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まっ黒なじゃがいも

昨日は母の介護認定調査でした。
市から調査員が来られて、主に母に対して質問をしていきます。

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介護認定調査には、基本調査項目というものがあり「身体機能・起居動作」「生活機能」「認知機能」「精神・行動障害」「社会生活への適応」の5項目に分けられます。

フランスベッド 介護認定調査とは

この調査あるあるが、いつもはできないのに、いいところを見せようとしてできてしまうこと。
また、質問に自信を持って「できます!」と答えること。

そのせいで要介護区分が軽く見積もられる、ということがあるようで、「質問には正直に答えましょう。ありのままを伝えましょう」と注意書きがあるぐらいです。

母も多少緊張した面持ちで、丁寧に答えていきますが、やはり実際より「できる」発言があちこちに入ってきます。
きっと本人はできると思っているから、仕方ないのですが。

一通り質問が終わり、「それではこれで終わりますね」と帰るふりをして、庭先での家族との話が始まります。
本人には聞かせたくない家族の認識を聞いてくれるのです。

ここが私の出番です。
誇張するわけではないけれど、いかに介護サービスを必要としているか訴えます。
万が一、介護区分が下がって今受けているサービスが受けられなくなると一大事ですから。

うまく伝わったかなぁ。
ひとしきり喋り倒して、調査員の方は帰っていきました。

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昨日はこのためにお休みを取っていたので、いつもより1日長く実家に滞在していました。
調査員が帰られたあと、父の散髪をして、デーサービスに持っていく着替えをセットして、何日分かのおかずを作って、6月のカレンダーにスケジュールを書き込んで、帰ってきました。

食べるものもたっぷりあるから夕食は問題ないだろうと思っていたら、夜は弟から嘆きのLINE。

姉ちゃん、母ちゃんをどうにかしてよ。
帰ってきたら、姉ちゃんの作った料理はまったくテーブルに乗ってない。
代わりに置いてあったのは「黒いじゃがいも」だよ。
じゃがいもを煮たみたいだけど、焦がしてまっ黒。
こんなに冷蔵庫に食べるものがあるのに。
いつか火事になっちゃうよ。

第一弟嘆きのLINE

そう言われてもね。
毎回食事の準備のときに声をかけられるわけじゃないし。
いっしょにいるときもそうだけど、タイミングが難しいのよ。
でも、できるだけ声かけるようにするから、そんなにガミガミ言わないで。

ねぇ、母ちゃん。
掘りたての新じゃがいもを貰ったから、食べようと思っただけだよね。
ちょっと油断して焦がしただけだよね。

そんな会話をしながら、ますます進行する母のおとぼけ具合が気になります。
本人の自尊心を傷つけずに、やりがいをもぎ取らずに、さり気なく生活のサポートをするのは至難の技です。
弟よ、頑張るのだ!!


介護のお話だったので、うりもさんの企画に参加させてもらいます。
後付でごめんなさい!!!


タイトル画像は”yamamotravel”さんにお借りしました。
掘りたては美味しそうなのですよね。


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