年没なので2008年に著作権の保護期間が過ぎています
※現在の著作権保護期間は70年ですが、70年に変更される以前は50年でした。




帯広のお菓子屋さん

唐突ですが、私は高校時代帯広に住んでいました。
帯広にはおいしいお菓子屋さんがたくさんあります、六花亭(当時は帯広千秋庵)・柳月・竹屋製菓…

もうひとつ喫茶店併設のところがあったような気がしますが、思い出せません。
学校祭準備の後とかにお世話になったはずのだが…

帯広千秋庵のヒット商品が「ホワイトチョコレート」で、その包み紙は坂本直行の『ふきのとう』でした。(当時は誰の作品かは知りませんでした)

六花亭の「沿革」によると『1968年11月日本で初めてホワイトチョコレートを製造、販売』
とあります。

『小田豊四郎がヨーロッパへ視察研修へ行った際、視察先の菓子店でチョコレートが主力商品となっていることを目の当たりにし、「日本でもチョコレートの時代が来る」と感じた小田豊四郎が帰国後の翌年からチョコレートの製造を始めた』

Wikipedia「六花亭」より

白いチョコレート以外にもいろいろなフレーバーがあり、それぞれ北海道の花が描かれていました。(現在も抹茶・モカ・ミルク・ビタスィートなどの種類があるようですが、当時はもっと種類がありました)
チョコレートのフレーバーと言えば個人的にはチョコの中にクリームが入っている不二家のルックチョコレートを想像したのですが、当時の帯広千秋庵のチョコレートシリーズは板チョコ自体がオレンジやコーヒーなどが溶かしこまれたものでした。
想像するに板チョコとしての硬さを保つには苦労があったのではないでしょうか。

Wikipedia「六花亭」にもありますが、白いチョコレートの大ヒットをきっかけに社名を変更しその後もおいしくて手頃かつ安心なお菓子を作り続けてくれていますね。

ありがたいことに、現在は札幌にも喫茶やホール併設の直営店やテナント店がたくさんあり、いつでも六花亭(や柳月)の味を楽しむことができます。

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