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インテリアデザイナーのライフレポート

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何を見て、どう考えて過ごしているのか?実際的なライフシーンをほぼリアルタイムや大切な記憶からレポートします。
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2018年5月の記事一覧

梅雨を楽しむレシピ/紫陽花の色はどうして?

爽やか気分の5月が今日で終わります。4月から新生活や新プロジェクトや新学年などみなさんの環境変化の中でも、ちょっぴりお疲れの5月だったかもしれません?!明日からの6月は衣替え。梅雨入りの前にせっかくなので…ささやかですが 梅雨を楽しむ私のレシピ 1)お気に入りの傘:どうせ雨なのだからコーデを意識した傘を数本準備その日の気分とコーデでセレクト。持ち歩くので、なるべく軽いものにしています。曖昧なお天気には晴雨兼用もバリエーションに。 2)レインシューズ:どしゃ降りの時は、い

では「グレー」問題/石張りに合わせる壁紙選び

先日は白い壁紙が無事に決まってきましたが、引き続き、今度はマテリアルに合わせた壁紙の選定について、ご紹介します。 マテリアルに合わせた壁紙選び 今回は、グレーの石材にマッチさせたい。…ということで、マテリアルに合わせた壁紙を選定していきます。 なぜなら、アクセントウォールとなる壁面に石材を貼るのですが、窓まわりや梁との取り合いがあり(要するに面がデコボコしているために石材を貼るには不向きな箇所がある)石材を貼るには美しく納まりにくい。しかし、その面は全体的に石材をポイン

連絡とれる安心から緊張感を高め効率UPを目指すには?

携帯電話ありがとう。いつも一緒にいてくれて、おかげさまで、「いつでも連絡ができる安心」を手に入れた。引き換えに、何かを失ってはいないだろうか? 「大丈夫。いつでも連絡できるから」と、例えば、人との待ち合わせ。 「じゃ、駅ついたら連絡してね」 「今。どの辺?」 「わかった。そこら辺。着いたらまた連絡するねー」 うんうん。何かに超便利。けれど、いつからか待ち合わせの時間も場所も曖昧になった気がする。それでも会えるし、待ってる時間もただ待ってる時間ではなく、活用もできるか

2018年ミラノデザインウィーク・ミラノサローネ報告/トレンドカラー 分析レポート

2018年ミラノデザインウィーク/ミラノサローネについて、独自のリサーチ報告をポイント別にご紹介していきます。(先日の社内報告から更に膨大な画像も分析の結果まとめたものです)第一弾として【part1トレンドカラー】について。各社でもサローネ報告会等の開催多いこの時期、それぞれの目線からのまとめられています。偶然に重なる部分は共通認識として、一つの大きな傾向であると感じられます。一例としてのご参考にしてみてください。 ~2018年ミラノサローネ報告part1トレンドカラーをキ

現調とか

プラン考えたり、壁紙選んだり。ショールームへ行ったり、打ち合わせに出かけたり…常に動き回っているかもな私は、オフィスのデスクにいることが少ないです。現場が始まる前の現調へ行き、現場が始まれば現場確認。 測ったり。計ったり。図ったり。ここはリノベーション前の現調だから、今のところは穏やかですが…ぜっさん工事中の現場では、もちろんヘルメットをかぶっています。マイヘルメットを持ち歩いています。電車で移動の時には、コツンとしてて、満員電車の時は特に周りにご迷惑なので、いっそかぶって

あなたの空だ。人の空にするな。/松岡 亮

シンプルだけれど、強い言葉だな。と感じます。私も言いたい。 あなたの家だ。人の家にするな。 私は住宅の仕事をずっとしてきているのは、その人にとっての快適な家を創ることに大きな喜びを感じているからです。ライフスタイルの中で長い時間を過ごす「家」だから、その人にとってのベストを探り、プロとして向きあう。その繰り返しは、いつも同じではありません。何故なら、それぞれの「家」だから。 正直、プラン段階や何かを作っていくこと、工事をすることなどの過程の中では、様々なハプニング?!も

銀座でもリゾート!PIAGET SUNNY SIDE LOUNGE/GINZA SIXガーデン

銀座でお打合せが終わったので、GINZA SIX屋上庭園へ。期間限定でPIAGETの世界を楽しめるラウンジが開催していました。テーマは開放的なリゾートをイメージした空間はポジティブなパワー溢れる世界観、そしてピアジェが持つ自由なスピリットを表現している。とのことで、屋上ならではの気持ち良い空間でした。 背景が先日ミラノでのmoooiっぽくて素敵だったので、インスタスポットでブランコ乗ってみたり。けれどブランコでのポーズってどうすれば良いのでしょう??多分みんなが迷いながらも

