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介護施設で進んでいるIoTを在宅でも利用するために🐈

介護機器の展示会に行くと、施設向けIoTの展示はとても多いという印象がありました。入所者のベッドには圧力センサや心拍測定や呼吸測定、ドアには開閉センサ、居室にカメラを取り付ける事も行われているそうです。プライバシーの問題については、入居の時に同意書を取り交わすような話しでした。高齢者はだんだんとADLが低下していき、転倒や誤嚥のリスクがある中、事故があれば訴訟リスクもあります。施設でIoT見守りシステムが採用されるのは当然だと思いました。

私は、デイサービスや訪問介護で、在宅の方を支援する介護士をしています。在宅では、IoT見守りシステムはあまり進んでいないと感じます。家族が自分を訴えることはまず無いので、センサに頼ってまでリスク管理をする必要がないのだと思います。本格的なIoTセンサ付き見守りシステムや、ホームセキュリティシステムを利用するには、導入や月々の費用がかかり、ほとんどが自費になります。被写体になったり測定される側の方の理解も、すんなりとは得られない場合が多いと思います。

しかしながら、慣れた家でも転倒などの事故は起こりますし、認知症になれば様々な困難が待ち受けています。自宅だから施設よりも問題が無いわけは無く、スタッフがいない分を、IoT機器で少しでも補えたら心強いと感じます。

私は猫を飼っています。夏の暑い時期に、家を留守にして家族で外泊する用事がありました。普段は使っていないのですが、こんな時のためにペットカメラを置いてあります。今時のペットカメラは、電話の様に音声のやり取りが出来て、室内の映像が見えて、温度まで分かります。猫ちゃんの為にご飯と水とトイレを多めに用意して、ペットカメラとエアコンをオンにして出発。遠方で宿泊しながら、スマートフォンで猫ちゃんの様子を見たり、猫ちゃんに声を掛けたりしていました。しかしながら、問題は突如起こりました。温度の数値が30℃で目を疑いました。調べると、自宅の地域で停電があった様子でした。すぐに家族の1人が自宅へトンボ帰りして、エアコンをオンにして事なきを得ました。猫ちゃんは寂しかったみたいです💦

ペットカメラは高齢者の見守りにも利用可能で、初期費用はそれ程かからないし、月々の利用料は無料です。Wi-Fi環境は必要ですが、在宅の高齢者の見守りに、最初に導入するのには適していると思います。

私の家では、次に外泊する時の為に、今度は外出先からエアコンをオンできるスマートリモコンの導入を検討しています。高齢者は夏場でもエアコンを止めてしまう方が多いので、リモートからエアコンを操作するスマートリモコンも、高齢者の自宅に便利だと思います。

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