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堀川さんCCインタビュー003

今回は、勉強カフェ会員さまへのKakedas .LIFE導入の立役者となった堀川美紀さん。
現在は勉強カフェを運営する株式会社ブックマークスに人事担当として携わる傍ら、ご自身もキャリアコンサルタントとしてのスタートを切りました。今回は、堀川さんがキャリアコンサルタントを目指されたきっかけや、勉強カフェとのコラボ実現に至った経緯などを取材させていただきました。

★interviewee:堀川 美紀(ほりかわ みき)
株式会社ブックマークス ヒューマンリソースチーム。国家資格キャリアコンサルタント。8年間従事したアパレル業界での3回の転職経験などからミドル層の「やりがい」だけに捕らわれないキャリア支援を目指す。Kakedas登録キャリアコンサルタント。
★interviewer:塚田 亜弓(つかだ あゆみ)
株式会社Kakedas  VP of Career Consultant。国家資格キャリアコンサルタント。米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー。HRラボ株式会社ほか、キャリア関連事業の経営に携わる。

ーまず、現在の活動について教えてください!

勉強カフェを運営する株式会社ブックマークスにて、人事を担当しています。キャリアコンサルタントの資格は、昨年の第13回試験にて取得しました。

キャリアコンサルタントとしては、社内でインタビュー形式で社員の話を聴いて記事にするという活動をしています。これには狙いがあって、私の職場は10名規模なので、お互いの距離がとても近いんです。そのため、改まってのカウンセリングとなると身構えてしまう人も多いと考えました。そこで、インタビューという形式で、自身の新たな価値観や強みの発見を促し、また文字にすることで、読み返したときに「明日から頑張ろう」とか「私、がんばってるな」と思ってもらいたいと思っています。

▶社内インタビューの記事
『my values vol.1』価値観を磨ける場所
『my values vol.2』がんばる人を全力応援する生き方
『my values vol.3』覚悟しろ。組織のカルチャーはいたずら心だ

また、「キャリア」という言葉に対する概念を変える方法も考えています。

私の働くブックマークスという会社は「勉強」に対するネガティブなイメージを変えようとしているのですが、「キャリア」も同じで、本当の意味で捉えられていないと感じています。キャリア官僚のように優劣があるものであったり、キャリアのありなしで語られる。キャリアが「ない」なんてことはないのに。また、キャリアについて考えるというと、意識の高い一部の人の話と思われがちですが、私はキャリアは「生き方そのもの」だと捉えています。

私の母は専業主婦で、自分はキャリアがないと言っていましたが、PTAで活躍する姿などを思い出すとそれも立派なキャリアだなと思って、キャリアという言葉をもっと共通言語にできないものか、その言葉に対する熱量を見つけていきたいと思っています。引き続きSNSなどを使って、自分の言葉で発信し続けていきたいです。


ーそもそも、キャリアコンサルタントの資格を取ろうと思ったキッカケは?

2018年4月に産休育休から復帰しました。休職前には兼務していた人事の仕事ですが、復職後は人事専任として働きたいと考えていました。そこでなにか専門性を高めたいなと調べて知ったのが、キャリアコンサルタントという国家資格。

私の働く職場の社員は、20~30代が中心で、ミッション・ビジョンに共感して入社するメンバーが多いです。「いつか自分の勉強カフェを持ちたい」とか「勉強カフェが大好きで」という気持ちが強いので、入社時にここで働くことの先のビジョンまで持っている人はあまり多くはないんです。だから、マネジャー(店長)としてのスキルをある程度積んだ後にどのようなキャリアビジョンを描けるかが大切になってくると思っているんです。
社内でどのようなポジションチェンジを目指すのか、それとも転職を考えるのか。もし転職するならここでの経験を活かして、何を強みとして転職するのか。どんな選択をしても幸せであって欲しい、そのために自分のビジョンを描きながら働ける環境をつくりたい、という思いがあります。そう考えたときに、どのようなサポートができるか、キャリアコンサルタントのスキルを学び、社内で活かしたいと思ったことが資格取得のキッカケです。


ーその後、Kakedasとの出会いがあるのですね。

Kakedasに登録しようと思ったのは、プレスリリースを目にした時。資格を取ったばかりのタイミングと重なって、ちょうど一緒にスタートが切れるのではないかと思いました。また、”女性”、”ママ”、という一定の括りでブランディングしたくないと思っていたところもあり、オンラインキャリア相談室としてのKakedasは、ターゲットが幅広く、「やりがいだけではつっ走れなくなってきた中堅に向けてのキャリア相談がしたい」と思っていた私にピッタリだと感じました。

