知らないと選択肢に入らないから海外から授業してみた。
こんにちは!
株式会社すみかの月館です。
「教育と社会を近くする」会社を運営しております。
100日noteにチャレンジ中。今日は56日目!
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今回は、アメリカから日本の高校生に授業した時のお話について書きます。
1〜3月にかけて厚岸翔洋高等学校の「総合的な探究の時間」の担当をしていることは以前のnoteで書かせていただきました。
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アメリカにいることで仕事を止めない。
私がアメリカにいる間は完全に先生に授業を任せることも検討したのですが、先生と話し合った結果、こちらにいる間も授業して、アメリカにいることを発信して欲しいということになり、授業することを決めました。
極力アメリカにいながらも仕事をあまり止めたくはなかったので、非常にありがたい提案でした。
そして、同じタイミングで、こちらの以前紹介した進路探究プログラム-Ayumi-を実施している静内高校サッカー部とのプログラムもあったので、同様に開催することにしました。
ありがたいことに両者の担当の方がとても前向きでチャレンジングである方のため、アメリカから授業させていただくことになりました。
教科書で習う時差を体感する
私の偏見であり、1人1人の生徒に確認したことはありませんが、きっとアメリカにいる人と話をすることはあまりないと思ったのと、時差があるという感覚もあまりないのかなと思い、クイズ形式でGoogleマップでリアルタイムに位置情報を共有しながら授業することにしました。
しかも、本当に私の良くないところが時差を見誤り、24時間分授業実施するタイミングを間違えてしまい、本来日曜日に授業する予定が私の中で月曜日だと勘違いして、移動の車の中で授業することがありました。
すると、ロサンゼルスで授業したタイミングは日本時間で14:00ごろ。ロサンゼルスは真っ暗でした。なので、これをクイズにしました。
すると、クラスの女の子が元気に画面越しで答えてくれました。そして、こちらでの生活の中でも、生徒が興味持ちそうな、メキシコ国境沿いの写真を見せたり、現地の学校の様子を見せると、いつも以上に食いついている様子が伝わりました。
この時差を知っているだけか、時差のあるところの人と話をして、時差を体感するという経験では時差に対する認識が頭だけのことから、心も含めて理解できるようになります。
体験こそが心を動かす。
私が先生たちと共有したアメリカにいても、授業を続けた理由は大きく3つあります。
①シンプルに面白い。
まずは、これが1番の理由でした。私も先生も一致して、「おもしろそう!」という好奇心からスタートしました。時差があってうまくいかないことも、通信のラグがあることも想定した上でも「やってみたら、面白そう。」という大人のエゴから始まりました。
多分彼らにとって海外から授業をしてもらうという初体験ができたと思います。笑
②知ると選択肢に入る。
私が「サンディエゴ」や「ロサンゼルス」にいたという話をすることで、今まで聞いたことないようなアメリカの地名を自分ごとのように聞くことができます。前までは「あ、大谷がいるところ?」というところから、「月館がさんがいるなら、案外自分でもいけるのかも。」と思えそうな距離感になります。そして、「海外って面白そう」と自分が行く先の選択肢の1つになります。
③知っているから体験に変わる。
もちろん、私が言わなくても、「世界に行こう!」ということはよく言われていると思いますし、テレビを見ても『イッテQ』などを見れば、世界のことは知れると思います。ただ、テレビと授業で圧倒的に違うのは、参加度です。テレビはお客さんのように見ていて、「いつか自分もイモトになる!」という人はあまりいないのではないでしょうか。ただ「いつも授業している札幌にいる人が気がついたらアメリカにいる!!」となると、もはや意味がわからないくらい「どういうこと?」とパニックになるでしょう。笑
今までにない新しい体験ですよね。この体験から1〜2人は世界に行くきっかけになれば嬉しいです。
シリコンバレーに来て、身近な人の大切さに気がついた。
私は昨日からシリコンバレーに来たのですが、スタンフォード大学やシリコンバレーの発祥の地であるHP(ヒューレッドパッカード)のガレージなどに行って1番よかったと思えることがありました。
それは「環境がその人を突き動かしている」ということを肌で感じることができたことです。
スタンフォード大学の教授から就職よりも起業がいいのではと勧められたことがきっかけで起業したヒューレッドさんとパッカードさん。
そして、それに追随するように、インテルやApple、Googleなど数々の起業家がシリコンバレーから生まれました。
そう考えると、ITということを知らなければ、大学生でも起業できるということを知らなければ、きっとシリコンバレーから多くの起業家は生まれていないかもしれません。
「知らない」と選択肢に入らないということは、言葉にすると当たり前に聞こえますが、この当たり前を作る環境を提供することが大人にとって子どもにできる唯一にして最大の手段だと確信できました。環境を用意したらあとは子どもには何を求めない。気がついたらそうなっている状態をつくる。だからこそ、まずは、大人である自分自身がワクワクする環境をつくる。
そのワクワクは、自ずと子どもに伝播して、子どもも自らワクワクすることを始めます。
本当そうだよな!!
って、清々しい気持ちになれたシリコンバレーの旅でした。
明日は、Google見学に行ってきます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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