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タバコは髪の毛の大敵!タバコが髪の毛に与える影響について

髪の毛の健康に悪い生活習慣のひとつに、タバコというものがあります。「タバコを吸うと薄毛になる」という噂を聞いたことがある人も多いと思いますが、実際に、タバコには髪の毛にとって有害な物質が多く含まれているのです。
今回は、タバコが髪の毛に与える影響についてご紹介します。

たばこ②

タバコは血管を収縮させる

タバコが髪の毛に与える大きな弊害のひとつが、血管の収縮作用です。タバコにはニコチンという成分が含まれており、そのニコチンに、手足や頭など末端の血管を収縮させてしまう作用があるのです。
血液には酸素や栄養素を全身に行き渡らせる役割があります。当然、髪の毛に必要な栄養素を頭皮まで運ぶのも血管の中を流れる血液です。血管が収縮されるということは、つまりそれは血液の流れが悪くなるということ。栄養が頭皮まで充分に運ばれにくくなり、髪の毛はどんどん弱くなっていきます。その結果ヘアサイクルが乱れ、抜け毛が増えて薄毛になってしまうのです。

活性酸素によって細胞が劣化する

タバコには1本あたり約100兆個の活性酸素が含まれていると言われています。活性酸素は肌や細胞などを老化劣化させる原因です。タバコを吸うことで、その活性酸素が100兆個、一日にひと箱数という場合は、その20倍の2000兆個の活性酸素が体内に入ってくるということです。
活性酸素は細胞の外側にある不不破脂肪酸と結びつくことで過酸化脂質に変化し、鉄を錆が覆うような形で肌を老化させます。その標的になるものには頭皮にある毛母細胞も含まれます。毛母細胞がしっかり細胞分裂することで髪の毛は生えてくるのですが、その細胞分裂が劣化することによって行われなくなり、髪の毛が抜け落ちたり生えてこなかったりするのです。

髪の毛に必要な栄養を浪費する

タバコを吸うことが与える影響には、直接的なものではなく、間接的なものもあります。というのは、タバコを吸うことで、髪の毛に必要な栄養素が浪費されてしまうのです。
髪の毛の成長にはビタミンCが欠かせません。ビタミンCには頭皮や血管を丈夫にする働きがあり、しっかりビタミンCを摂取することで健康的な髪の毛が生えてきやすくなるのです。
しかし、タバコを吸うことでこのビタミンCが著しく浪費されます。ビタミンCには体内に入ってきた有害物質を排除するという働きがあるのですが、タバコを吸うことで侵入した有害物質を排除するために、ビタミンCが多量に浪費されてしまうのです。量にして約25㎎が失われる計算になり(1本あたり)、それは1日に摂取すべきビタミンCの量の4分の1です。1本吸うだけでそれだけのビタミンCが失われるということですので、1日にひと箱吸う人は、あっという間に1日に摂取すべき量のビタミンCを失ってしまうということです。
ビタミンCがタバコの有害物質を排除することに回されてしまうことで、髪の毛に回される量が少なくなってしまい、抜け毛や薄毛が進行してしまうということになります。

たばこ③

悪玉コレステロールが増える

タバコを吸うことで、血液中の悪玉コレステロールの量が増えてしまいます。悪玉コレステロールを少なくするために、体内でタウリンが作られるのですが、タウリンを作る過程で必須アミノ酸の一種であるメチオニンが使われてしまうのです。
メチオニンは髪の毛を構成するうえで最も重要な必須アミノ酸のひとつと言われており、髪の毛の発育には欠かせません。そのメチオニンが悪玉コレステロール減少のために使われてしまうことで、髪の毛がしっかり生成されなくなり、薄毛につながってしまいます。
また、悪玉コレステロールの増加は髪の毛だけではなく、動脈硬化など大きな病気の原因にもなるものです。髪の毛が平気だとしても、タバコはやめたほうがいいことがわかりますね。

たばこ④


タバコは百害あって一利なしと言われています。喫煙習慣があり、なおかつ薄毛に悩んでいるという方は、まずタバコをやめるところから始めるようにしましょう。禁煙外来などもありますので、ぜひ利用を検討してみてください。
タバコをやめて、健康的な髪の毛を手に入れるようにしましょう。


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