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【ゼミレポート】車いすユーザの方と大学キャンパスツアーを行いました

こんにちは!Kaishi Inclusive Design Labのうえさまです。
本日は、私たちのゼミの活動について紹介します。

本年5月に(株)NSGソシアルサポート様のご協力のもと、車いすユーザーの方に実際に情報学部の米山キャンパスにお越しいただき、キャンパス内の課題発見のためのフィールドワークが実施されました。
フィールドワークでは、大学キャンパス内を順番にご案内し、普段私たちが使っているキャンパスが車いすユーザーの視点だと、どのように見えるのか探索しました。

大学キャンパス内を案内している様子

そして、フィールドワークの結果に基づいて提案が行われました。フィールドワークを通じて、実際の課題が明らかになりました。車いす用の自習スペースの不足や、書類手続きの場所の利便性の低さなど、具体的な問題が浮き彫りになりました。

特に、問題視したのは「1Fロビーの申請書等の場所が使いづらい」という問題です。この問題に対する提案として、申請書類の書き方や学校内の案内を動画や音声で伝える動画案内の設置、アルバイト紹介やポスターが貼られている掲示板を電子化する電子掲示板の設置、申請書類の書き方の見本などを手に取って近くで見ることができるようにする書類ファイリングの設置などが挙げられました。

1階掲示板
2階図書館


ゼミ生のコメント

ボンディー「キャンパスツアーでも多くの気づきを得ることができましたが、車いすユーザーの方との食事経験から、お店選びの重要性を実感しました。段差や広さ、トイレの設備など様々な視点を考慮することで、選択肢が制限されてしまうことが分かりました。より包括的なアクセシビリティ対策がまちづくりなどの環境づくりに必要なことを再確認し、より多様な人々が快適に過ごせる社会を築いていく必要があると感じました」

かみさま「当初は、障がいのある方に対して全てにおいて配慮しなければいけないと感じていました。しかし実際に車いすユーザーの方と接する中で、障がいがあっても自身で解決できることが多くあり、逆に障がいがあるからこそ気づくことができる観点があることを学びました」

うえさま「車いすユーザーの方とのキャンパスツアーで、新たな気づきがありました。普段見過ごしていた障害や制約に直面し、バリアフリーの重要性を強く理解しました。段差や狭い通路、斜面、車いす対応施設の不足など、改善の必要性を痛感しました。将来のキャンパス設計や施設改善に向けて、よりインクルーシブな環境を作り上げる必要があると感じました」

おわりに

障がい者と健常者が共に学ぶことで、お互いを理解し合い、共生の意識が芽生え、多様性を尊重する温かい大学文化が育まれると考えます。
こうしたゼミ活動や講義の様子は、今後もnoteでレポートしていきます!

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