排泄日記つけましょう

排泄の介護を行っていると、「食事の時間は決められても、排泄はいつ出るのかわからないので、予測がつきにくく対応が大変」という声を聞きます。そして、排泄物は放置しておくと、臭いが周囲に漂い、高齢者の脆弱な皮膚のトラブルの原因になります。

では、排泄の予測はできないのでしょうか?実は「ある程度は予測ができる」と考えられています。排泄を予測するための最初の手段としては、排泄の状態を観察して記録すること、すなわちそれは排泄日誌をつけることから始まります。

排泄日誌をつける意義

日誌ですのでいろいろな事を書き込んで頂いてもよいのですが、排泄の傾向を把握するための記録ですから、排泄に関係することを記載することで、その関連性の影響に気づいたり、生活のリズムが把握しやすくなったりします。

実は排泄は環境や生活の影響を大きく受けています。そして、排泄にかかわる身体の機能は複合されたものが多く、排泄の状況を知ることは生活状況を知ることにも役立ちます。つまり、排泄に関連することを情報として記載しておく、それが排泄日誌です。排泄日誌に記載された情報をもとにして、ご利用者様の身体や生活の状況として、どのようなことが起こっているのか、を考える材料として用いていきます。

排泄に影響するのは、朝起きてから寝るまでの生活リズムですから、起床時間と就寝時間を記載しましょう。起きてから昼間活動している時間帯の排泄の回数を「昼間排尿回数」と言い、就寝してから朝起きるまでの夜間の睡眠時間帯の排泄の回数を「夜間排尿回数」と言います。これらに加え、排尿の量や色、排泄物の状態を観察して記録します。

ではどのような内容を排泄日誌につけるとよいのか、排尿、排便それぞれについて次で詳しく説明していきます。

排尿の記録内容

排尿の場合、起床時間と就寝時間、排尿の時刻と排尿の量、自排尿なのかおむつに排尿した量の計測であるのか、尿漏れが有るのか否か、強い尿意切迫感(突然の尿意)などを基本的に記載します。可能であればさらに、飲水量や種類、食事の摂取量、運動や活動量、尿漏れが有る場合の状況、服薬状況などの情報も記載するとよいでしょう。

基本的に排尿の観察は短くても24時間行い、可能であれば3日間以上連続で観察します。24時間測定することで、1日の排尿回数、1日の排尿量の合計、1回の平均排尿量の計算が可能になります。

排尿の観察ポイント

1日の排尿の回数は4~8回程度ですが、1日15回以上もトイレに通っている、逆に排尿に行っていない(または排尿が無い)というのは、何らかの異常が起こっているのではないかと考えられます。

1日の排尿量の合計は、24時間分の排尿量を加算したものです。1日の排尿量の標準値は、体格や体重により異なりますが、おおよそ、1000ml~1500mlくらいを目安にしてください。

1回の平均排尿量は、24時間の排尿量を1日の排尿回数で割ります。1回の排尿量は、高齢者では250ml~500ml程度と幅がありますが、いつも少ない、いつも多い、場合には何か原因があるかもしれない、と考えられます。

※情報引用元

自動排泄処理ロボットシルバーは介護における夜間の排泄処理の介護者の負担を軽減するために生まれました。
介護ロボット「シルバー」は、清潔で快適な排泄をお手伝いします。

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