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科学的介護を広めたい。介護の視野を開発するエンジニア|SPACEメンバーインタビュー⑦

こんにちは!

「すべての人に、カイゴリーダーシップを」
をビジョンに活動するKAIGO LEADERSが運営の、
若手介護コミュニティ『SPACE』の恒例企画、
かいスぺインタビュー✨

ABOUT|すべての人に、カイゴリーダーシップを|KAIGO LEADERS (heisei-kaigo-leaders.com)

SPACE|「介護」に関心を持った仲間が集うオンラインコミュニティ|KAIGO LEADERS (heisei-kaigo-leaders.com)

今回の紹介メンバー

今回の紹介メンバーは、
なんとっ、エンジニアのふるさんです!

なんで?!
介護となんのつながりがあるの?
と、気になりますよね。

僕も気になりました。
ということでインタビューしてきました!

写真右側がふるさんで左側がヤギさん

ふるさんは岐阜県出身で
岐阜→愛知→大阪→埼玉→アメリカ→奈良→東京→埼玉と
住むところを変えながら
キャリアを積まれてきました。

「アメリカ?!」と眩しいワードにクラクラしそうなそこのあなた。くっくっく。私も右に同じ( ´艸`)。ソフトウェア研究開発で3年ほど渡米されたそうです。夢の海外勤務!

メェ~(へぇ~)

ふるさんは長年、
ソフトウェア開発の戦力となってきましたが
現在はその経験を活かし、
介護に関わる方の負担を軽減する
サービス企画業務を主にされています。

ふるさんが企画開発を行う
介護施設向けの事業・サービスは
現在約100施設様に広がっているようです。

さて介護とエンジニアが
つながってきたところで、
ふるさんがSPACEに入った理由、
そしてどんな使い方をしているか
どんな人とつながりたいかについて
聞いてみましょう!

SPACEへの参加理由

「自社で介護施設を運営していないので、
現場と距離が遠い。
現場の方が日々考えていることを
知りたい。ここが一番の理由です。」

どうにか現場の声を知る場はないかと
考えていたところ、
社内にいた元介護職員の方から
KAIGO LEADERS、SPACEの存在を
教えてもらい飛びついたんだとか。

私のSPACE活用方法

ー現場の声を拾うため、SPACEをどのように活用しているんでしょうか

私は自らアンケートを取ったり、議論に入ったりイベントを仕掛けるようなことはしていません。それよりもSPACE slack内のアーカイブを検索して、法改正やICT化、介護機器について話題になった時に、介護現場にいる人たち同士がどんな反応を見せるか、どんな会話が生まれているかを観察しています。SPACEは多種多様なコンテンツ・話題が溢れているので有難く、サービス開発の参考にさせていただいています。

ーSPACEでつながりたいのはどんな方ですか?

業界を変える起点となりたい方、変えていきたいと考えている方とつながりたいです。今の介護の在り方や現状に対して課題意識を持っていて、だけど個人の力ではどうにもならないと感じている方達を支えられるサービスを開発し、新しい介護の形、科学的介護を広めていきたいと考えています。

『科学的介護』を広めたい

ー『科学的介護』を広めたいという話ですが、そもそも『科学的介護』とはどんな介護の形を指すんでしょうか。

「科学的介護」を言い換えるなら、「データによって体系化された介護」、でしょうか。可視化された客観的な根拠とそれに基づいたケアが共有されれば、誰が見ても正しい介護が実践できます。それは同時に介護に対する不安を払拭、職員にとっても利用者様にとっても、その家族にとっても安心できる介護を生むことにつながります。

ー『科学的介護』をどのように広めていきたいと考えていますか。

まずは弊社のサービスをより多くの施設様に導入いただくこと。そのために製品・サービスの質をあげていくことです。

そしてもう一つは、これからの介護を担う学生さんに弊社社員が講師となって科学的介護の授業&ワークショップを行っています。私は東京福祉専門学校と早稲田速記医療福祉専門学校の介護福祉学科の学生さんに授業を行いました。東京福祉専門学校は「自立支援介護論」の中で、早稲田速記医療福祉専門学校は「生活支援技術」の中で取り上げていただきました。

私が行った授業では「データを使う事で、介護に関わる人が同じ情報を共有できる。憶測ではなく事実から判断できる。介護をする時もデータを使う事が必要」という話をしました。その後、弊社の行動分析センサーや介護記録で得られるデータを見てもらい、利用者様の生活のどこに課題があり、その課題に対して皆さんは何をしますか?という問いかけをしました。学生さんは様々な情報を読み取り、学んできた知識を使ってケア方法を考えてくれました。

やはり業界の中で「科学的介護」というと賛否両論分かれます。それは今まで介護職の方がプロとしてこだわってこられた介護の形を否定されると感じてしまう方もいるからだと思います。そういう人たちとの間には大きな壁があります。その壁をあけるために、これからの介護を創る若い介護職の方や科学的介護に関心のある方たちに向けて発信していくことも大切な活動だと考えています。

ー最後に『科学的介護』を業界に根付かせたい意義について、改めて考えをお聞かせください。

「科学的介護」が業界に浸透すれば、介護職の方たちがプロとしてもっと世間に認めてもらえるようになると考えています。ここで勘違いしてほしくないのは、これまで介護職の方々が培われた経験スキルを否定したいわけではない、ということです。既にお持ちの技術に科学的介護が加わる、という考えです。素晴らしい技術に皆が納得できる根拠のある説明が加わると「やっぱりプロは違うな」と多くの人が感じていただけます。私は、介護職の方が現場でさらに活躍するための武器を提供したいという想いで「科学的介護」を根付かせていきます。

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今回の話で感じたのは
前回の取材との共通点でした。
片や介護学をつくりたいカズさん
片や科学的介護を広めたいふるさん。
違うようで「介護を体系化したい」想いは同じ。
今後彼らのその想いが重なり合って、
大きな花を咲かせることになるかもしれません。

それではふるさんのこれからのご活躍を楽しみに
かいスぺインタビュー記事を終えさせていただきます。

次回のメンバー紹介もお楽しみに!

これまでのSPACEメンバー紹介
Vol.1 介護未経験の私が感じるコミュニティの価値(桑村美奈子)
Vol.2 行動につながるきっかけがある場所(盛島和宏)
Vol.3 職場を離れて介護を見つめなおす場(森田華代)
Vol.4 研究職の性?!介護業界を深掘りするために飛び込んだSPACE(大島直史)
Vol.5 超高齢社会の中で、ポジティブに介護を受け止め発信できる場所(佐久間友弘)
Vol.6 夢は『介護学』を創ること。介護のオールラウンダー・カズさんに取材!(竹内一博)

SPACEの入会は毎月2回、10日と25日!
◆介護のオンラインコミュニティ「SPACE」詳細と申込
https://heisei-kaigo-leaders.com/projects/space/


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