そして「白」問題/白い壁紙の選び方

壁紙を選ぶことが多く、「色」好きな私ですが、いつもカラフルな壁紙ばかりを選んでいるわけでもありません。 「白い」壁紙を選ぶこと。 これも実はとても奥深い!「白」問題。みなさんの考える「白い壁紙」ってどんなですか?どんな「白具合」でしょうか?それぞれに思い描く「白」色って、実は結構違うんですよね。一見同じように見えていても、微妙にベースの色が違っていて、大きくは「ベージュ系ベースの白色」と「グレー系ベースの白色」。 全体の色味のバランスの中で方向性が決まることもあれば、ク

色彩心理とデザイン

私は「色」が大好きです。単色の色そのものも魅力的だし、それらが組み合わせられて、同調・対比・グラデーション・調和などなど関わり合って作用しあって、そして別のイメージに様変わりするところにも、大きな魅力を感じています。 思えば、現在の仕事もこのカラーコーディネーションから成り立つ部分も多く、その可能性を広げながら、実際の空間としての仕上がっていくのだから、カラーの威力はすざましいとも言えます。長いこと色と人と空間に関する仕事をしてきている中で、気が付いてきたことがあります。そ

壁紙選び

内装材の選定は空間デザインでもイメージの方向性に大きく関わります。とは言っても… 人は、人生で何回?壁紙を選ぶ機会があるのだろう? 例えば、クライアント様と内装のお打ち合わせの時、 私:「今、現在のごお自宅の壁紙ってどんなでしょうか?」 クライアント様:「白っぽくて、ちょっと模様があるような…」と多くの場合は日常の中で、その存在をひっそりと脇役になっていることも少なくない壁紙なのです。 だからこそ!選ぶ際には積極的に、自分が好きなものを選んでいただきたい!と、分厚い

CASSINAの新作から

サローネからの新作が入荷し、各社の報告会や新作展示会が多い時期です。SieMaticに続き、Cassina新作発表会へ行ってきました。今回の私の注目は、大きくは2アイテム。 1)サイズが大きくなって、より座り心地が追求されたマラルンガ!詳しい情報や動画をUPしています。背もたれの高く奥行きも深くなり、【ほぉふっっ】と包み込まれる座り心地が、よりより快適になっています。ちなみに、あの背もたれのクシュっとするメカニズムは、自転車のチェーン構造からヒントを得て開発されたとのこと。

再生

Cassina New furniture collection 2018 Maralunga Maxi

Items I noted in Milano Salone in 2018. That Maralunga grew bigger and became a first class seating comfort! (↓A detailed explanation about these is quotation from HP.) Forty-five years after the launch of the original,and following on from the Maralunga 40 and its variant, the 40S with removable fabric covers, the Maralunga sofa takes the stage once more, its proportions updated, and its look restyled, becoming even more elegant and comfortable than before. Maralunga 40 Maxi is a contemporary take on this legendary best-seller by Cassina, which holds the technological patent for the device – a bicycle chain – that adjusts the angle of the back-rest. Supplied with the refined edge-stitching finish as standard, the Maralunga 40 Maxi armchair debuts a new size for its type: 122 cm. Meanwhile, the two-seater sofa comes in at 214 cm, with the three-seater measuring 310 cm. The depth has increased to 105 cm, to make for a more inviting and comfortable sitting position; all the models can be are fitted with a feather-filled seat cushion in a new size to enhance ergonomic correctness.

Sie Maticからの学び

ドイツのシステムキッチンSie Maticの、2018年サローネ&クッチーナのトレンド報告会へ、行ってきました。本国から世界30か国以上のジーマティック旗艦店のデザインを手がけてきたMarc Sporer氏が来日し、独自の目線からのお話でした。 前半は、Sie Maticの成り立ちやヒストリーやポリシーなど。本国の方の実際のお話は、やはり熱意を感じます。中でも印象的だった言葉 Timeless elegance 開発途中の段階でも、この部分に、一度立ち止まる。則していれ

はじめてのホテルとパリコレ

ふと。思い出したので、私が初めて海外で泊まったホテルを回想してみようと思ったら…改装してたんです?!遠い記憶の中にハッキリある映像を検索しても、微妙に違うデザインだから、辿っていったらわかってきましたので整理してみます。 今回紹介したいのは、PARISのホテル。当時の私はとにかくパリが好きでした。その頃は私だけではなくて、「お洒落はパリから!」みたいな時代で、ファッションもインテリアも雑貨も、フランスっぽいものがお洒落主流だったと言える程です。そして、私は本気でパリに行こう