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発想の飛躍

前回のnoteで「現場感(リアル)を理想(ビジョン)へと導いていく為には、相当な発想の飛躍が必要」と書いた。

でも、そう書いた自分が一番「発想の飛躍が苦手」ということを知っている。なぜなら長年「目の前の課題を3年で具体的に改善する」ことばかりやってきたから(苦笑)

「防災ヘリに関すること」とたった一行の事務分掌(担当業務のこと。普通は10行ぐらいある)を皮切りに、30代以降は個別具体な課題を与えられてきた(医師不足をなんとかせい、東国原知事をうまく使え、医療と介護を繋げろ、都農町もっと盛り上げちゃいな、等)。県庁の異動ルールである3年という期間内になにがしかの結果を出さなければならなかった。

そんな短期間で一定の成果を出すには、現場のリソース(環境・資金・人財)の見極めがとても重要で、いつの間にか、課題を具体的に整理し、リソースを具体的に調整し、ロードマップを具体的に描いて、到達できるゴールを具体的に設定してしまうようになってしまった。そういう風になんでも「具体的に」考えているうちは、大きなジャンプはできないんじゃないかなあ。

↑過去の自分を全否定しているわけではなく(その時々で全力は尽くした、はずw)、今回のちゃぶ台ひっくり返し的なコロナ禍には対応できないな、と思うわけですわ。

なので所属長となった今、「具体的な」ことはできるだけ仲間に任せて、自分はできるだけ「抽象的に」考えようと試行錯誤中。発想の飛ばすためにはまずは普遍的な未来を描くことが大事なんだろうと思う。できるだけ抽象的に。そしてその解像度を少しずつ上げていき、「どうやったらそうなるか」という手段に落とし込んでいく。

・・・なーんて、方法論を「具体的に」考えてしまうところが、やっぱり自分の限界。かいしん5.0への道のりは遠い。

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