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終わりに

このシリーズを開始したきっかけはコロナでした。 コロナ禍以前は忙しく各種研修に取り組んでいましたが、 コロナの蔓延とともに集合研修に急ブレーキがかかりました。 リモート研修などを試みたものの、 どうやら私の特徴は強いインパクトを伴った対面講義にあるようでした。 元々長いお付き合いの企業が殆どで20年以上も関与している会社も珍しくはありませんでした。 そんな企業群が軒並み集合研修の中止という決定となり、 なかば強制引退(?)のような形で殆どの企業との関与が終了(中断?)する形

    • 寄せられた意見への私見-③

      「昔はこうだった」「昔のやり方は違う」という人の心理が分からない。時代は変わってい ることについていけないのか? 「昔はこうだった」「昔のやり方は違う」という人の心理が分からない。 時代は変わっていることについていけないのか? このような意見は多分人類史が始まって以来 繰り返されてきた不満や愚痴ではないでしょうか。 数万年前から「今の若いものは・・・」と年配者は愚痴り文句を言い。 若者は「うるさい(うざい)面倒くさい」と世代間でののしりあいながらも 折り合いをつけてきたの

      • 寄せられた意見への私見-②

        『残って欲しくない人が残って、残ってほしい人が退職する現状について』 この意見(質問)は3つの側面から考える必要があるでしょう。 ① 会社側 まず会社側ですが、会社としてはその人物の経験・人脈・スキルを活かしたいのは当然のことです。それなりの処遇をするわけですからその事への見返りは求めるでしょう。 従って、できるだけそれらの貢献をしてもらえる業務での再雇用が中心となります。 ただしそのことが返って本人の自覚と覚悟を遅らせる事にもつながるようです。 今までとそれほど変わら

        • 寄せられた意見への私見-①

          前回、今まで経験してきた事例について述べると記しましたが、少々変更します。 これまで読者からの感想や意見がいくつか寄せられていました。 それらのうち全てではありませんが、 私が考えられる事、反応できることについて述べてみたいと思います。 『60歳を過ぎて、管理職で現場に行ったり、一般職で行く場合正直どんな気持ちなんでしょうか?』 今迄にも述べてきましたが、「定年」という制度は 企業活動全体から見ると若返り=世代交代=活力の維持という側面では十分に意味の有る事でした。 そ

          決断と方向付け・・・目標管理的思考

          前回「計画化」が必要であると述べました。 自分の人生を自分の意思で生きるための具体化です。 この考え方は実はマネジメントの世界でいわれる「目標管理」そのものなのです。 今まで、社会生活で散々「目標・ノルマ」といった言葉に悩まされてきましたから、 いまさらそんなものは必要ないという人もあるでしょう。 しかし、今ここでやろうとしていることは「自分の人生設計」であり、 他者(会社)のためではありません。 自分の選択とそのマイルストーンを用意しておこうということです。 最近、MLB

          決断と方向付け・・・目標管理的思考

          自分を知る②

          前回「自分を知る①」というテーマで述べてみました。 少々簡略化しすぎて分かりにくい、という声がありましたので、 自分の経験を例としてもう少し述べてみます。 その頃の私は、経営していた企業を やむを得ない事情で清算せざるを得ない状況でした。 会社の整理を終え、次に自分自身の今後を考えなければなりませんでした。 無職です。 蓄えていたある程度の資産は会社の整理で使い果たし、 その上に数億の負債がのしかかることが予想されました。 当時の私は全く自信を失い、ただ清算に関わる事務手続

          自分を知る②

          自分を知る①

          私たちはどの程度自分のこと(実際の姿=社会に生きる自分)を 知っているでしょうか? 知っているつもりでも、自分に都合よく解釈したり、 自分の弱さや至らぬところもしくは汚いところには目を瞑り 言い訳(仕方がない、人間とはそんなもの、誰でもある事・・・等) をしているようです。 社会を生きるためにはそれもまた必要なことでありやむを得ない事ですが、 自分の今後の人生を再設計するためには 謙虚に真摯に自分の実像を見てみる必要があるのではないでしょうか。 我々はありのまま自分の姿を

          自分を知る①

          我々の行動を導くもの

          今迄様々な社会変化やそれに伴う企業の変化を考察してきました。 それらの変化が我々に行動変化を求め、その変化に対応できない人物は 社会(会社を含む)から除外もしくは疎外される。 望ましいことではありませんが、それが我々人間の宿命のようです。 我々は自分の行動は自分の意思で決定することができると考えてきました。 しかし、どうやら完全に自分の意思で決定することは出来ないようです。 常に周囲の状況(他人の意向または会社の意向)を意識し、 可能な限りその方向を尊重しつつ進む方向を決め

          我々の行動を導くもの

          社会とつながる事の価値

          我々にとって最もつらいことは 社会から拒否又は無視されることのようです。 今多くの場面で伝えられている「いじめ」も「無視」される恐怖が 根底にあるようです。 時にはとっぴな行動に出て周囲を驚かせたり、騒がせたりする背景に 「無視」への恐怖があるといわれています。 立派な社会人でも周囲からの無視や拒否・拒絶を回避するために様々な行動をとるものです。 雇用更新時や役職定年時の処遇の変化はそのことに似た環境変化をもたらすようです。 周囲から拒否されたり無視されたりしているわけではあ

          社会とつながる事の価値

          環境の変化と我々に求められる事

          前回述べましたが、大きな環境変化は我々の行動にも変化を求めてきます。 しかし、よく考えてみるとこの社会環境の変化に伴い、我々に求められる事(定年制度)はかなり理不尽です。 企業社会がビジネスマンとしての我々に期待することは「社会(企業)への貢献」でしょう。 社会(企業)に貢献するために様々な努力と能力を求められてきました。 その貢献に応じて報酬としての給与や地位が与えられ、さらに大きな貢献ができるという方式でした。 その間に我々が獲得した知識・経験・能力は 今まで少なくとも企

          環境の変化と我々に求められる事

          社会環境の変化

          既に承知の事とは思いますが、私たちが社会人になったころと現在では 企業を取り巻く環境は非常な変化を遂げています。 環境変化に順応しつつ(意識せずに流されつつ)生活してきた結果として、 昔想像していたビジネスマンの終末と 現状との違いに愕然とすることが多いようです。 変化を何となく感じつつも、 昨日の延長に今日があり今日の延長に明日がある、 と思ってきた結果でしょう。 では具体的にどのような変化が生じたのか念のためおさらいしてみます。 ○高度成長期から低成長、終身雇用・年功序

          社会環境の変化

          準備は出来てますか? 覚悟は出来てますか?

          5~6年ぐらい前から管理職研修で 「年上の部下との接し方」や「定年延長で配属された部下」についての 愚痴や相談を受けることが増えてききました。 曰く  いつまでも上司気分で上から目線で接してくる~  アドバイスという名目で何かと口をはさんでくる~  自分の指示に従わず、自分の判断で動いている~  報告や相談もなく勝手に動いている~  部下たちに「自分ならこうする~」と自分の意見を述べたがる~  「待遇が大幅ダウンしたからその分しか働かない」と公言しその通りにする~   等々

          準備は出来てますか? 覚悟は出来てますか?