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組織の3要素と企業外コミュニティのはじめ方


企業外のコミュニティにいろいろ関わってきて実体験による経験が増えてきているのですが、その中で理論は有効なんだなと感じることが多くあります。そのような有効だと感じる理論をご紹介していこうと思います。

今日ご紹介する理論はこちら

バーナードの組織の3要素


チェスター・バーナードという組織論では有名な経営学者がいます。

バーナードが提唱している有名な理論に組織が成立するための3要件が有ります。

その3つは

共通目的
貢献意欲
コミュニケーション

です。

■共通目的

組織がただの集まりではなく組織であるためには共通の目的が必要です。
会社であれば売上を上げる、良い製品を生産する、地域に貢献するなどですね。
目的が一緒であるからこそ組織は組織として活動ができます。
そのため、経営者は企業の目的をいろいろな形で従業員に提示します。就職を考える上でも企業が目指す姿は重要な要素の一つかと思います。

■貢献意欲

その組織に対して貢献したいという意欲です。
同じ目的を持つ個人が集まって一緒にやろうという思いであったり、チームで活動しようという思いです。目的が同一であってもチームでいたい、一緒に活動がしたいという思いがないとばらばらになり、組織として維持し続けることが困難になります。

■コミュニケーション

目的がはっきりしていて、みんなで行動したいという思いがあっても、相互にコミュニケーションが取られていなければそれは組織として維持ができなくなります。


組織をつくるためにはこの3要素が必要になってきます。


組織の3要素とコミュニティ

さて、経験上、企業外活動でのコミュニティの生成においてどのような順番で進めるかをバーナードの組織の3要素に合わせてみます。

1.コミュニケーション 

まだ何もない状態からコミュニティを立ち上げていく場合に必要なのはまずコミュニケーションです。
だって、なにもないですから。
ノリが良くて価値観が合う人たちがとりあえずコミュニケーションすることが第一歩になります。
オンラインでもオフラインでもどちらでもいいですが、まずはノリが良さそうな人が少人数集まって話をするところから始まります。

2.貢献意欲

次に来るのが貢献意欲です。
「もっと一緒にいたい」
「このメンバーで何かしたらすごい楽しいことができそう!」
という感覚です。
ノリが良くて価値観があってコミュニケーションがもりあがると、なんとなく一緒に過ごしたいという思いが醸成されてきます。
そのために、例えばLINEやFacebookでグループを作ったり、飲み会の企画をしてみたり具体的な関係性を継続する手段が生まれてきます。

でも、まだこの状態は組織にはなっていませんし、コミュニティとしても成立していません。

足りないのは何でしょうか?

3.共通目的

必要なのが共通目的です。

企業外コミュニティではココが一番難しいポイントです。
貢献意欲まではノリと勢いでたどり着けるのですが、この共通目的が成立するかどうかが重要なポイントになります。

つまり、何のために集まるの?という素朴な質問にどう答えるかです。

とりあえず飲み会だけで集まっている状態は組織とよべるコミュニティにはなっていません。

集まりを重ねるなかでその集まりの共通目的がつくれるかどうかが結構難しい。なにせここまでノリで来ちゃってますから。

逆に言えばここまで来ることができたらあと一歩です。

共通目的を作ってください。

イベントを企画するとか、公式な形での組織化をして活動をするとか、なにか目的が成立すればそれは永続的なコミュニティになります。

最近流行っているオンラインサロンでも基本的にはこの流れにそって活動が発展していっています。

みなさんが、コミュニティをはじめる場合にはこの組織の3要素を思い出すと何が不足しているか見えてくると思います。ご利用ください。



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