センターの力を盗むこと 松村先生の動画より

6月26日の松村先生の動画、センターの力を盗むことについて

松村先生がセンターの力を盗むと話されていたことが、
グルジエフの本だとセンターの誤用という言い回しだったのでは?あれ??
と思ってmailしてみたら、
先生が性センターの事について、色々説明して下さっていました。
棚からぼたもち。ラッキー!
すっごい説明を聞けて、こりゃ保存版!と文字化しました

体験者でないとどうしても机上の理論だけになり、なかなか語れない事で、これだけの説明を書いている本や資料はなかなかありません。

  ・
グルジエフの講義をウスペンスキーがまとめた「奇蹟を求めて」には、
センターの誤用と、性センターの誤用、性センターの力を盗む。という事が書いてあります。

たしか「弟子たちに語る」の本では、センターの誤用をファイリングやラベルの間違い、棚に並べ間違いなどに例えて書いていたと思います。
ファイリングとラベル、並べる棚をきちんと並べかえる必要があるのですね。

       *
センターの力を盗むこと、誤用についての部分の 私のメモをアップ

(動画後半のヘリオセントリックについては割愛)

            *** 松村先生の動画より

20230628感情や思考が性センターの力を盗むこと 

性センターの力は、H12で人の形を超えたもの。思考や感情がそれを盗んで機能すると、人の形をなくす方向に向かう。破壊思想に走りやすい。感情が思考を乗っ取り、思考を偽装するのは、よくあるスタイル。どこにも見られる。むしろ思考がちゃんと機能している人を探すほうが難しい。なのでこのふたつは大きく違いがある。
ヘリオセントリックで、太陽は物質を認識しないので、太陽は惑星を見ていないのでは。物質を認識できるのは、形ある人間だけで、太陽は地球の軌道を知っていても、固形物地球のことはわからないのでは。クラスタは、地球には案外と少ない。というより、個体の人としてカウントする習慣がない。

***

グルジエフのいう<性センターの力を感情 感情や 思考が乗っ取る> という話

性センターは基本的にH12で働く。
H12:人知を超えた超越的な物。人の形を持たず、はるかに超越的。
人の形を持つと人間的な制限を持つ。

逆に言えば、人の形を持った思考、人の形を持った感情を忘我常態に持ち込んでいく。
我を忘れたところになっていって、トランス状態になる。トランス状態で自分が神になった気分になっていく。

・危険である。
超越的で人の形を持たないという事になるので、それは人の形を保護しない、壊してしまう所がある。自分の形だけでなく、ほかの人の形を壊す。

・思考や感情が性センターの力を盗んだ時
本人としては神のようになった気分。
何でも出来る、私はスーパーなんだ、全てなんだみたいな気分になっていく。
これは割と有害な感じだし、歴史上をそういうことはよくある話

・グルジエフが言っているのはこういう話であって、グルジエフの後の時代に書かれた本グルジエフワークをやっている人達もこういう話をするけれども、多分あまり実例は見たことがないかもしれない。

   例を挙げると、
〇〇原理主義で人道的なものから完璧に外れている時に、それがもう、神に従ってのものなんだという実感をもつというのがある。
それは実際に他の人には理解できない、特に日本人はそれが理解できないと思うんです。

 例えば、自爆テロなどが、死後 救われる、死後神の国に行くなど言われて、そういうふうな事を刷り込まれただけで自爆テロをやるわけではない。
 
 こういう状態の時は思考や感情が性センターの力を盗んだ状態で、あたかもH12のスピードで動いているように思ってしまう。
すると異常な快感が走る感じ、 祝福された感じという風になると思います。
そしたらもう自爆テロは平気でやってしまう。
人の形を爆発しますから、人の形を持たないっていう状態になっていくと思うんですよね。

・こういう例に対して、私が昨日か一昨日言ったような話では
感情が思考を偽装するという事を言ってたわけです。

性センターの力を感情や思考が盗むという事は、これに対してはるかに日常的ありがち。どこを見てもこんなのいますよっていう風な話になってきます。

つまり感情が思考を偽装するという時に、この感情はH12とは限らない。 感情は幅広いから。 
 H96からH12、さらにその上のH6もある。
そういうところまで幅広くあるので、みんなトーンが違う。

・ 例えばH96は非常に暗い物。 未来の可能性がない感じ。しかも個人に閉じ込められている。

そういう感情が思考を偽装するというのは、それが思考を形作っていくということ。
簡単に言うと、気分が思考を作る。あるいは思想になってしまう場合もある。

・子供の頃から嫌なことがたくさんあって、恵まれない生活をしていて、それによって人間とはこういうものなんだという思考が出てくると、それは当然人の足を引っ張る。
希望に満ちた人を見ると「君の考えは間違ってるよ。そういうことはありえないよ」「人間ってのは絶対うまくいかないもん なんだ」という風に説得にかかる。
そういう人は腐るほどいます。

・ところが①のグルジエフが言っているような 
性センターの力を感情や思考が乗っ取る>は、
もう忘我常態で、トランス状態で、いっちゃってますという事なので、
それは日常的に、そこらへんに一杯いますよという風にはあまり言えない。

