会話が盛り上がらないのは、返事が「はい」か「いいえ」、あるいは一言だけになっているせいかもしれません。

例えば相手から『何か趣味はありますか？』と聞かれたら、ある場合には『はい、あります』と答える選択肢と『はい、趣味は〇〇です』と答える選択肢があると思います。前者を選んでしまうと、会話はそこで終了です。

このとき相手は、単に趣味の有る無しを聞きたいのではありません。その質問をきっかけに、会話を更に広げようともしているのです。

では、後者の答え方を選ぶのが正解なのでしょうか。こちらは前者よりも会話が盛り上がりやすい答え方と言えます。

相手も自分の趣味を教えてくれたり、趣味の内容について詳しく聞いてくれたりする可能性が高いためです。しかし、これよりも更に良い答え方があります。

それは『はい、趣味は〇〇です』の後に、関連する話を１つ付け加えることです。例えば趣味が読書なら最近読んだ本の話を、ドライブならお気に入りの行き先などの話を付け加えると良いでしょう。

もしこれといった趣味が無い場合には、『パッと思い浮かばなくて……△△さん（相手）はどうですか？』といった感じで、相手の趣味を聞くことで会話を広げていくのがいいと思います。

口下手で会話が苦手なら、聞き役に徹して相手にたくさん喋らせることも、会話を盛り上げる方法の一つです。

このときはちょっと大げさなくらいリアクション（うなずく、相槌を打つなど）を返し、『あなたや、あなたの話に興味があります』ということを示しましょう。時々質問や自分の所感を挟み、相手の話が理解できていることを示すのも大切です。

「ポジティブな言葉をなるべく使う」というのも有効な方法です。聞き役に回ったときも、積極的に『すごい』『面白い』といったポジティブな言葉を使っていきましょう。

相手は話すことがどんどん楽しくなり、自然と会話が盛り上がること間違いありません。また相手からの印象も良くなり一石二鳥です。