見出し画像

レビー小体型認知症

 上の写真のメモは、母がリハビリ病院に入院していた時に書いたもの。几帳面な母は、日記のようにお小水や目薬をさした時間を記録していて、その中に「認知症があります。夜中に気付いたら、それなりに指示してください。おしえて下さい」という、この一文が紛れていたのだ。おそらく、電話がかけられなくなった頃と、前後していたと思われる。

なぜ入院したのかわからなくなり、早く帰宅させろ、娘を呼べ!と騒ぎ、そのたびに看護師に止められる日々。認知症のため不穏を繰り返すうち、やがて周囲から嫌がられていったのだろう。退院時に部屋に行ってみると、ロッカーの中もベッドの周りもぐちゃぐちゃ。匂いが漂うポータブルトイレの横で、食事をした形跡もあり、劣悪な環境の中、放置されていたことは一目瞭然であった。リハビリ病院ってこんなもの?

正常な時とそうで無い時が交互に訪れる。自分ではどうにもできない衝動に苦しんでいたんだなと思うと、このメモを見た時は涙が出た。

もっとも、幻視で「部屋のどこかに変なおじさんがいる!」と言われた時は、思わず笑っちゃったけど。故志村けんさんしか思い浮かばなかった😅



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?