農家の方たちが雑草を刈ったりする時に使う道具の一つがこの刈払機です。草刈り機というものもありますが、あれは草を刈ることに重点を置いており、雑木林や山林に生えている植物を刈る程の力がありません。

刈払機はもともとは林業を生業としている人たちが使用していた道具であり、樹木が効率よく養分を得るために邪魔になる草木を刈っていました。今ではイラストのようなハンドルのような形ではなく、棒にエンジンと刃が付いているという簡素な造りになっており、自分よりも高い位置のものを刈り易くなっていました。しかし、その形は逆に使用者を危険に晒します。今のハンドルの形は自分を軸にして刈払機を扱う使用になっており、刃が自分に向かうということはありません。

元は林業の現場で使用されていたものが段々と広まっていき、農家や私達のような職業の人間も使用するようになりました。そういった背景から刈払機による事故が多発し、今の形に大半がなりました。

因みに一般の人間が刈払機を使用するのに免許や資格といったものは必要ありません。農家が自分の土地の雑草を刈ったり、自宅の庭の草を刈るということには何の問題もないのです。しかし、刈払機を使用して利益を得る行為に関しては注意が必要です。

刈払機は刃を高速回転させることで草を刈る道具です。誰にでも使うことができるというのはとても便利ですが、軽い気持ちで使うことができる代物でもありません。使用の際は細心の注意を払って作業してもらいたいです。