・<宗教に凝って、トランス状態になった人という場合>
H12の高次感情センターを思考が盗んでいくという意味ではなく、性センターの力を盗んでいるというケースが多いと思う。

そういう場合は死んでもいいみたいな感じになるのではないか。
地上的な意味での利害関係、そういうものはもう一切無視、一切考慮に入らない。忘我常態だから。
被害を広範囲に与えていく。数としてはそう多くない。
多くないけれども非常に目立つという感じになるのではないか。

三分節を一旦分解してバラバラにして再組み立てをすると、この①②という両方が 起こらなくなる

普通の学校を卒業して、普通に会社に入ってという普通の世間的な成長の場合には、3文節を意識的に分解したり組み立てをやっていない。
そうすると、例えば、時には
 感情が思考を組み立てるという事もあるし、
 感覚が思考を組み立てるという事もある。

これは主観的思考という事。
「自分の体験に基づくとこうなんだ」と、それを普遍的原理のように考えてしまう
「人間というのはどんなことをやってても上手くいかない物なんだ」「今まで自分がそうだったから」といった時に、普遍的思想として「人間は上手くいかない物なんだ」という風に考えていくことになる。

その辺の所や、性センターの力とを盗むという事も、三分節が分解されて再組立てをやると起きにくくなってくる。
***

*三文節は思考、感情、身体性。
身体性を感覚という風に言い換えると
グルジェフの5つのセンターでは、この感覚という部分が
 動作センター
 本能センター
 性センター
という3つに分かれる。これを一つまとめて感覚、あるいは身体性と言う。 
  これが三分節
この感覚、身体性の中に、性センターがあり、これがH12の原理で動いていく。

性的エクスタシーというのは、H12で動くことが多く、H24で動く事もあるしH12で動く事もある。

H24と12の違いはどこにあるか> というと、
H12は人の形を全く持たない。
例えば性的エクスタシーの場合、
人の形がなくなって、という状態になっていくと、それはH12で動いているという事になる。
そこには強いエクスタシー感覚があるので、それを思考や感情がエンジンとして使っていく
・ところが思考は通常は48のスピードしかない。
感情はいくらでも幅がある。
H48のスピードしかないところに対して、性センターのエネルギーを盗むと、H12が異常にスピードが速いため、思考はついていけない。
ついていけない= 忘我状態になっていくとかトランス状態になっていき、途中から正常な判断ができなくなっていく
わけわかんない状態に巻き込まれていく。

だからそういう状態になっていくと自爆テロもすごいトランス状態、異常な喜びのようになっていくことになる。

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三分節で分解されて再組立てをすると、思考と感情のつながりが一度切り離される。そうすると関係のない違う種類の組織となる。
そうすると、感覚の中にある性センターの力を、感情も思考も盗めないとなっていく
 性センターの超越状態に対して、
感情というのはその力づけで感情が働けなくなる。
思考もその力を借りて働く事はできませんとなる。


*グルジエフは 性センターについて 「外界に対する徹底的無関心」と言っている。
性センターというと、まずみんな男女の物と考える。
男女の性的な物という所に性センターが働くのだと考える。

ところが男女に分岐すると、性センターのエネルギーは急激に特性が落ちるというか、劣化する。

これを超えた、融合したところで性センターが動くようになると、
外界に対する無関心 = 言ってみれば男性が女性に対して女性が男性に
対して興味持ちません。という話にもなってくる。

それは人の形を持たない。人の形を持たない人は、人の形にあまり強く興味を持っていない。
何故かというと、人の形を持つと制限が強い。
制限が強ということはエネルギーが弱い

非常に強力なエネルギーを知った人が、そういう エネルギーが弱いものに対して引きつけられるという事はあまり多くはない。
だから性センターの力が、グルジエフの言うような「外観に対する無関心」という物を持った本来の性センターの力で働くと、地上的な意味で特性の落ちた鈍足の重ったるい男女の所で働く物にそんなに価値観を与えなくなるという事が多い。

3文節の分解、再組立てが正常に行われれば、
①の感情や思考が性センターの力を盗むという事、感情が思考を偽装する、あるいは、感覚が思考を偽装するなどの物は起きない。

①も②も(図を参照)人に迷惑をかけるので、その辺は注意深く調整してもらった方がいい。  
   (調整すると)正常である、正しい道であるという風になってくる

性センターの力を思考や感情が乗っ取った例を、テレビとか小説とか、そういうところで見てみると、割とこういうことなのかっていうのが 分かってきます
(身近にいると被害を受けるので)

人の形を持たないという所で言うと、死んでも構わない、むしろ死んでいくことに対して至福を感じるような状態になっていくことが多い。

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H6  マクロコスモスの恒星
H12 デュートロコスモスの 太陽系の太陽 人の形を持っていない。非局在的な物。
   
非局在的と言いながら恒星が太陽に降りて来るので、この太陽は太陽系の中だけで成立する。それは局在的。非局在的な物が、局在的な物になろうとしている。
 局在的な物になろうとしている理由は、全惑星意識。全惑星意識に足を引っ張られますよという感じが出てくると思う。
H24の海原に足を引っ張られて、この太陽系という所に局在化するという事になっている。
でも根っことしては非局在的な物を表すと思う。
H24 全惑星意識 デュートロコスモスの 太陽を取り囲む海原


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