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辛辣なフィードバックこそ真摯に受け止めろ!


どうも!かいとです!

スタートアップが今続々集まってくる沖縄市・コザに行ってきて、起業家や経営者・役員までいろいろな人とお話して想いが出過ぎて、今回は少し尖った生意気なタイトルにしました。

シャッター商店街の中に突如現れるLagoon

というのも、私は中高生向けオンライン進路相談サービスの向上と参画する企業を見つけるために毎日3〜4件ヒアリング&営業をしています。半年間で述べ100人ほどに1対1でお話させてもらいましたが、10人に伝えれば、10通りフィードバックを受けます。時には相手の言い方も相まって「え!?」とイラッとしてしまうご意見をいただくことも少なからずあります。
ただこの「え!?」っとなる感情にサービスや自分自身を磨く大事なヒントがたくさんあるなぁと思っていました。
だから、これは自分自身が大切なことを忘れないように天狗になった時の自分へのメッセージとして書いております。

教員時代に生徒から「死ね!」と言われたことから始まった生徒との距離が縮まった出来事と、最近いただいた辛辣なフィードバックに対する自分のリアクションが重なったので、学びを深めるべく書きました。

辛辣なフィードバックに試される海斗

株式会社すみかを2022年1月24日に設立しました。まだできたてホヤホヤの新米の会社です。弊社のメインの事業は企業と学校を繋ぎ、生徒がオンラインで企業の人にオンラインで進路相談を受けられるサービスです。

イメージのところはWantedlyです。
現在ページ作り直し中。

こういった大きなサービスの流れがあります。背景やメリットを語り出すとそれだけで4000字になるので、一言でそれぞれのメリットをまとめると、

学校(生徒):自己理解が深まる対話の場+働く大人に聞きたいことが聞ける
企業(社員):社員が中高生に仕事の魅力を伝え・相談を受けて自己肯定感UP

詳しいことを聞きたい方はTwitterからDMお待ちしております。

となります。このサービスは5校と10社で夏休みに実証実験を行う予定です。どちら側にもお金をいただくビジネスモデルとなっております。新しいサービスなので市場にフィットしないことも、まだまだ理解されないことも重々承知です。サービスに参画する学校は集まりつつあるのですが、企業がまだまだ足りません。なので、企業の方に毎日3〜4件お話をさせてもらっているのですが、「大事な取り組みだよね〜」というお言葉をいただくのですが、これが枕詞でして、その後にたまに辛辣なフィードバックをいただきます。

「似たようなことを15年前にやったけどダメだったよ。」
「そんな5年・10年先のリターンに払う人がいないよ。」
「これはボランティアでやるんだから、企業がお金を払うメリットが感じられないね。」

企業の方からいただいたお言葉

まず、率直な意見をいただけたこと、それ自体が本当に有難いです。これは心底思います。ただ、「既にそのデメリットは想定済みだったんだよな〜。」と、私はたまに思うことがあります。
そう思ってしまったにせよ、フィードバックをいただいたということは自分に原因があるのは確かです。やっと俯瞰して自分を見られるようになり、「『想定済み』で終わらせんなよ、自分」って最近思えるようになりました。

心地いいフィードバックは麻薬

「似たようなことを15年前にやったけどダメだったよ。」
「そんな5年・10年後先のリターンに払う人がいないよ。」
「これはボランティアでやるんだから、企業がお金を払うメリットが感じられないね。」

このフィードバックをくれた時点でものすごくありがたいです。「相手が私の話を聞いて思ったこと」を伝えてくれています。かけがえのない時間に自分の話を聞いてもらっていること自体が尊いのに、さらに労力を使ってフィードバックをしてくれるって当たり前じゃない。先生をやっていてわかったことは、「うんうん」言うより向き合って言葉を伝える方が圧倒的に労力がいります。
「絶対にこれがいい!」と信じて作った新しいサービスを伝えて、「すごいね!」とか「面白いね!」とか心地いいフィードバックをもらうことも少なからずあります。嬉しいですし、励みになりますが、この言葉ばかり求めようと努力をしているとサービスとしてはうまくいかないように思います。


