見出し画像

やりたいことが何も見当たらない人たちへ

虚無っちゃうよねという話

 言ってしまえばこれが無いと人生が虚無になってしまう。どうせ死ぬから虚無だろうと言われればその通りなわけだけれども、仮に80年生きるとしたら何も暇つぶしが無いというのはあまりに苦しすぎると思う。皆が何かに追われているこの現状で、何もせずに生きるのはそれはそれでクールかもしれないけど、現代人である我々の大半は電車に乗っているだけでも光る画面から目が離せない、どんな薄味だろうと目や耳から情報を摂取していないと気が狂ってしまう種族になってしまったらしい。退屈というのは我々にとって毒になってしまったのだと思う。で、多分それに耐性がある人はあまりいなくて人生に意味がないとか思いながら線路に飛び込んでしまう人が現れてしまう。

じゃあどうしろと

 よく言われているのが、やりたいことはないけど好きなことはあるということだ。別にやりたいことと言っても、上り詰めて世界を変えたいとか大げさなことは考えなくていいわけで、自室の机の上で完結するような暇つぶしがあればいい。例えば漫画を読むのが好きだったら自分で描いてみればいい。最初は自分でも恥ずかしくなるくらい下手なものが出来上がるけど、人に見せる必要はない。好きなように描き続けて、いつか誰かに読んでもらいたくなったら投稿でもすればいい。描くのはちょっと…という人もじゃあ読むのに専念してみればいい。案外漫画が好きと言っても、読みに読みまくっている人は少ない。何かを読むのはそれなりに体力を使う行為だし、読むだけでも立派な趣味だと言える。何かを書いたり作ったりするのは、経験上自分の宇宙のようなものに入り込んで色々な面倒なことから離れることができるから結構おすすめだったりする。私が影響を受けやすい性格なのかもしれないけど、何かインプットしたときに少しでも感動するとそれを作ってみたくなってしまう。そういうのを意識しながら毎日過ごしてみると何か見つかるかもしれない。例えばこの間、私が東京国立博物館に仏像を見に行ったときには、別に仏教なんて全然知らないわけだけど何かそこに積み重なっている重みにあてられてしまって、帰るまで木彫りで仏像作ってみようかななんて思っていた。あれ木を彫って作ってるの狂気だと思う。もし木彫りに興味があって都内に住んでいる方は新木場にある「もくもく」という木材屋さんを訪ねてみると面白いと思う。

 今みたいに名前がついている趣味に当てはめにいかなくてもいい。好きなことからやりたいことを見つけるということをすると、とんでもなく面白いことが起こるかもしれない。例えば漫画すら読むのだるいし寝ることくらいしかねえよ、みたいなひともいると思うけど、じゃあどうすれば気持ちよく眠れるのか研究してみるのはどうだろう。好きなことを極めるということは下手すると、そのうちアカデミックな方向に発展するかもしれない。我々がどんなに味気ない日常を送っていたとしてもこれから次第でどうにもなるんじゃないかなと思っている。

これいいんじゃないみたいなこと

箇条書きで挙げておきます


カメラ(スマホでも可)持って散歩
何も持たずに散歩もとい徘徊
楽器
小説とか詩
木彫り

置物とかアクセサリー作り
日常をショートフィルムみたいに切り取ってみる
突発的に知らない土地に最低限の予定組んで旅行してみる
模型作り
朝走ってみる
植物育ててみる
インテリアに凝りだす
家具とか高いし作ってみる
踊ってみる
お洒落な料理とか作ってみる
適当なサブスク入って映画見てみる 感想とかまとめてみる
note始めてみる
服とか作ってみる
コスプレしてみる
そこら辺の無害そうなおっさんを観察してみる(人をミスるとトラブルになりかねない)
写真撮ってみる
スケッチとかしてみる
アニメーション作ってみる

何か良い暇つぶしが見つかったらDMとかで是非教えてください。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?