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公認会計士の非常勤パート(アルバイト)

公認会計士試験合格したての方、受験生の方もいらっしゃると思います。

たまには、そのような方々向けのnoteも書いていきます。

受験生の時、こういうリアルな情報気になってましたし、ブログなどで読んでました(笑)

※以下は2024/2時点の見解です。その他の方の意見もご参考にしてください。

公認会計士の独占業務の監査は、常勤正社員以外にも非常勤、すなわちバイトもあります。

ただし、バイトでそれなりに元を取れる時給を得るには、

上場企業もしくはそれに準ずる企業で、インチャージもしくは現場主任(現場責任者的なポジション)

単体決算の全科目担当できるようになったこと(連結も望ましい)

が、目安かと思います。

キャリアの流れで満たすことが難しいかもしれませんが、目安として、私は監査法人退職するには、上場企業の現場責任者を目指していました。

スタッフやシニアスタッフの間に、金融機関、SPC、ファンド、投資法人、学校法人、医療法人、公益法人特殊な監査しておくのも幅を広げます。

私も一般事業会社以外を経験したので、思わぬところで役に立ちました。

とはいえ、私も監査法人に残ってる会計監査プロではありません。

複雑な検討やハイリスク科目は昔のようにできません。

そこは、監査法人の常勤辞めたての方々より実力不足です。

アルバイトの紹介ルートは、

①前職の監査法人にそのままスライドしてバイト
②友達や先輩のツテ
③会計士協会活動
④転職エージェント

やっぱり、同業者の人づてがおすすめです。
相互理解がありますし、日程の融通も相談しやすいです。

なんらかの事実で、フルタイムで働けない場合でも、かなり良いアルバイトになります。

ちなみに、転職サイトの求人を見てみたら、7,000円から10,000円が相場のようです。

日当で言えば、50,000円くらいなので、月20日頑張れば、税込月収100万円行きます。

ただし、アルバイト収入を給与所得でもらう場合、源泉所得税乙欄にて所得税が引かれるので、手取りは常勤より減ります(笑)

この乙欄インパクト大なので、退職してから非常勤になった方は、注意してください。確定申告したら還付受けられます。

あと、バイトしすぎると、自分の個人事務所業務ができなります…。

そのため、自分自身で事務所を拡大したい際は、生活費や事業投資資金を確保する、と目的と期限を区切ってやるのは、アリだと思います。

逆に、監査の腕を落とさない、同業者と情報交換したい場合は、繁忙期要員として、監査してる方もいます。

私もたまに他の会計士の方々と情報交換しつつ、おしゃべりすることは話すことは楽しいです(笑)

また、差し支えのない範囲ですが、自分の仕事に関わる専門分野の疑問点を相談したりできます。

ただ、このアルバイトの身分が、ずーっと続くかは分かりません。

昨今は、監査の厳格化が進んでいるので、監査責任者の方々は、本当に汗をかいていらっしゃいます。

そのような中で、個人業務しながらのバイト、のような認識を持つことは私は難しいと感じてます。


ちなみに、AIが会計士を駆逐とよく言われるのですが、中小監査法人やそのクライアントさん全てにAI導入なんて、短期で無理ですし、人力でないとできない部分はあります。

私が合格した時からIT化で会計士の仕事がなくなると言われてましたが、なぜか、監査の仕事もあるし、監査以外の会計士の仕事の領域は広がる一方です。

もちろん、AIについては年数が経つにつれ、どんどん変化していくのでしょうけど。、

さらに、会計士のリスクとしては、会計士求人の多くは、景況感に大きく左右されることです。

リーマンショック後に合格した私は、その恐ろしさを若い頃に体験しました。

(本当にひどかったです、あの頃は(涙))

景気とは異なりますが、まさに、今のトピックですが、四半期レビュー廃止に伴う監査工数がどのようになるかわかりません。また、ESG保証業務など新しい領域もあります。

すみません。この辺りは情報不足で不透明です。

このように、何もしなくても一生安泰というわけではないですが、今後も一定数会計士バイト求人はポツポツとあるかもしれません。

あと、昨今、日本企業では、賃金差や待遇など言及されています。しかし、会計士は、ポジションや難易度に応じた賃金差はありつつも、性別や外面的なところで区別されません。

監査法人では、一人前になれるような指導、たまに叱責(笑)、昇進するためのアドバイスされる人々が多いです。

また、家庭や病気、リスキリングなど様々な理由によるキャリアの中断があったとしても、ブランクによるデメリットは少ないと思います。 

勉強を継続しつつ、ゆるい人間関係があれば、ブランクもキャッチアップはできるからです。

人生100年時代。これは嬉しいですよね。

学生時代には気づきませんでしたが、今になって思うのは、多くの日本企業に比べて、フェアな職業だと思います。

大学の同級生が優良大企業に就職しまして、うらやましいなぁと思ってましたが、私は自分の向き不向きや性格を考えて、会計士資格を取って良かったと思います。

監査法人だからこそ、私もなんとか勤められたのだと思います。

私以外の人に目を向けても、多方面で活躍してる会計士の方々はたくさんいらっしゃるなあーという印象です。

仕事をバリバリしたい人は独立起業して収入も青天井ですし、監査法人パートナーになり極めるのもよし、はたまた自分のペースで働きたい人でも許容されやすいです。

先人が仕事を開拓くださり、その恩恵に預かっています。

いかがでしょうか?

この監査バイトやキャリアネタは他の会計士の方も書いていらっしゃるかと思います。

そちらも意見も参考にして、受験生の皆様は、合格を勝ち取ったあとは、自分にとって、ベターな会計士ライフをお送りください。

私も、業界のすみっこで、会計士の多様なキャリアの一角を担えたら嬉しいです!

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