国分寺五郎のオヤジスイーツ料理帖 - 紅玉入りパウンドケーキ -
はじめに
紅玉は秋口が旬で、それを過ぎるとスーパーで見かけなくなる。それでも、時に、ポツンと出回ることがあり、もうすぐ3月という時期に、思いがけずに紅玉が見当たった。1袋(6個入り)を買い求めて、コンポートを作り、紅玉入りパウンドケーキを焼いた。
設備投資
パウンドケーキの焼き型:3台までオーブンで一度に焼けるので、ガラス製、金属製、そして底が取れる金属製の3台を持っている。紙製の型も売っていて、まずはそれで作ってみるのも良いだろう。
本日のお題:紅玉入りパウンドケーキ
会社に通勤していたころは、ホワイトデーにパウンドケーキを大量に焼いて持って行き、奇特がられていた。パウンドとは重量の単位ポンド(pound)のことらしい(1ポンド=453.592g)。どういう経緯からか、パウンドケーキの場合は100gが基本単位となっていて、1台の焼き型あたり薄力粉 100g、バター 100g(違いが分からないのでマーガリンを使う)、 砂糖 100g、そして卵 100g (2個)で作る。今回は型3台なので、それぞれ3倍量を使った。
材料について(焼き型3台分)
①薄力粉:300g。小麦粉には薄力粉、中力粉、強力粉があって、お菓子用は薄力粉。小麦たんぱく(グルテン)の含有割合で区別されるらしい
②マーガリン:300g。基本レシピ的にはバター。違いが分かる人はバターを使うべし。年金生活者はマーガリン。
③砂糖:300g
④卵:6個(卵1パック300円を受け入れないと、飼料高騰の折、養鶏は産業として成り立たなくなるらしい。300円で買って、TKGを食べましょう)
⑤ベーキングパウダー:1袋(4g)。炭酸ガスで生地を膨らませる
⑥紅玉:3個。お菓子には紅玉が絶対。コンポート(砂糖漬け)にしたものを使う。焼き型1台あたり1個を使うので、今回は3個。1/8に切ってコンポートを作り、その24切れを細かく刻んで生地と混ぜて焼く
⑦塩、バニラエッセンス、ウイスキー:基本レシピ的にはウイスキーではなく、ケーキ用のラム酒を使う
調理
①紅玉のコンポート
まず、リンゴの皮をむく。コツは、左手と、右手親指の動き。ナイフは動かさずに固定する。右手の親指で、リンゴの皮を送り込む感じで微妙に調節しながら、左手でリンゴを回して皮をむく。
皮をむいたリンゴは4等分して芯を取り、さらに2等分して1個のリンゴ当たり8切れに切る。
鍋に移し、砂糖を投入する。鍋を振って上下をひっくり返しながら、リンゴ全体に砂糖を行きわたらせる。必要なら砂糖を追加する。蓋をして火にかけ、時々鍋を振って上下をひっくり返す。
リンゴの果汁が滲み出て、全体にしっとりしたらコンポートの出来あがり。今回買ったリンゴ6個で48切れのコンポートが出来る。焼き型1台当たりリンゴ1個(コンポート8切れ)を使うので、焼き型3台では24切れを使う。残りの24切れはポリ袋に入れて冷凍保存(リンゴの果汁も2等分)。
②薄力粉を篩う
計に小皿を乗せ、その上に篩を乗せ、薄力粉300gを計り取る。ベーキングパウダー1袋(4g)を加え、一度篩って空気を含ませる。
③マーガリンを熔かして砂糖を投入
マーガリン300gをボウルに入れ、加熱して少し熔かし、マヨネーズ状になるように泡だて器でかき混ぜる。砂糖300gを投入し、白っぽくなるまで強くかきまぜて空気を含ませる。マーガリンが柔らかすぎると白っぽくならないので注意。
④卵を加えてかき混ぜ、塩、バニラエッセンス、ウイスキー投入
卵6個を3回に分けて加え、均一になるまでかき混ぜる。次に適量の塩、バニラエッセンス、ウイスキーを加えて混ぜる(ここまで泡だて器)。
⑤少し高いところから薄力粉を篩入れ、ヘラで混ぜる
空気を含むように少し高いところから薄力を篩入れ、ヘラで混ぜる。ボウルを回転させながら、左右にヘラを動かし、切るように混ぜるのがコツ(粉がダマにならないように)。
⑥リンゴを細かく刻んで、生地中に投入
生地の粉っぽさがなくなり、ダマもつぶしたら、細かく刻んだリンゴを投入し、果汁も加えてよくかき混ぜる。
⑦生地を焼き型に移し、真ん中をへこませて焼く
リンゴを混ぜ合わせた生地を焼き型に移し、真ん中をへこませる。
リンゴの果汁も加えたので、170℃で少し長めの60分間焼く。
⑧焼きあがったら、オーブンから出して冷やす
焼き色をみながら焼き時間を調節する。オーブン中の置き場所によっても焼き加減が異なることがあるので、必要に応じて調節する。焼きあがったらオーブンから出して冷やす。
⑨焼き型から取り出して、いただきま~す
よく冷めてから焼き型から取り出す。温かいうちに取り出すと、下の写真のとおり型にくっ付いて崩れるので注意。それではいただきま~す。
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