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解放の時

放たれた矢は
私をすり抜け核心を突く
私の浅はかな繕いなど
とうに見抜かれている
次放たれる矢もまた
私をすり抜けてゆくだろう
偽りを纏う私に
その矢をかわすことなど出来はしない
容赦なく放たれし矢
向かい来る矢の向こうに立つ人影
放った者とは…

あの頃の私 か

是非もなし

この一撃で仕舞いとなろう
それでいい
いや それがいい
これで やっと私は解放される

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