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僕が「解体作業」を天職と感じた瞬間


気がつけば入社して12年が経ち、年齢は41歳になりました。
僕は会宝産業の現場で作業をしている中嶋修と申します。

入社前はやりたいことが決まらずに職を転々とし、仕事を半年ほどしてない時期もありました。

そんな時に草野球で一緒だったK先輩が会宝産業で働いていて、会社の話をしてくれ、社長の本を紹介してくれ、それを読むことで、会宝産業に興味を持つようになりました。

しかし、先輩に迷惑をかけてはいけないと思い、先輩には内緒で応募し、ありがたいことに入社できて今があります。

会宝産業は自動車リサイクル業を営んでいて、世界90カ国に中古自動車部品を輸出している会社です。
僕はもともと車が好きで、自分でいじることもありましたが、働き始めて目の前でプロの仕事に触れると、自分の心の中で何かが弾けたことを覚えています。
何に対して心が弾けたかというと、それは解体作業です。

そのきっかけを作ってくれたのがS先輩でした。
S先輩の仕事ぶりは「ザ職人」という感じで、一目惚れするようなカッコよさでした。
何がカッコいいかというと、それは言葉で表せないくらい!!

とにかく知識が豊富で、車の構造を理解していて、作業が正確でスピーディー!!
だからもう、とにかくカッコいいのです!

そんな職人の仕事に引き込まれていくうちに、さらに嬉しかったことが「お前ならできるよ」とS先輩が何度も声をかけてくれた事です。
そんなふうに褒められた事はそれまでなかったし、それから完全に僕は仕事にハマっていきました。
こんなに喜ぶ自分がいるんだと実感した時に、自分の天職はこれだ!と思いました。

その後、隣の作業場で仕事をするようになり、そこでS先輩とは別に2人の鉄人と一緒に仕事をする機会をいただきました。

その2人がなぜ鉄人かというと、70歳を超えているにも関わらず、まだまだ現役バリバリで現場仕事をしていたからです。
さらに他の人では扱えないトラックなどの大型車も解体していました。

その鉄人の1人(僚平さんといいます)が会社に入庫された装甲車を見て、車の下に潜り底面を確認していると「こんな車はあまり解体した事はないけど、車の底を見れば大体分かるもんだよ」と言っていました。
そんな鉄人は僕の憧れの存在であり、当社で行っている夢シート面談でも「僕は僚平さんのようになりたい」と言ったのを覚えています。

こちらの写真は鉄人(73歳時)の現場作業写真です。

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その僚平さんは、海外のお客様から部品の注文を受ける時に「ぜひ彼にカットしてほしい」と指名されることがありました。
自分もそうなりたいと思って仕事をしていますが、最近海外のお客様からただの「Thank you」ではなく、心のこもった「ありがとう」という言葉をいただけるようになってきたことを実感しています。

また、会宝産業は車のリサイクルを通して、世界の「あとしまつ」を考えている会社ですから、世界各国にリサイクル工場を建設したいというビジョンがありますが、実際に今年からインドでリサイクル工場が稼働しました。
会宝産業にとっても海外での工場稼働は初の試みで、会社の成長を感じていました。

しかしその後、なんと僕に、英語なんて話せない僕に、インドに行くチャンスが訪れたのです。
もうビックリでしたが、こんなチャンスはそうそうあることではないと思い「ぜひ行かせてください」と返事をしました。

まさか自分が、仕事で海外に行くとは思ってもいませんでしたが、現地で雇用した社員に解体作業を教えるという仕事でインドに行ってきました。

天職2

はじめての海外でしたし、体調を崩すことがあったり、大変なこともありましたが、僕たちの仕事が世界の人たちの役にたつと考えたら、ますますこの仕事が好きになりました。

僕たちの仕事は、地球環境の改善や各国の雇用創出にも貢献できる可能性があることを海外にいくことで改めて実感したので、今まで以上にやりがいを感じています。

天職3

インドに行ったことで感じたことは、自分の後継を育てていきたいということです。
僕自身もまだまだ発展途上ですが、ビジネスの広がりを考えたら、人財の重要性を改めて感じました。

独身時代には怠け癖があった僕ですが、結婚をして会宝産業に入社し、今では僕も三児の父となりました。

自分の天職をより極め、もっともっと成長し、会社と社会に貢献していきます!

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