ビジョンへの共感も大きいですが、キャリアコンサルタント登録説明会に参加をしてみて、信念の部分で信頼できる人たちだと感じられ、Kakedasに対する愛着が一方的になんですが(笑)湧いていきました。
キャリコンの勉強を通して、キャリアと勉強の相性の良さは確信になっていたんです。勉強続けていると、息切れしたり、楽しくなくなったり、壁にぶつかることがありますが、キャリアが繋がってくると、また目的に向かって走れるようになると思います。


―リカレント教育という言葉もありますが、「キャリア」と「勉強」の親和性は、高そうですよね。先日、勉強カフェとKakedas.LIFEのコラボについて公表がありましたが、こちらについてお話を伺いたいです。

ーこのコラボ実現の裏には、堀川さんの存在がありました。コラボに至るまでの経緯を教えてください!

私が今一番関心のある「大人の勉強」と「キャリア」双方に一気に働きかけられるチャンスだな、と思ったんです。

資格取得のための勉強で行うロープレのペルソナは、悩みがあってのスタートなんですけど、実際はもっと複雑だったりします。自分では気づいていないけど「それキャリアの悩みですよ?」みたいなことって結構ありますよね。
勉強カフェの会員さまは企業にお勤めの方が多いので、資格勉強など仕事に直結した勉強をされている方が多いんです。
みなさん目標を持っていらっしゃるので、自分にキャリア相談が必要だと思わない方も多いのではないかと思います。
なので提携という形で気軽なきっかけでキャリア相談を体験してもらえたら、勉強のモチベーションにもいい影響が出るし、キャリアという言葉を身近なものに感じてもらえるのではと思いました。
Kakedasは企業の福利厚生としてサービスをスタートしていたので、会社員である会員さまたちに有益さを実感頂けることで、その先の企業にもキャリア相談を知ってもらえる突破口になるのではという思いもあり、昨年末、代表に提案しました。

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そんな中、新型コロナウイルスによる働き方の変化もあり、緊急事態宣言下での会社の姿勢、After / Withコロナに対する会社のビジョン、働く業界そのものに疑問を持つようになった人など、これまで以上に仕事や働き方を通して自分の「こう生きたい」を考える人や時間が増えたように思うんです。
そこで、早急に「キャリア」について考える機会を会員さまに提供したいと思い、再度、Kakedasの担当の方と代表に掛け合い、まずは合同の勉強会からスタートということになりました。

そして、5月末に勉強カフェとKakedas両代表による「アフターコロナのキャリア×学びを考えるLEARNING BAR」のオンライン開催に至りました。当日の参加者は少数でしたが、参加者の満足度は高く、このイベントを契機にコラボの話が具体的にスタートすることとなりました。

キャリアコンサルタントとして、自分の関わる組織に内部から企画としてもっていければという思いでした。人と人を繋げるのが好きなんです。


ーキャリア相談を広めたいと考えるキャリアコンサルタントは多いと感じますが、なかなか一歩を踏み出すことは難しい。堀川さんの原動力はどこにあるのでしょうか?

たぶん、「私を幸せにできるのは私だけ」という想いだと思います。これまで複数回転職をし、それこそ絵に描いたようなパワハラで辞めざるを得ないこともあったのですが、それでもやっぱり幸せになりたいんですよね。それには自分で納得いくまで考え、自分で行動しなければいけない。答えは自分の中にしかないので。

キャリアコンサルタントの資格を取得して、出来ることって、クライアントのキャリア相談だけではないと思うんです。キャリアコンサルタントとしての実績がないからとペーパードライバーになったらもったいない。自分がどんな勉強をして、どんなことを感じたからを周囲に伝えるだけでも、価値があると思います。

最近身近に無料で受けたキャリアデザインのセミナーで、初めてキャリアに向き合うということがどういうことか、少し腹落ちしたという意見を聞きました。
キャリコンがどうやって食べていけるかとか、安売りしてはいけない、という言葉も見ますが、やっぱりまだまだ文化が根付いていない以上、一人一人が動くことによってはじめて「キャリアを人に相談すること/キャリアについて考えること は特別な人だけがするものではないんだ」「お金をかけてでもキャリア相談をしてみよう」と思ってもらえるんだな、と気づきました。

そういう意味でも、「自分が動いても」と思わずに、小さなアクションを繰り返していくことが大切だと感じています。


ー最後に「人生の主人公」というビジョンについて、ひと言ください!

「人生の主人公」とは、自分が自分を大切にしてあげることだと思います。
自分の3歳の子供が言うんですけど自分は自分。もちろん開き直りではなく。自分の答えは、自分の中にあると思っています。結局キャリアコンサルタントは、相談者の答えを一緒に見つけるための伴走しかできない。だから自分を大切に。

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― 堀川さん、ありがとうございました!

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