コミュニティで人を巻き込めなかった失敗要因3パターン
2019年1月から個人事業主として動いていますが、その前からオンラインサロンやそれ以外でも、ぼちぼちお手伝いさせてもらってます。
経験としてよかったのが、「会社」などの雇用関係や役職などの支持命令形というなどがなく、いわゆる価値観や目的も異なるごった煮なゆるく繋がる人々とどうやっていくか?という経験ができたことです。
たとえば、下記のようなやりかたは失敗した要因です。*失敗とは、プロジェクトが空中分解したり、停滞してしまった状態を指しており、最終的に継続は難しくとも何らかの結論に達したものは失敗とは考えていません。
失敗した要因
・プロジェクトに興味のある人は誰でも参加できる
・参加者は全員平等に扱う(たとえば、全員の意見を平等に聞く)
・参加者へ縛りはない
失敗した事例①:プロジェクトに興味のある人は誰でも参加できる
まずプロジェクトに興味のある人は、手をあげたら誰でも参加できるようにしました。参加者はROM専でもOKという思想があったので、参加してもらいました。そして、自分で参加しているので、興味はある人なので、ある程度は行動してくれると考えてました。
ただ実際には、「興味だけある人」というのは多数です。このあとの失敗事例にも繋がりますが、「行動しない人」がいる場所でコミュニケーションすることのコストは高いです。特にいわゆるテイク型思考の人がいる場合には、話が脱線してしまう可能性もあります。
この原液となる初期メンバーは慎重に選び、安易に増やさないほうがいいです。
失敗した事例②:参加者は全員平等に扱う(たとえば、全員の意見を平等に聞く)参加者は全員平等に扱う
プロジェクトやコミュニティに人を集めると様々な人が集まります。リーダー的なポジションの人から、ROM専の人まで。多くの参加者がいることで、考えたり、行動するリソースが多くなると考えていました。
しかし、「行動する人」は3人しかいないのに、ROM専をいれると関係者が10人になると、そうすると調整コストがあがって、手間が増えることになります。これがプロジェクトのスピードを遅くしていきます(*ROM専が悪いということではないです。区別をつけないことが悪いという話です)
「行動する人」だけを集めて、そこを中心に考えたほうがいいです。
■ プロジェクト / コミュニティの参加者4パターン
- A. リーダー:プロジェクトを推進する人 / 起案者
- B. コミッター:リーダーを支援する人、必ず行動してくれる人
- C. Liker :プロジェクトに興味がある、たまに関わるな人
- D. Reader :原則、読む、見てるだけな人
*定例MTGや具体的なアクションについては、AとBは必ず参加できるように調整します。C、Dは状況の共有はしますが、Must にする必要はありません。
失敗した事例③:参加者へ縛りはない
会社のような雇用関係がなければ、参加者へ何かを強制するのは難しいと考え、あくまで任意参加としていました。結果として、定例会議なども開催されず、都度相談するという形態をとっていました。
しかし、何も縛りがないと、あまりプロジェクトやコミュニティに関わらなくなり、当初はモチベーション高く行動していたメンバーが脱落するということがありました。
これは「縛り」がなかったため、活動していく上での「リズム」が作れなくなり、参加者が参加する理由を生み出せなくなったためだと思います。人は自分で自発的に動ければよいのですが、動きやすい環境を設計しておく必要はあります。そのために「縛り」のようなリズムをつけてあげることで、参加しやすくさせることが、継続する力になることになります。
以上です。
メモ
文章を書くのは難しいですが、音声をとるのはもっと難しいです。いつかは音声も試してみたいですが、まずはテキストです。
2019年1月から個人事業主として、コミュニティマネジャーや、PMなどを兵庫からフルリモートで仕事をしています。
いまは、「地方 x リモート」をテーマに、活動をしています。地方移住社やリモートでのフリーランスのコミュニティ、slack 運用もしています。
同じテーマをもつ人は、ぜひ話しましょう。
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支援は、コミュニティ研究の取材、サービス開発などに費用にあてさせて頂きます。