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「落ち着け〇〇、落ち着け!」発言から考えたこと

「看護師にはパッション、熱いこころも必要だ。
けれども、それ以上に冷静なこころも必要なんだよ。」

ある日、主任と一スタッフの話し合いがヒートアップし、お互い主張を譲らず、言い争いへ発展した。
周りのスタッフは口を挟めずにいたところ、診察室でやり取りを聞いていた先生が放った一言である。
まさに鶴の一声、お互いバツが悪そうに黙ってしまった。
「頭を冷やせ」ということなのだが、こうしたことは日常的によくあることである。


アメリカの大統領選にて、「開票を止めろ」発言をしたトランプ氏に環境活動家のグレタさんが、
「落ち着けドナルド、落ち着け!」発言をしていた。この発言は以前トランプ氏がグレタさんに対して「落ち着けグレタ、落ち着け!」発言をしたことに対する揶揄である。


この発言から、ふと思い出したのが、冒頭の発言である。


さて、看護師にも色々なタイプがいる。以前受講したセミナーのコミュニケーションタイプ別診断を紹介する。


Aタイプ:現実行動派
リーダー気質
勝負が大好き
自己主張をはっきりする
指示されるのが嫌い
一方的なコミュニケーションが多い


Bタイプ:感覚派
仕事も勉強も楽しくがモットー
表情豊か
こまかいことは気にしない
楽観的
ムードメーカーになることが多い


Cタイプ:協調派
口調はゆっくり穏やかに話す
自分に期待されていることを読み解き行動する
共感&聞き上手
八方美人と言われることもある
優柔不断、決断に時間がかかる


Dタイプ:思考派
計画と事前準備を大切にする
ミスは少なく確実
マイペース
空気を読まないことがある
職人気質、淡々と仕事をこなす


職場のスタッフ20人程で診断してみたところ、Cタイプが圧倒的に多かった。(自身もCタイプ)
看護師にはCタイプが多いとのことであったが、看護師に限らず概ねはCタイプが多いのではないだろうか。
(ちなみに主任はAタイプ、一スタッフはDタイプであった)


どのタイプがいいという話ではなく、
それぞれのタイプに長所、短所がある。
自分の長所、短所を知り、客観的にとらえることで
長所を伸ばし、短所を改善する、さらには相手のタイプを知ることで相手に合わせた対応ができるようになる、ということである。


パッション、つまり情熱であるが、
傾ける方向を間違えるとおせっかいにもなりうるし、熱すぎてお互い火傷する事態にもなりかねない。
冷静に判断するこころ、クールダウンして歩み寄る姿勢は大事である。


自分の感情を上手くコントロールして適温で仕事ができるようになりたい、と思いつつ、ついつい苛立ってしまったり、冷静さを見失ってしまうことがある。
そんな時にふと思い出すのが先生の放った一言である。


自分のタイプを知るだけでなく、相手のタイプを知り、タイプに合わせた対応をすること、相手があってこその自分、ということを忘れずにいたい。


熱すぎず、冷たすぎず、適温を心がける。


冷静さを見失いそうになったら
「落ち着け〇〇、落ち着け!」
と、心の中で叫んでみよう。

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