鍼灸国試症例問題を分析してみた

問題 129 左手中指のしびれを訴える患者に第 6 ・第 7 頸椎棘突起間の左外方に刺鍼し症状が改善した。本症例の検査所見として最も適切なのはどれか。





1.ファレンテスト陽性


2.上腕三頭筋反射減弱 ⭕


3.中指伸展テスト陽性


4.エデンテスト陽性


これはそれぞれのテスト内容が分かれば解ける問題


1 まずはファーレンテストは手根管症候群かどうかを確かめる検査のひとつ、本症例は中指が痺れるので当てはまる


2 上腕三頭筋反射は脊髄神経C6とC7(主にC7)の領域をテスト。反射が減弱しているから主な筋肉は上腕橈骨筋 (C6による)●上腕三頭筋 (C7による)



3 中指伸展テストは上腕骨外側上顆炎なので消す


4 エデンテストは肋鎖症候群のテスト指は痺れるので僅かに当てはまる



◯痺れる部位から上腕三頭筋反射を行い減弱していたので、上腕三頭筋 の神経根である第 6 ・第 7 頸椎棘突起間の左外方に刺鍼し症状を改善させたと考える。この時にファーレンテストは陰性と考えられて手根管症候群は除かれていた。




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