新型コロナ問題の本当の敵はウイルスだけなのか?

 連日報道される新型コロナ問題。感染病が蔓延するのはもちろん、物資やサービスが枯渇するのも問題です。これから生活していくうえで様々な問題が起こることは誰の目にも明らかでしょう。世の中の人皆が何かの専門家です。得意なことがあるはずです。医療や福祉の話題が多い中、自分で発信できることは何かを考え、気になったことを書いてみます。

国立感染症研究所のサーバーに不正アクセス

 報道されないだけで不正アクセスなんて日常茶飯事です。内容はホームページが書き換えられるレベルから、組織の存続さえ危ぶまれるような情報流出まで様々です。是非皆さんに知って欲しいのは「国立感染症研究所(感染研)なんてところがなにやってんだよ~!」ってことではありません。よくも悪くも注目が集まるというのはこういうことだと思うのです。記事によると、2012年まで利用されていた旧サーバーからの不正アクセスです。つまり、この不正アクセスは2012年以降いつでもできる状態だったわけです。

 でもなぜ7年以上たった3月2日に不正アクセスされたのか。それはコロナウイルスで「国立感染症研究所」がニュースで報道され、ひょっとしたらサーバーに脆弱性があるのではとスキャンされた結果ではないかと思うのです。(※脆弱性・・・プログラムやシステムの欠陥だと思ってください)

パニックに乗じれば冷静さは保てない

 韓国語でごめんなさい。興味のある方はブラウザの翻訳機能などで読んでみてください。韓国のESTsecurityというセキュリティ会社のブログです。ご存じの方はいらっしゃると思いますが、メールに添付されたWordやPDFを開いただけで瞬間的に感染するマルウェア(コンピュータウイルス)があります。この記事では技術的なことが書かれていますが、ざっくり説明すると「ビーガン米国務省長官の書簡内容を使ったメールで攻撃された」ということです。メールの件名は「コロナウイルス関連理事長の指示」というタイトルでばらまかれたようです。

 韓国では感染者が急増し関係者がパニックになっていることは容易に想像ができます。コロナ対策に奔走している人たちがこのメールを受信し、添付されているファイルをダブルクリックしないという冷静な行動はほぼ不可能でしょう。本来であればテクノロジーで対応する内容ですが、対策は常に後手です。アンチウイルスソフトが検知するまでの数時間、いったい何人がこのマルウェアに感染したことでしょうか。

いかがわしいメールがコロナ関連になっただけ

 騙してアカウントを乗っ取ろうとするメール(フィッシングメール)は日々届きます。「また来たか」とゴミ箱にいれるだけでしょう。
 なんだか日本語が変なんだけど?なんてメールも日常茶飯事です。

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しらんがな!

 しかしこれが「マスクが買えるお店リスト.xlsx」や「苦労せずティッシュペーパーを手に入れる方法.docx」なんても瞬殺です。一般の方は瞬間的にダブルクリックです。

 このように悪いことを考える人たちは、自分たちの目的を達成する手段を選びません。コロナウイルスの正しい知識は政府が発表してくれるでしょう。でもコロナに乗じて悪いことをする人たちから自分や家族を守る方法はそうそうたやすく手に入りません。美味しい話などないのです。美味しいものには、かならず相応の毒が入っているのです。 




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