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【完全ネタバレ無し】マダミス『朱き亡国に捧げる祈り』〜オフライン作品のウズ化ってどう?〜

どうも、かけまちゃです。
先日『朱き亡国に捧げる祈り』という作品を遊んできました!
恥ずかしながらマダミス歴4年目にして初めてマダミス専用アプリ「ウズ」で遊びました。作品のウズ化について作者さんに少しお話しを伺えたので
プレイしての感想と合わせてレビューにまとめました!

マーダーミステリー『朱き亡国に捧げる祈り』

作品概要

■作者:コズミックミステリー様
■プレイ時間目安:3.5時間
■人数:プレイヤー7名+GM(ウズではGM不要)
■方式:対面公演 or マダミス専用アプリ『ウズ』
   (1プレイ 1,400コイン[¥2,000相当]/人)
■受賞歴:2023年 UZUアワード「推理部門」「ゲーム性部門」受賞

あらすじ

これは人々が剣でもって争いを繰り広げていた時代の話。
あなた方が治める国、朱の王国は決断を迫られていた。
12 年にわたり隣国である南の王国と戦争を繰り広げてきた朱の王国であったが、遂に先日、国土防衛の要である聖地が敵国の手によって落とされ、戦況は悪化の一途を辿った。
そんな折に、敵国の王からの「降伏を促す」手紙を携えた敵国の使者が訪れた。 朱の王国の玉座を囲むあなた方は迫られることとなった。

「戦争の継続か__降伏か__」

王と国を政治・軍事・宗教によって支えてきた御三家の面々とその騎士らによって、戦争の継続か降伏か、そして、使者の返答をどうするのかが話し合われた。しかし、議論は平行線をたどり、決断は王の判断に委ねられ、翌日に玉座にて、王より告げられることとなった。 しかし、王の口からそれは語られることはなかった。

王が玉座に掛けたまま変わり果てた姿で発見されたのだ。

王は、斬り殺されていて、剣が身体を貫き玉座に突き刺さっている。
血で染まる玉座の前には王の死を悼むよう 1 本の白い花が添えられている。
あなた方は、この事件の真相にたどり着かなければならない。
殺された王の為に、この国の為に、そして、内に秘める祈りの為に。
____王を殺したのは誰なのか?
____次なる王を担うのは誰なのか?
____この国の行く末はどうなるのか?
「これは祈りを遂げる物語。」

キャラクター

中世の時代に存在していそうな心踊るキャラがたくさん!

PC1 王騎士     王に仕える騎士
PC2 軍隊長     王国の軍事を担う者
PC3 ブロイの騎士  軍隊長に仕える騎士
PC4 宰相      王国の政治を担う者
PC5 ロレーヌの騎士 宰相に仕える騎士
PC6 教皇      王国の宗教を担う者
PC7 シスター    教皇に仕えるシスター

【作品のPICK UPポイント】

①王国の行く末を決める当事者感

今作品では全員の選択により王国の行く末が変わります。
ただ王様の殺害犯探しをするだけでなく、
次に「この国をどうしていくのか?」という決断が終盤に求められます。

マルチエンディング仕様になっており、
キャラクター達の決断で如何ようにも物語の結末が変わっていくので、
「何を思い、どうしたいのか?」が反映されるので、
よりキャラクターに自分を投射することができます!

↓ウズアワードでもこの点が評価されていました!

②ウズのシステムをうまく活かしたシームレスな調査アクション

オフライン公演が僕は好きなのですが、たまに感じてしまう
「追加情報をGMにもらいにいきたいけど…順番待ちで時間がかかるな…」
という問題をシステムで解決しています!!それぞれのキャラクターによっては調査情報のカードの見え方が異なる「NOTICE」というシステムを導入しているため、人によって情報の見え方が違うという現実で起きうる現象を忠実に再現をしています!
最大限に議論時間を活かしつつ、没入感を失わずに遊ぶことができます!

今作はウズのV2というシステムを最大限に活用しているのですが、
どのようなシステムなのかについてはマダミス広報部のまいちぃさんが解説しているのでぜひ見てみてください!

【かけまちゃのプレイ所感】

推理難易度と情報量 :★★★★☆
ストーリーテリング :★★★★☆
リッチなデザイン  :★★★★☆
システムの新規性  :★★★☆☆
ロールプレイの没入感:★★★★★

総合点:★★★★☆

こんな方は店舗公演へ!!

・リッチな解説を聞いて、シナリオを骨の髄まで味わい尽くしたい方
・素晴らしい演出のもと没入感高くプレイしたい方

今回はウズ版でプレイしたのですが、
こちらの作品は元は対面公演用に新潟で作られた作品になります。
ウズなら気軽にプレイすることができますが、
やはり何度もGMをされているプロの方々によるマスタリングがある方が、
感想戦までしっかりと作品の解説を聞けたり、
作品の雰囲気に合わせた演出等が用意されていたりするので、
シナリオを隅々まで遊びたいという方には店舗公演等をおすすめします!

◼️公演で遊べる場所とX(旧Twitter)のアカウントID

<東京>
クインズワルツ様 @queens_waltz
アスカ様 @nazoTokiSuki

<大阪>
NAGAKUTSU様 @NAGAKUTSU1

<新潟>
コズミックミステリー(作者)様 @cosmisu_niigata

<広島>
広島マーダーミステリー初心者会(ひろましょ)様 @hiromasyo

▼一部店舗さんでの公演はこちらから

こんな人はウズへ!!

・よりストレスフリーな調査アクションを体験したい方
・自宅などのリラックスできる環境でマダミスのシナリオに入り込みたい方
・プレイ後日もしっかり感想戦をしたい方

前述の通り、ウズ版でもシステムの力で店舗公演にも負けないプレイ体験が作れるのだということを実感できました!また、これは今回感想戦で色々とお話をする上で気づいたのですが、ウズなら「プレイ済み作品の解説ページをいつでも見返せる」という利点があります。意外と盲点ですが、オフライン公演だとなかなか自分の参加回以外の人と感想戦をするのが難しかったり、当日は感想をもっと話したかったけど後ろに予定があって、、、なんてことが多々あるので、感想戦がいつでもできるのはウズならではのメリットだなと思いました!
店舗に足を運ぶのはまだ難しいな…という方もぜひウズで遊んでみてください!!

▼ウズでのプレイはこちらから

最後に

作品の完成度もさることながら、ウズのポテンシャルが活かされた良作だと思いました!特にこの作品は「オフライン公演作品のウズ化」という壁を乗り越えています。作者のとしおさんに当日伺ったのですが、
この作品のウズ版リリースは「V2機能のシステムリリースに合わせた名作のオンライン化」の一環として行われたようでした。

「朱き亡国に捧げる祈り」は既に対面公演で広まっている中でも、
その体験感を失わせず、さらにウズとしてより高められる部分がないかを模索して突き詰めていらっしゃるのは素晴らしいなと思いました!

ウズの開発の方々にも多大なご協力をいただいたと伺っています。
(マルチエンディングの分岐実装など)
素晴らしい作品を世に出していただきありがとうございます><

これまでは対面公演やココフォリアでのオンライン作品を遊びがちだったのですがウズでも遊んでみようかなと思いました。

1作品目の「黒の眺望」も気になります…
2作品目の「紫に染まる前に」もいつか遊びたい…

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