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情報発信する時、本当のことを言ってはいけない

今回は情報発信していくにあたって、『結局人は分かりやすいものを選ぶ』というようなお話をしたいと思います。

このエピソードはラジオでも聴けます。

嘘はダメだけど本当のことは言わないでいい。


僕はアラサーなので、年齢的にインスタとかグーグルとか youtube とか見ている時、薄毛治療薬の広告がめちゃくちゃ出るんですよ。


気になるから見たりするんですよね笑


その時に、治療者の実績みたいな感じで「この薬を半年服用したらふさふさなりました」 みたいな写真とか出るわけです。でも実際は人間の髪のことを考えたら、6ヶ月でふさふさとかにならないんですよ。


嘘っちゃ嘘なんですよああいうのって。
なのにめちゃくちゃ乱発して広告出まくってるわけですよ。
そういう薬を販売している業者からしたら本当のことを言ったら売り上げが下がるから言っちゃいけないんですよ。


実際の薬の効果としては「この薬を飲んで2年毎日飲み続けてたら、これだけ髪の毛ふさふさになりますよ」っていうのが 本当のところなんですよね。


これは嘘ついているというより、本当のことを言う場合

「あなたは毎日2年以上この薬を飲んでください。

毎月5000円ぐらいなので、5000円を24ヶ月、最低でも合計12万円になります。

進行度によっては30万円ぐらいかかる人もいます。」


というのが正直なセールスになります。


でもこれって、まだ購入する前のお客さんにとっては、

あなたは2年間ずっと毎月の定額の支払いに縛られますよ

っていうようなオファーじゃないですか。


要はそれってお客さんからしたら、いかに髪の毛がふさふさになるであろうメリットがあったとしても、長期間縛られて、なおかつ出費額もこれだけ明確だと購入しづらいです。


高いと感じる人もいるし、めんどくさいと思う人もいます。そのせいで、潜在顧客を取りこぼすことになります。


24ヶ月で12万円儲かるんだから、100人取りこぼすと1200万円損するわけです。



だから販売する側としたら、顧客の購買までのハードルを下げるために、なるべく顧客には効果が出るまでは短い期間で、安い金額で提示したいわけです。


短い期間ででもいいから、1回お試ししてください」みたいな感じなわけですよね。コンテンツビジネスでよくある、フロントエンドとか無料プレゼントみたいな感じです。



実際にお客さんが使うと、半年ぐらいした多分産毛ぐらい生えてくると思うんですよ。おでことか。


そしたら「効果あるじゃん」ってなって「じゃあもうちょっと続けるか」と勝手にお客さんが継続してくれるようになります。


むしろ「途中で止めるとまた抜ける」とかってよく言われてるんで、お客さん結局やめないわけですよ。


じゃあ最初から「2年以上飲まないとちゃんと効果出ないよ」って言うんじゃなくて「6ヶ月飲んだら(産毛ぐらい)生えるよ。効果あるよ」っていうふうに言っておく方がお客さんとしたら短いスパンでわかりやすい方が買いやすいですよね。


要は購入までのハードルを如何に下げるかということがキモになるわけです。←ここ重要


セールスは本当のことをどストレートに言うと損する


なのでセールスの際は、本当のことをどストレートに発すると良くないんです。


良くないっていうか『質の高い顧客だけを残す』という観点では良いことですが、『売り上げを最大化』するという観点では機会損失が起こり得ます。


で、情報発信ビジネスにおいては、本音をいかにうまくオブラートに包んで伝えるかっていうのがかなり重要な肝になるわけです。


一時期からはかなり減ったと思いますが、X (旧Twitter)界隈とかでは、歌舞伎町のネオンみたいな怪しげなギラギラしたセールスレターや画像を作って商品を売ってる奴らいますよね。


