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子どもから「何のために働いているの?」と聞かれたら何と答えますか?

どうも!海斗です!

今回はずっと違和感を持っていた働き方改革について言及したいと思います。あ、ちなみに、これは今の政治に文句あるとか、出馬狙っているとかそんな話じゃないです。どれだけ「働き方」を改革しても、「働く目的」が明確でない限り、その人の生産性や創造性は上がらないんじゃ?と思っています。だから、勝手に働く訳改革推進室を立ち上げました。

教員の時に生徒へ

「週2日(土日)のために、週5日を犠牲にせず、週7日を楽しむためにどうしたらいいか考えよう。」

生徒からしたら「ん?」って思うでしょうね。

と伝えていました。大人も同じですが、労働時間の40時間は自己犠牲であってはいけません。ずっと言い続けています。だから、我慢して働くのをやめて、転職すればいいとかでもなく、まず、働く訳改革をしましょう、というお話のnoteです。

では、いきましょう!

改めて、「働き方改革とは」をおさらい

「働く方改革」っていつからどのような経緯で始まったか覚えていますでしょうか。
2019年4月に働き方関連法案が施行されました。政府が掲げた「一億総活躍社会」の実現に向けた施策の1つで、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が成立しました。この施策に関し、厚生労働省が発表している働き方改革の定義は以下の通りです。

働く方々がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現する働き方改革を総合的に推進するため、長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保等のための措置を講じます。

厚生労働省の資料より

①労働人口の減少
②労働生産性の低下
③長時間労働や過労死の問題

という日本の大きな課題があり、これらの課題を解決するべく、「働き方改革」の大きな方向性として3つ挙げられます。
①労働時間の是正
②正規・非正規間の格差解消
③多様で柔軟な働き方

これらに取り組むべく、各企業はテレワーク、ICTツール導入、賃金上昇など様々な改善に取り組んでいます。
詳しく振り返りたい人はこちらをご覧ください。

働き方改革で何が変わった?

働き方改革によって何が変わったのかさらっと見ていきます。

パーソル総合研究所より

働く場所が大きく変わったことがこのグラフからわかります。

パーソル総合研究所より

残業時間も減っているようですね。これを「おおー!減ったねー!!よきよき!」と捉えるのか、「全然減ってないなー!」と捉えるのか、様々だと思いますが、一定の成果が出ているようですね。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。

働き方が変わっても「働く」に対してネガティブ

さて、ここからが本題です。
働き方改革により、働く場所が選べるようになり、働く時間も減ったことが結果としてわかりました。「働く」ことへポジティブな気持ちを持って働いている人は半数もいないようです。

パーソル総合研究所より

働き方改革が進み、働く場所が選べても、働く時間が短くなっても、2人に1人は仕事に熱中できず、6割が今取り組んでいる仕事に誇りを持てていない現状があります。生産性の向上が全てではないですが、無我夢中でやっていることに誇りを持てて仕事をするのとどちらの方が生産性高いでしょうか。

働き方を変えても仕事に誇りを持てないからこそ、働く訳改革が必要だ!

「何のために働いているの?」

急な質問ですみません

と子どもに聞かれたら、あなたは何と答えますか?
急に子どもに聞かれたらドキッとしますよね。普段から「なぜ働くのか」を意識して働いていますでしょうか。これにたった1つの正解はありません。

生きていくお金のため
愛する家族のため
成し遂げたいことがある自己実現のため
誰かに喜んでほしい社会貢献のため

どれも間違いではありません。ただ、この答えが子どもを説得する答えだったら、あなたはきっと自分を押し殺しているかもしれません。

『3人のレンガ職人』という有名なお話があります。

旅人が道を歩いていると、レンガを積んでいる3人の職人に出会い、「ここで何をしているのですか?」と尋ねます。
1人目は「親方の命令でレンガを積んでいるのさ」と答え、辛くて不公平だと考えていました。
2人目は「大きな壁を作っているのさ。大変だが賃金がいいからやっているんだ。」と答え、家族を養うために仕事があることに感謝していました。
3人目は「歴史に残る偉大な教会を作っているのさ。完成すれば多くの信者の拠り所となるだろう。こんな仕事に就けて本当に光栄だよ」と答え、教会の完成をイメージし、そこに訪れる人々の幸せまで考えていました。

『3人のレンガ職人』より

3人とも同じ仕事をしています。決定的な違いは「何のために働いているか」です。目的こそ人の働く意欲を高め、生産性や創造性を高める。そして、働くこと自体を幸せにします。

決して、
「日本の教育を変える!」とか、
「経済格差を無くすんだ!」とか、
そんな大きな目的を持て!と言いたいわけではなく、目的に対して「目の前の子どもが少しでも勇気を持ってくれたらいいな」みたいな目的でもいいと思っておいます。そこに誇りさえあれば。

あなたが子どもに「何のために働くのか」と聞かれて、子どもを説得するような答えではなく、子どもの心に響くような目的を持つことが大事だと思います。きっとその答えは自分自身に跳ね返ってくるからです。何かしら理由をつけて自分を説得するのか、自分の心に従って想いの丈を述べるのか。

つまり、働くことで幸せになるのか。

じゃあ、その「目的」ってなんやねん。
って思う方もいると思います。それは、たった1つの問いに答えられるかどうか。

「働くことで幸せになるか。」

この問いを常に問い続ける

今やっている仕事に対して、

「はい。私も、相手(周り)も、幸せになります。」

と答えられることがあなたが誇りを持てる働く目的=働く訳だと思います。長時間働いていても、短時間働いていても、誇りに持てることには変わりはない。時間とか、場所とかではなく、働くこと自体が誇りに思える働き方ができるのです。つまり、働く人全員が働く訳を明確に持って誇りを持って働くことができるよう「働く訳改革」を実施します。

働く訳改革って何するの?

働く訳を改革する重要性がここまででご理解いただけたら嬉しいです。
じゃあ具体的に何をやるのか。2022年4月24日付で働く訳推進室を設置します。働く訳推進室大きな方向性が3つあります。

目的
働くこと自体が幸せになる社会の実現
方向性
①時代の変化に流されない「働く」の本質を理解する。
②なぜ働いているのか原体験に基づいて語れる。
③働いた結果がどう社会へ影響するのか伝えられる。
具体的活動
未定
※ESの書き方・面接対策などのノウハウ的なのは1ミリもやりません。
※対話型イベントやワークショップ計画中

働く訳推進室より

詳細はまた別のnoteで書きたいと思いますが、ピンときて何か一緒にやりたいと思う人がいましたらぜひご連絡お待ちしております!

最後に私の仕事の宣伝を少しだけさせてください。
社員の働く訳を確立するキャリア支援プラットフォームを構築中です。中高生との対話を通して、1人1人が何のために働くのか、何をやりがいに感じるのか理解が深まるサービスです。

興味ある方はぜひこちらをご覧いただき、ご連絡お待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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