印刷業界の今後について考察
こんにちは、もうすぐ転職する40代サラリーマンのかじゃです。
今日は印刷業界の今後について、考えを書いてみたいと思います。
僕の現職は印刷会社の営業になります。
会社の規模としては、社員数で650人ほど、海外にも工場を持っていて、売上規模としては印刷業界の中では上位20には入っているかと思います。
中小企業ではありますが、中の上位あたりの規模ではないでしょうか。
取扱品目の中心は取説などのマニュアル類となり、いまは、印刷業よりも、制作する編集業務の売上の方が大きくなっています。
それは、編集業務の仕事が増えたというよりも、印刷業務の仕事が減った=印刷物の量が減った、から、だと思っています。
昔であれば、携帯電話を購入した際、分厚い取説類が何冊も入っていて、「こんなに必要ないのにな」と思ったことがある人はたくさんいることでしょう。
それが今では、取説すら入っていないですよね。
WEBを見て、取扱方法を確認してください、という形になっています。
現在でも印刷物としてぶあつい取説が入っているものというと、自動車くらいではないでしょうか。
ただし、自動車業界でも、取説はどんどん薄くなってきていて、詳しい内容はWEBで、という流れになっています。
近い将来、ナビなどに取り込まれて、自動車には取説が積載されなくなるとも思います。
(法律的な関係で、どうしても印刷物が必要、という部分は残るかもしれませんが)
このような流れから、取説などのマニュアルについては、印刷する機会がどんどん少なくなり、業界としてもシュリンクする一方です。
出版業界も同様ですね。
書籍や雑誌、出版点数は減っていないようですが、印刷数(発行部数)は大幅に減少しています。
このように書いていくと、「印刷業界って終わっているよね」と思われても仕方ないのですが、
このような記事も出ています。
2021年の統計なので、少し前ですが、印刷業の生産金額としては、回復してはいるんですよね。
ただ、からくりとして、それを牽引しているのは、「包装印刷」だ、ということなんですよね。
宅急便でものを買う時代なので、段ボールなどの包装関連の業界は活況です。
段ボールに印刷もしますので、それらの業務を行う印刷会社も、それなりに仕事がある、という状況です。
最近のニュースでいうと、
愛知県で菓子、化粧品、雑貨などのパッケージ事業なども手掛ける、笹徳印刷が、名古屋証券取引所メイン市場と東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。
中小の印刷会社が上場とは、正直驚きました。
まだ成長の余地があるんですね。
僕は、今の会社における印刷業務の未来には眉唾でして、
あと、編集業務においても、クライアントの状況にかなり影響を受ける、というデメリットがあり、
早く転職しなければ、と思った人間です。
ただ、本などは、やはり紙の方がいいなと思いますし、
本屋の雰囲気が大好きですし、
印刷業はこれからも成長してほしいな、と思っています。
これから先、どういった状況になっていくのかわかりませんが、
印刷について、見守っていきたいです。
今日も最後までありがとうございました!
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