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広告賞の講評から見る、今の時代の採用広告の作り方。

このnoteは、2022年7月13日にカケハシスカイソリューションズのメールマガジンで配信されたコラムをもとに作成しています。
コラムは、クリエイティブ事業部ゼネラルマネジャー古田が執筆しました。

第43回日本BtoB広告賞「ポスターの部」で、日の丸交通様と共に制作したドライバー採用ポスター「DRIVE & PEACE」シリーズが金賞を受賞しました。

タクシードライバーという仕事は、ドライバーそれぞれの生活スタイルやライフプランに合わせて仕事量や時間を自分でコントロールできる、この多様性の時代に実にマッチした働き方です。日の丸交通様には実際に多彩な働き方を支援する制度やカルチャーが浸透しており、私の目にもとても魅力的に映りました。しかし、その事実はなかなか求職者に知られておらず、業界自体を偏った先入観で見ている方も少なくありません。タクシー業界やドライバーそのもののイメージをポジティブな方向に転換したい。そんな想いを持って制作したこの広告が評価されて、本当に嬉しかったですね。

さて、今回のコラムでお伝えしたいのは広告賞受賞という結果ではなく、広告賞の講評から見えてくる、採用広告を制作する際に気を付けるべきポイントです。実際の講評を見ていただくのがわかりやすいと思うので、以下に抜粋させていただきます。

「働き方改革」「働きやすさ」を訴求する求人広告表現は、かなり難易度が高いのではないか。今、このテーマについて人々の目は厳しい。綺麗ごとで実のない物言いは怪しまれ、実態と齟齬がなく誤解されないことに細心の注意が必要で、発言には覚悟もいる。見た目も奇をてらっては信用性が落ちるし、無難に抑えては人目を引かない。工夫のしどころだ。日の丸交通のこのシリーズは、まず、あっけらかんとしたユーモアで見る者の心を武装解除する。そのうえであいまいさを残さず、ごろりと本質だけを口にする。計算された無造作の強さ!

まさに狙い通り。と言うのも私自身、「働きやすさ」を訴求する広告に限らず採用広告全般に、審査員の方とまったく同じ課題を感じていたんです。採用広告は自社の魅力を求職者に訴求し、応募につなげるための広告です。必然的に自画自賛することになってしまう。人の自慢話を延々と聞きたい人なんていないですよね。また、内容についても話半分に聞く人がほとんどだと思います。だからこそ制作する際は「偉そうな自慢話になっていないか?」「綺麗ごとに見えていないか?」等、細心の注意を払う必要があるんです。

日の丸交通様の広告で私がデザイナーに依頼したのは、一見何でもないイラストに少しのユーモアを組み合わせた親しみやすい世界観。デザイナーは、実に絶妙なバランスで表現に落とし込んでくれました。事実のみをストレートに伝えるコピーと、作り込みすぎない無造作なイラストによって、情報の信頼度はぐっと高まったと思います。

特に今の就活生は、デジタルネイティブのZ世代です。企業側の綺麗ごとは簡単に見透かされてしまいます。自社の採用サイトや入社案内等の採用広告が、歯の浮くような「自画自賛広告」になっていないか。改めて客観的に分析してみてはいかがでしょうか。

では、どう自社を表現すれば自画自賛広告にならないのか。より具体的なヒントを得たい方はぜひ、【弊社トップクリエイターとの採用ツールアイディア会】にご参加ください。貴社の採用課題や採用ターゲット、仕事の魅力等をヒアリングしたうえで、私がその場で様々な広告アイディアを出させていただきます。「自分でトップクリエイターを名乗るって、それこそ自画自賛じゃないか」という批判はごもっともですが、イベントタイトルを決めたのは私ではなくマーケティング部署のものなので、そこはどうかご容赦くださいませ。

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