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教育無償化の裏側を吐露!(元園長)

 なんだか、怖いタイトルを付けてしまいました。そして、少し政治の話にも触れています。

政治がどんどん迎合主義になっていきます。金を配れば支持されるとの愚策が多いですし、如何に平等に配るかの議論を未だにしています。

税金が随時投与されて運営されている所は、世の中に多くあり、記憶が新しい所では、直近では消費税を増税して、幼児教育が無償化となりました。。

※幼児教育の無償化って一見、聞こえはとても良いですよね。

私、園長職をして経営に携わってきたので前後の変化がよくわかります。幼児教育が無償化になってからは、ひどいの一言です。会話が、「こう職員配置すれば、+500万ですよ!」「~市は、補助が手厚いから小規模保育やって、0歳児を今の内に確保して、10人確保で月~はいきますよ」「フリー教諭1人雇えば500万儲かるから出来るだけ採用しといた方が得ですよ」
と税金を如何に多くとれるかの話ばかり。       

※例えば、今まで教諭30人で運営していたのが、この無償化によって、教諭40人以上に増えていくのです。そうです、税金を多く配分してもらうために、余計な人材を確保する必要があるのです。。→本当無駄つかい
 皆さん、教諭不足ってニュースよくききませんか?これで理由わかりますよね。学校が税金を多くとるために一斉に余剰の人員を確保したからです。

 加えて、毎月の書類仕事が以前の10倍に(誇張ではなく)、本当ばかげてます。教育の現場なのに、1日の大部分を書類仕事に追われます。どこの役人が考えたかわかりませんが、30分100円の延長保育補助がでて、それを利用した園児名を書いて、はあー、書類仕事にまた人を採用して、みたいな超絶生産性の低い制度を作り上げました。→そりゃあ日本の国力弱るわ。

 幼稚園をこれまでの保育園制度の枠組みに入れようとしたため、保護者を1号認定、新2号認定、2号標準認定、2号短時間認定、3号認定、に分けて、こっちは主食費が含まれて、こっちは含まれない、おやつが、、預かり時間が、、市の担当者も理解できない、唖然とする複雑怪奇制度を作り上げました。

 そして、自治体の職員もこの制度の書類を処理するために、信じられない数の職員抱えてます!!
 胡散臭いアドバイザーみたいなものまで園に出入りするし、教育者としての話はほとんどなくなり、教育機関が税金を如何にふんだくるかを考える末期症状になっています本当、園長の仕事って今や、役所の書類仕事をして、税金を多くふんだくるための計算をする人、、、です。。。                         一見聞こえはいいですよねー、私立学校の幼児教育を無償化するって。私が退職した理由の一つは、この制度にうんざりしたからです。

※消費税増税部分は、未来の子どもたちのことを真剣に考えれば、日本の膨れ上がる債務を減らすために使うのが真っ当の政策と思ってます。
 国が運営する固定費は増す一方です。今回の現金ばらまき制度も、一時しのぎで最終的に真綿で首を絞めていっているようなものです。

医療、福祉、教育、それから株式市場も、ここ最近のコロナ給付金も、、税金が多量に投与されて運営されているところは、何かしら市場の競争原理とは異なる方向へいく場合があります。

日経平均の日銀や年金によるかさ上げは、4000円とか。。
→もはや資本主義、自由主義とは言えない現象が起こりつつあります。

時にそれが、大きな副作用となって返ってくるのは安易に想像できます。
私的意見ですが、いずれこの資本主義も近い将来破綻して、何かしらのことが起きると思うようになりました。

そして、そのような税金投与は、やがて、その有難さの意識すらなくなり、当たり前になり、麻痺状態を作り上げます。

今回の、コロナバブルは、量的緩和の恩恵を受けて、世界の金融派生商品(デリバティブ)の額も天文学的な数字に膨れ上がっています。

大阪取引所では、売買額は、2021年度は、2018年に付けた過去最高売買のすでに倍になりました。

山が高ければ、谷が深くなる。。。

今日はかなり暗い話になってしまいました。次は明るい話題を探そう!!

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