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「できるなら、人はそれをやる」という事を早いタイミングで受け入れるとラクになる

最近「やってしまう他人」への怒りを読む機会が多い。

転売。インプレ稼ぎ。炎上商法。

何にしても「どうしてそんな事をするんだ!」と怒る人は多い。

で、僕が提案したいのは「できるなら、人はそれをやる」という事を早いタイミングで受け入れたほうが良いんじゃないかな。という事です。

人は基本的に、やるべきやらないべきなどは関係なくできるならやります。

犯罪も不適切も、できるなら人はそれを選択してしまう。

「できるかどうかに心を奪われて、すべきかどうかは考えなかった」

恐竜を蘇らせた事に対するジュラシック・パークの台詞です。

これは恐竜を蘇生する事を通して遠回しにマンハッタン計画への否定をしていて、そこに脚本家の怒りを感じるワケです。

僕がジュラシック・パークで最も好きな台詞です。というより、映画全体の中の名台詞トップ5には入る。

でも、結局人間ってココだと思うんです。マンハッタン計画はできるからやった。

人間にとって「できる」という事実の魔の力は大きい。

例えば、落ちている財布の中に10万円が入っていたとして、それを警察に届けますか?という質問をする。

1000人に聴けば990人が警察に持っていくと答える。

だが、実際に10万円が入った財布を拾い「自分のものにする事ができる」という話になると、この警察に持っていくと口にしていた990人の中でも、自分のモノにする人間が100人は出てくる。

それほどまでに「できる」という魔の力は恐ろしい。

人はできるならやってしまうのだ。だからやってしまう事を拒絶したり、なんでやってしまうんだ!と怒るよりも、やっちゃうよね。と受け入れたほうが明らかに早い。

できるなら、人はそれをやる。

だから、炎上商法とかインプレ稼ぎのツイートを見ながら「まぁ、できるし、やっちゃうよね」と思う。

やっちゃうよ。人間だもの。やれちゃうって時にやらない程人は強くない。そこも人間の味だと僕は思う。こうやって書いていると、やっぱり今の時代に必要なのは相田みつをの精神だな。と思う。そういう変な着地のお話でした。


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