【明石市長・市議選】告示前に見えまくる「焦り」

 今回は市議を2期務めた2人の「実質一騎討ち」となりそうなのだが、県議選が終わって、朝夕駅頭に立った自民党の候補予定者にはなんともいえない焦りの空気が見て取れた。

 今朝配られていたビラでは「40歳」が名前のロゴに負けない大きさ、政策と無関係な対立軸をデカデカと載せていたのだ。年齢で首長を選んで失敗した兵庫県民に、それは逆効果ではないか?まあ、今のところ対立軸にしたかったはずの相手との違いは性別と年齢くらいだからな…

 自民党は県議選で予想外の議席減、さらに県議選で県連内ゲバの中核だった松本隆弘の落選はショックも大きかったのだろう。選挙期間中に、あの西村康稔が応援演説に駆けつけてこのザマだけに、巻き返すために組織の引き締め、もとい締め付けは命令クラスで通達されていることだろう。

 そもそも、この自民党の予定候補は2期目は自民党公認でトップ当選。ただ、自分から手を挙げたわけではなく西村の求心力維持のために市長候補を擁立を目指す過程でゴリ押しでその椅子に座らされているのだ。

 そこへ市長が後継として推薦して擁立するのが、同じく2期務める女性市議。
 その人選が予想外ならば、市長の議会采配は賞賛するどころか「私はボトムアップでやる」と真っ向から否定。ただでさえ先制パンチで「継続と発展」と“刷新ではない”と表明したあとだけに、完全に対立軸を作れなくなっている。

 県議選の結果を思えば、焦るのも無理はないか。しかし、焦ったところで“そんな短期間で逆転できますか?”って話ですよね。組織の力は凄いけど、さすがに県議選の結果は無視できるほどの余裕ないだろうし、政党の色が全くついていない人が相手だとさらに焦りは増すだろう。

 さらにさらに、この自民党の予定候補は、自民党“推薦”で無所属で出馬する予定だ。
 元議員が無所属で首長選挙に出るのは珍しいことではないのだが、それならまずやることがある。
 自民党の予定候補は、党内で「県連青年部長」という要職にある。選挙前の嘘っぱち演説会ポスター(2,3人で写ってるやつ)もバッチリ自民党。
 無所属で出るなら、最低その要職は辞めてから出ろよというのが当然言われて然るべき。
 どこかの首長選挙で維新は無理矢理公認して当選させてしまったわけだが、その選挙は自民党が内ゲバやらなきゃ勝てていた共倒れ選挙。議員のエゴが話を壊し、惨敗に繋がったという前例をまた作ってたことはまたも無視らしい。だからこそ、彼は堂々と自民党“公認”で出るべきだ。

退路の断てない、覚悟の見えない人間にトップは任せられない


 それがこの自民党の予定候補に対して私が言いたいことだ。

 だからって、投票するかと問われたら、キッパリ「NO」と答えます。

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