ボキャ貧から生まれる「死ね」

話が変わりますが、私は教員2年目に初めて担任を持った時に女の子から「死ね」と言われたことがあります。その子は気が強く、不器用で感情に振り回されてしまうところがありました。素敵な大人に出会って来なかったのか大人に対する当たりが強く、昼休みには「マジ〇〇先生ウザい」と言っていました。クラスメイトにも文句を言う回数が増えたため、「ちょっとそれ言い過ぎじゃない?」と注意したところ「はあ?うざい。気持ち悪い!死ね!」と言われました。「それはさすがに言い過ぎじゃないか!」と少しイラッと怒ってしまいました。すると、彼女はしばらく私と目を合わせさえしなくなりました。

言葉の裏にあるメッセージを汲み取る

彼女が「本気で死んでほしい」とは思っていないのに何であんなこと言っちゃうんだろう、私はどうしたもんかと困っていまいした。すると、ある時彼女が何に対してストレス抱えているのかわかっていないのに、私は頭ごなしに怒っていたことに気がつきました。彼女が「死ね」と言った裏に隠されているメッセージに目を向けようと決意し、面談を実施することにしました。
具体的な内容は言えませんが、結論、彼女は目立つ女の子ばかりに注目が集まることが気に入らなかったようです。「もっと私を見て!」という言葉が曲がりに曲がって、表現も拙いからこそ出てきた「死ね」でした。

生徒(人)は鏡

このことから「生徒は鏡だ」ということを学びました。自分が相手のことを理解しようせずに関わると相手は反射的に心を閉じます。ただ相手のことを知ろうとコミュニケーションを取ると気がつけば相手との距離が縮まっていました。(心理学では返報性の法則と言うようです。)
自分がやったことが鏡のように相手を写して返ってくる。保育園の先生が教えてくれた「自分がされて嫌なことを相手にしちゃいけません。」は本質でした。



辛辣なフィードバックの裏側に想いを馳せる

上記で述べたような辛辣なフィードバックをそのまま受け止めると自分が作っているサービスを否定されたような感覚になります。「時間をかけてきたのに、何でわからないんだ。」そんな気持ちにもなります。ただそんな自分に都合の悪い(と思っているだけ)フィードバックに感情的になっても何も解決しません。まずは、どんなフィードバックであれ真摯に受け止めます。そして、特に辛辣なフィードバックには大きく3つの捉え方があります。

捉え方①サービス改善の余地がある

当たり前ですが、サービスに「完璧」は存在しません。サービスは常に仮説検証で改善されていくものだと思っています。自分が考えることのできなかった視点や視座からサービスの改善方法をいただけたという捉え方。

捉え方②自分が大事にしたいことが伝わっていない

見当違いなフィードバックが来た場合は特に自分が大事にしたいことを伝えていない可能性があります。ただただサービス内容だけ伝えると齟齬が生じます。「課題や自分が大切にしていること」を伝えた上で「サービス内容」を説明すると、見当違いなフィードバックを減らすことができます。

捉え方③そもそもサービスを必要とするターゲットではない

最後は要するに「これ要らない」と言われていることを真摯に受け止めます。「直接言うと相手が傷つくかもしれないから」という気遣いに気がつけたら、「何があったら欲しくなるか」「現時点で似たようなサービスは何を使っているのか」などヒアリングに入ります。

行動を伴った言葉の威力

この認識を持つと、全てが自分から始まり、自分に返ってくるという感覚になります。露骨に痛感したのが教員時代に生徒との関わりでした。私は生徒たちと毎日過ごす中でたくさん成長させてもらいました。
企業側には中高生に「進路相談」を切り口に企業活動を伝られるメリットがありますが、生徒のリアクションや進路相談で出てくる質問は「あなたは本気で生きているのか」と試されている感覚になります。子どもたちにあなたの言葉が響くかどうかは、その人の言葉が「行動を伴っているか」どうかにかかっています。どんなキレイゴトよりも、あなたが痛みを伴って生きてきたそのリアルな言葉が何より刺さります。

行動を伴った言葉の威力は、振り返りと対話の中で生まれます。
弊社のサービスは、自分が「何を大事に生きてきたのか」事前に過去を振り返り、言語化する研修を受講していただきます。「想いを上手く伝えられるリーダーに育ってほしい」という人が社内にいらっしゃれば、ぜひ参画していただきたいです。

canauに興味を持った方ぜひ一度お話しましょう。TwitterからDMお待ちしております。もしくはnoteのコメントください。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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