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渋谷ではたらく社長の告白を読んで

サイバーエージェント社長「藤田晋」

「21世紀を代表する会社をつくる」

という情熱を持ち、今もなお走り続けています。

渋谷ではたらく藤田社長の壮絶な創業ストーリーを知りたい方はぜひ読んでいってください。

●裏切りからのスタート
藤田社長が、初めてビジネスに触れたのは大学2年生。
リクルート出身の社員が立ち上げた「オックスプランニング」という人材会社にアルバイトとして務めることになります。

そこで、営業という仕事にハマり、昼夜問わず働き続けます。
大学4年になった藤田は、周りが就職先を決まる中、何ひとつ考えていませんでした。むしろ、このまま「オックスプランニング」に入社しようと考えていました。

しかし、当時気に入られていた上司である「渡辺専務」に他の会社も見てみると良いと言われ就職活動をすることになります。

そこで、出会ったのが「インテリジェンス」という会社です。
「インテリジェンス」もリクルートの出身者が立ち上げた人材会社で、藤田がバイトしていた「オックスプランニング」の競合と言われる会社でした。

しかし、藤田はインテリジェンスの宇野社長の情熱に惹かれ、入社を決めます。

良くしてもらっていた渡辺専務を裏切るという形で「インテリジェンス」に入社した藤田ですが、オックスプランニング時代のハードワークを持ち前にぐんぐん業績を上げていきます。

しかし、入社1年も立たないある時、オックスプラニング時代に一緒だった「中山」から電話が入ります。

「オックスプランニングをやめることになった。」と
当時の社長と、社員の中で対立が起きたことで社長が社員を追い出すという形になった。そこには「渡辺専務」の名前もありました。
藤田は、すぐに「渡辺専務」に電話をした。
そこで、3人で起業しましょうと言うのです。

経験を積んできた「渡辺専務」を社長に置いて、中山と自分で固まれば成功するに違いないと思ったそうです。

しかし、話を進めていく中で「インテリジェンス」の宇野社長に藤田が社長になれば50%の出資をすると言われます。

自分が社長になるべきだと思い始めた藤田は、結果として中山と渡辺専務を裏切る形になります。

孤独になった藤田は、インテリジェンスの同期であった日高とバイトの石川で会社を立ち上げることとなりました。

そこで生まれたのがサイバーエージェントです。

●サイバークリック事業での出会い
代理店として、営業活動を続けていく3人ですが、ある時に
自分達で製品やサービスをもたなければ儲からないと思うようになります。

当時、販売していたバリュークリックという、クリック保証型広告を真似し、サイバークリックという自社製品として開発しました。

ただ営業しかできない3人はシステムのことなんてまっさらでした。
そこで、当時のオンザ・エッジ創業者の堀江貴文のところに行き、開発をお願いするのでした。

意気投合した2人は、長期に渡ってビジネスパートナーとして肩を並べていきます。

●バブルの波と崩壊

インターネットバブルに差し掛かり、受注数、社員数も右肩上がり、当時26歳だった藤田はマスコミやメディアからも最年少上場として騒がれました。

創業2年でマザーズに上場できるが、すぐに壁が待っていました。
ネットバブルの崩壊です。

上場と同タイミングで株価は下がり続ける一方です。
マスコミやメディアや、投資家は手のひらを返したように赤字企業だと皮肉を言います。

当時、出資していたCMO熊谷さんも声を荒げるほどだったそうです。

藤田は、会社を売却しようと決心するほどまでに追い込まれました。
そんな中、「インテリジェンス」の宇野社長が新たに実家の会社を継ぎ上場していました。

カルチャーがサイバーと似ていることから、宇田社長に会社を売却しようと決心し、話を持ちかけます。

しかし、「お前の会社なんていらねえよ。」と断られます。

買収するだけで利益になるのに、断ったのは「まだお前ならやれるだと、へこたれてんじゃねぞ」という愛があったのだと自分は感じています。

絶望と孤独に追いやられる中、藤田を手助けする人物が現れます。

楽天の三木谷さんです。

GMOが持っている株の半分に当たる10%を買い取ってくれたのです。
当時の低迷するサイバーの株を買おうとする投資家などまずいませんでした。

そんな中で株を買うという選択をした三木谷さんは、藤田さんに対し期待をしていたのでしょう。

ランナーズ・ハイ
会社は終わりなきマラソンのようです。
マラソンランナーがもっとも苦しい峠を超えると、どれだけでも走れる感覚に陥る。それを「ランナーズ・ハイ」というそうです。

「藤田晋」は、「21世紀を代表をする会社をつくる」と決めた時から、仕事のことだけを考え走り続けてきました。
株価を元に戻し、目標を達成しても、次なる目標を立てる、その繰り返しを続けていきます。

■まとめ
いかがでしたか?藤田社長の激動時代を感じ取っていただくことはできたでしょうか。
この本を通し、自分が感じたことが3つあります。
●行動しながら考える
藤田社長の魅力は、決断が早く即行動に移すところにあると思います。
もともと、麻雀をやっていたこともあり頭が切れる藤田社長。
まず思いついたことを行動に移し、行動しながら考え次の一手を打つという場面が多かった。

●人生は出会った人で決まる
この本の中には様々なキーマンがでてきます。
情熱を持ち、努力をし行動する藤田社長は、周りの人に好かれ助けられて今があります。
「人は、周り5人の平均となる。」
とよく言いますがまさに、その通りだと実感をしました。

●走り続ける
今まで多くの起業家の創業ストーリーを読んできました。全ての人に共通するのが常に走り続けていることです。
この本を読み、ランナーズ・ハイという言葉が出てきましたがまさにそれだとしっくりきました。
走り続けるのは、相当つらいことだけれどランナーズ・ハイ(目標を達成した時)は、その人たちにしか分からない最高の感覚があるのだと感じました。

自分も、ランナーズ・ハイを目指して走り続けようと思います。



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