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公務員の仕事は面白いのか

堀江貴文と落合陽一の対談本「10年後の仕事図鑑」には、「なくなる仕事・変わる仕事」として「公務員」があげられている。

ー公務員がやるべき仕事なんて、ほとんどない。(中略)なんでもスマートフォンで申請できるなら、誰も窓口まで足を運ばないだろうー

窓口業務については仰る通りですな。いつまでも紙ベースから脱却できない申請手続って今時どうなんだよ、と自分でも思う。まあ、これから進むのだろうけれどICTつかってどんどん簡素化した方がお互い幸せになれる。

でもだからって、公務員がやるべき仕事がない、ってことはない(断言)。そもそも公務員の仕事は窓口業務だけじゃないし。むしろ、これからやるべき仕事、というか役割は格段に増えていくと思っている。

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元来、公務員というのは叩かれやすい仕事だ。もちろん批判されて当然のことをやらかしてきた長い歴史もあるわけだが、一方で「公務員は自分たちの払った税金で食べているのだから何を言ってもいいんだぜおいコラ」というハナからケンカ腰の人たちが一定数いて困っちゃう事態も往々にしてある。お客様は神様である的な。SNSが発達した今の時代は尚更だ。

ちきりんのブログでは、公務員って「マジ大変」だとか「不人気化」だとか書かれちゃってる。自分たちはなかなかしんどい仕事をしてるっぽい(苦笑)

公務員の仕事はマジ大変
https://chikirin.hatenablog.com/entry/20171102
客を選べない仕事の不人気化
https://chikirin.hatenablog.com/entry/2019/08/07/客を選べない仕事の不人気化

こんな時代の公務員は、ついつい委縮してしまう。ハレーションを恐れ、事なかれ主義になり、前例のない企画を立てることや大局的な判断することを躊躇い、結果として変化への対応が遅くなる。これは地域全体にとって不幸なことでしかない。

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でもね。やっぱり公務員にしかできない仕事があるのだ。それは「多様な価値観を認め合いながら、地域の未来について語り合い・学び合い、コンセンサスをとって、ビジョンを共有していくこと」だ。

限られたリソースを最大化するためにも、公務員こそがビジョンメイクの旗振り役を果たし、変化のスピードに対応できる地域をつくっていかなくてはならない。地方であれば尚更。

つまりは「未来をつくっていく仕事」なんだよな。面白くないわけがない。そこにもう一度立ち返る方法をぼくたちは考えないといけない。

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