見出し画像

【疑問】結果とプロセス、どっちが大事?

カイジマです。

大人になるとあまりプロセスが褒められることはなくなっていくと思うんですよね。


「いやお前頑張ってるよね。いいよいいよ」って。


そういう褒め方よりかは

「素晴らしい結果出しててすごい人ですね。」

みたいに結果にフォーカスいくことが多いと思うんですね。


それが良いことなのか悪いことなのかっていうのを脳科学者が子どもを対象に実験をしたという実例がありましてですね。
それを紹介したいんですけども。


この実験、結構面白くてですね。

結論から言うと、失敗を恐れるようになるのは結果を褒められた子供なんだというすごい面白い実験結果出たようです。


子ども、おとなの育て方。ひいては自分の伸ばし方




昭和と違い熱血は流行ってないし。


多様性が叫ばれたり、ゆとりださとりだZ世代だなんか言ってるし。


押さえつけるよりは、のびのび褒めて育てよう、みたいな教育が基本となっている現代ですが、子供に厳しく叱ったりとか苦言を呈したりすることに結構難しいなって感じる人って多いと思うんですよ。


これは子供に限らずですね、部下の育て方とかそういう立場にある上司の人とかもね、思うと思うんですけどね。


90年代にアメリカのコロンビア大学というめちゃくちゃ賢い大学の教授2人がまず子供で実験をしたということなんですけども。


10歳から12歳くらいまでのちょっと大きめの子ども400人を呼んでIQテストを受けさせました。


でも、結果は教えない。


教えないというか嘘の点数を教えました。


100点満点中あなたは80点だったよって言うんですよね、全員に。


で、400人の子供たちを3グループに分けて、成績80点だったよっていう以外に子供たちに伝える追加のコメントを3種類用意しました。


グループA:君本当に頭がいいんだね

結果を褒めた

グループB:努力の甲斐があったね、普段頑張ってたもんね

プロセスを褒めた

グループC:特に何も言わない

何も言われなかった子かわいそうに感じちゃうね


その後、この400人全員に誰でも解けるような優しい問題か、難しい問題のどちらかを選んでもらってチャレンジしてもらいました。



本来だったら、より褒められたグループAの人が難しい課題に「よっしゃーっ」て思って次も頑張るぞとチャレンジすると思うじゃないですか。


仕事に置き換えて考えてみてください。
結果を出したことを褒められたんだよ?
次の仕事も結果を出してやろう!と考えると思いませんか?


部下とか後輩には、そういう風に接しませんか?


しかし結果は真逆だった、と。面白いね。


理由はなんだったんだろうか?


多くの人が、人の育て方を間違っていた

グループAの、結果を褒められた子どもたちの約60%が、難しい問題を選ばないで簡単な方を選んだという結果だった。

グループBの、プロセス褒められた組は90%が難しい問題にチャレンジしたと。

グループCの、何も言われなかった組は半々に分かれたようです。


結果を褒められた子供たちは4割しか難しい問題を選ばなかったと。


さらに、衝撃的なことが続きます。


その後子どもたちには、みんなの前でこの難しい問題での自分の成績を発表させました。


 すると、


頭がいいよねと褒められたグループAの子供のうち、約40%が自分の本当の点数よりも良い点数を発表した、つまり嘘をついた
ということだったんです。

要はグループAの4割の子供は、自分をよりよく見せようとして嘘をついたということなんですよね。

何にも言われなかったグループCの子供は、嘘をついた割合が10%でした。


つまり、結果を褒められた子供たちっていうのは、難しい問題を避けるばっかりか、頭がいいという自分の評判を落とすことを恐れて嘘をつくことも全然、厭わなくなっちゃったという結果が出たということです。


これめちゃくちゃ面白いなと思うんですよ。
要は結果ばっかり褒められると嘘をつくようになるんです。


言い換えると、他人に自分の結果を褒めさせるような実績自慢のブランディングをすると嘘つきになる可能性が高いってことです。


結果を出さないといけなくなるという脅迫観念に襲われるということなんですよ。


だからビジネスで結果を出すというのはもちろん大事なんですが、人を育てる時、そしてもちろん自分を育てるときも、プロセスを褒めてあげるというのが大人でも大事だなと分かった実験だったんですよね。


結果主義はバランスを崩す



僕もめちゃくちゃ自覚あるんですが、僕は今まで結果にばっかりフォーカスしてきて超結果主義でした


でも、つまずいてしまい、自信を失って前に進めなくなった経験があります。


何をしても、負けるんじゃないか、ならもう、戦わない方がいいんじゃないか、という思考にまで落ちました。


そういう、「結果出ればいいじゃん」「結果が全てじゃん」と思っているタイプの人が、 いきなり意識的にプロセスを褒める過程に移行するのって難しいと思うんですね。


なぜなら今までのやり方を変えないといけない。


今までの自己評価の仕方を変えないといけないからですね。



今のやり方が悪かったと証明されている現状を考えると、感情が揺さぶられます。


僕自身、習慣を身に着けることが苦手で、自分で決めたルーティンを守れず、情けなささえ感じてます。今でも。


心には、常にもやもやしたものがあって、自分弱えなあって思い続けてます。


そこで、「自分が決めたルールを守れない」ことを他の人に相談しましたが、

それは決めてないからやで。思ってるだけや


と言われました。


実際、僕が「こうやれたらいいな」と思いついた習慣をただ考えただけで、覚悟も決意もしてなかったんですね。


反省した僕は、やり方を変えることを決意しました。


まず、習慣化するために、何をいつやるかをスケジュールに組み込む方法がありますが、失敗することが多いです。


例えば、旅行の計画をする場合、

具体的に何時にどこに行って、何時に食事をし、何時に海で泳ぐなど、時間を細かく決める人がいますが、この計画のスケジュールが10分または20分違ってしまうと、その後の予定もずれてしまい、パニックになることもあります。


僕は、逆にそのようなことを何も決めずに、ふらっと行くタイプで、時間を細かく決めることはありません。


旅行のスケジュールで例えると、空港に何時に到着し、ホテルに何時に着くかなど、入り口と出口だけを決めておけば、あとは何処かに行くだけです。


生活リズムでも同じで、朝何時に寝たらよいのか、夜何時に寝たらよいのか、という入り口と出口だけを決めておき、筋トレをしたり、ブログの記事を書いたりする時間をあらかじめ決めておくと、すんなりできます。


ガチガチと決める必要はありませんが、プロセス21日間を過ごすことで習慣化することができます。


自信は、自分との小さな約束を守ることで育てることができます。


プロセスに自分を閉じ込めることは重要ですが、自分を追い込む必要はなく、簡単なことからクリアしていくことが大事です。


冒頭紹介した脳科学者の実験結果からも、結果よりもプロセスを重視することで、後から結果が変わることができるということだったんで、自分のプロセスを褒めましょう。


子どもと同じやり方で自分を育てるの、悔しい感じするかな?
いや、ちゃんと自分を育てられてないんだったら、一から育て直すいい機会なんじゃねーのかな。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

お金について考える

サポートいただいたお金はクリエイターとしての活動費として使わせていただきます。