・1ヶ月で60万円誰でも稼げるInstagramノウハウ
・爆速コンテンツ販売裏ノウハウ
・AIを使って素人でも100万稼ぐ


みたいな商材売りまくってた人やっぱりいたじゃないですか。今もいるけど。


僕はそういう人たちぜんぜん好きじゃないんですけど、その本音を日頃の情報発信でストレートに言っちゃうと、僕もトゲが立つ人みたいになりますよね。

2人で飲んでて「なんかああゆうやつらめっちゃキモいよな」とかクローズドで喋るんだったら全然いいですが。

でもこの僕の考えそのものは、発信していく必要があります。


なぜなら、自分の世界観を守るためと、そういう人たちになびいて影響されて変な商材を買うカモになる人を減らすために、現実を見せて目を覚まさせたいと思ってるからです。


だから、カドが立たないように発信していくために、論点を変えるわけです。


「ギラギラした商材はキモいよな」

「デザインやマーケティングを見極められる本質的な思考が必要だよな」

みたいな。


例えば中田敦彦もネットでめちゃめちゃ発信してますけれども、あれも本音ではもっと言いたいこといっぱいあると思うんですよ。



ホリエモンとかもすげーいろいろ政治とかトレンドとか時流に乗った話とか発信してますけど、あれも本音ではもっと言いたいことあるんだろうけれどもうまく本音を隠しつつ、言い方を工夫したりとかして自分の見え方を意識してねやってると思うんですね。



あの人たちは芸能人・有名人だし自分の見え方をすごい気にすると思うし、自分のブランディングが自分の商品力というところなので、かなり気を使ってると思うんですけども、いくら僕らが顔出してなくても発信する立場っていうことで考えたら見え方ってもちろんものすごく意識しないといけないわけですね。


だから本当のことや本音、自分の軸や理念みたいなのは、すべて馬鹿正直にストレートに発するのではなものではなく、時には演じる必要もあるということです。


自分のこれまでのストーリーだったり、エピソードトークを折り混ぜて伝えるのも大事だけど、言葉だけで見せるんじゃなくて行動で見せることも必要です。



習慣が大事とか発信しているなら、実際に自分が毎日朝5時に起きて仕事してるとかね。


っていうような方がお客さんからしてもわかりやすいしイメージしやすいのかなと思うんですね。わかりやすいと、選ばれやすくなります、ということです。



僕はそれが全部できてるかと言ったらまだまだこれからもっともやらないといけないこといっぱいあるんですけども、僕は生き方研究家みたいなことを言ってる手前、僕自身が生き方を自分自身でかっこよくしないといけないわけです。


他人から見てかっこいいなと思われるような生き方とか知識とか知恵とかを自分でつけて、それを言葉で発するというよりかは行動で示さないといけない。


じゃあこれを言うと、ビジネス系の発信をしている人たちは実際稼ぎ続けてないといけなくなるんですよね。行動で示す必要があるから。


でもお金を稼ぐとか、お金を持ってるっていうのブランディングを維持するのはやっぱり難しいんですよ。


ブランディングっていいように言いますけどイメージカラーみたいなもんですよね。それがものすごく濁るんですよ、お金お金の話にすると。


だから僕はそのルート本当に嫌だったから、もう結構早い段階から離脱したんですね。お金あるキャラとかお金めっちゃ稼いでいるキャラとか俺のノウハウが最強だキャラだとかで行くと、その路線をずっと行かないといけないわけでしょ。


それはめちゃくちゃしんどいですよ。


今までめちゃくちゃ見てきました。それで続かなくなってやめていた人もめちゃめちゃ見てるから、僕はそれを反面教師にしてお金を主軸にした発信するのやめようと思ったんですね。


「人生観や生き方とかそういうところを発信していきたい」


僕自身お金稼ぐとかこういうノウハウがいいとかってきた人間なんで、ハイブリッドがうまくできると思ったんですよね。自分でそれぐらいのスキルとか能力とか考え方はもうあると思ったので、この路線が自分向いてるかなと思って今そういうちょっと哲学的なこととかばっかり勉強しています。



マーケティングもやっているし興味もあるんですけれども自分のことはマーケターとは思ってないです。



自分のことを何屋さんですかってなっても、自分でよくわかんないんですけれども、でもそれでいいと思ってるんですね。


職業とかなんか肩書とか全然どうでもいいので。
生きていく上になんかそこをすごい意識している人めっちゃいると思うんですけども、別に全然気にしなくていいと思うんですよ。


「自分はこういう考えを持ってこういうことやってます」ってだけ胸張って言えれば、別に職業とか肩書いてどうでもいいと思うので、今は僕は生き方研究家みたいなことを仮置きで言ってますが、まぁまぁちょっと最近気に入りだしています。


情報発信するからって言って、お金にまつわる話しかしないとしちゃいけないとかないし、お金稼ぐ方法を売るしかないとかというものでも、もちろんありません。


僕のこのスタイルだったらお金稼ぐことに興味がある層以外の人たちとかもどんどん巻き込んでいけると思っているし、書籍も出版していって自分に箔をつけて、独自のブランドや独自の世界観の自分をどんどん作っていこうかなと。


楽しみだなと思っているところです。


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