「できるループ」を生み出そう。
私は、とにかく苦手なものがある。
それは、計算・算数・数学だ。
学生時代から苦手で、
特に立方体を切る問題とか、展開図とかは特に苦手で、
頭のなかで3Dを想像すると吐き気がした 汗
恥ずかしい話、赤点とって、よく補習に出てたなぁ。
できないことが続く、「できないループ」にはまると、本当に辛い。
数学の授業は、毎回恐怖でしかなかった。
大人になった今でも、日々の小口現金の締めとか、とんでもなく時間がかかり、何度やっても計算が合わない。
事務仕事も、数字に関するミスは、どんなに気をつけても必ずやってしまう。
ここまでくると、生活に支障が出るので、障害のレベルに達していると思う。数字を見るたびに鬱鬱としてしまうのだ…
話を、介護に移そう。
介護が必要になると、どうしても、できないことが多く生じてきて、「できないループ」にはまってしまう。
それをなんとか食い止めないと、どんどん生活意欲は低下していき、心身機能も低下していく。
そして、またできないことが増えていってしまう。
では、いかに食い止めるのか。
大事なことは、
例え本人や家族が諦めていたとしても、
私たちが簡単に「できない」認定しないこと。諦めないでそばに居続けることが求められる。
事例を1つ紹介したい。
パーキンソン症状が1年で急激に進行し、まさに「できないループ」にはまっていった女性利用者がいた。例えば、体勢を維持できず、料理をするのが難しくなっていった。
しかし、彼女は、料理が得意で好きだったこともあり、何とか「みんなと一緒に料理がしたい」と考えていた。
その時、私たちが「いやいや、無理でしょ〜」って思ったら、そこで試合終了です。
何かいい方法はないかと、あの手この手を試した。
根拠なんて無くても、まずはやってみるってのも大事です。
そして、最適解をみつけた。
立位を保つことは難しかったが、座りながら調理をするのではなく、
あえて立ちながら調理してみることにした。介護職は後ろで立位を支えるだけで、彼女は手際よく調理をはじめた。
思わず、ハイタッチ!
最近、元気がなく口数少なくなっていたが、
その瞬間を境に、昼食づくりを仕切りはじめ、饒舌に。
そして、それ以外のことも諦めずに、どうやったら、できるかを一緒に考えて、「できること」を1個ずつ取り戻した。
まさに、「できるループ」が生み出されたのだ。
できないループにいる人間は、なかなか1人では、抜け出せない。
近くにいる第三者だからできることだと思う。
繰り返しになるが、
まずは
できることを諦めずに近くにいる。
それが、とっても大事だと思う。
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