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水晶の中の私もどきの世界

ちょっと小難しい話から入りますが、最初だけなのでお付き合いください。内容はやわやわです。

医療安全の研修を受けると、コミュニケーションエラーというキーワードが必ず入っています。
以前受けた研修での話。

講師が指示する通りに研修生は用紙に書いていきます。

まず、紙の中央に四角を書いてください。
その上に三角を書いてください。
さらにその上に丸を書いてください。

たったこれだけの指示ですが、研修生の回答は様々です。

いろいろな捉え方、イメージがある!

つまり、ある人の頭の中のイメージをことばを使って伝えても、全く同じにならないという・・・当たり前といえば当たり前のこと。
でも、日常的には「伝わっているはず」「同じことを考えているはず」という前提(思い込み)のもとでコミュニケーションがとられています。
そして、たびたび残念な結果を招いてしまいます。

だから、こういう研修会で、「あー、そうだよね。相手の経験や理解度に応じたことば選び、表現が必要で、伝わったかどうかの確認が大事だよね。」と、学ぶ(思い出す)のです。
こういう研修は医療現場だけではないのかもしれません。
コミュニケーションの必要のないところなんてないでしょうから。

***

私は日々、介護生活の日記的な記事を書いています。
当然、私の環境や心境などは、どれだけことばを使っても読み手に伝わるものではありません。
敢えて伏せている部分もあり、むしろ誤解を良しとしているところすらあります。

でもですね。

それって面白い! 楽しい! と思うのです。
うまく表現できるかわからないのですが。

今、私が経験している(私の)現実がある。
その一部をことばを使って記事という形で伝えようとする。
読んだ方は、ご自身の生きてこられた環境や経験で作った自分だけのフィルターを通して、私の現実の世界を再構築する。

映像が見え始め、声が聞こえてきて、だんだん鮮明になってくる。
毎日の記事で微調整して、解像度を上げていく。
それはもう、私の現実ではなくて、その方の世界の中の話。
どこまで行っても、本物と重なることはない。

こういうの、パラレルワールドでもなくて・・・なんて言うんでしょうね。
でも、その世界の中で、私は生まれて、生きている。
読んでくださっている限り、覚えていてくださっている限り。


それって、とてもステキなこと。
面白い! し 愉快! 
お互いの作り上げたその世界を見せ合っこできたら、どんなに楽しいだろうと思うのです。
水晶の中にうかぶその方の作った私の世界。
たとえ、AIがどんなに進化しても、こればっかりは無理でしょう。

私の世界は私だけのもの。
と思ってきたし、実際はそうなのかもしれないけど。
こうやってnoteで記事を書き、交流をするということは、私が広がっていく気がするんですよね。
いや、増殖??😅

それも私の勝手な認識でしかないのだけど。
そう思ったら、なんだかニヤけてきてしまいました。
私も皆さんの水晶玉(勝手に作り上げた世界)、持ってますよ。


※ 最初の医療安全の話は、「だから、気をつけようね」でしたが、それ以外は、楽しんでもいいんじゃないかな? それが人間に備わった特性ですもの、って話でした。それこそ、伝わったかなぁ。σ( ̄∇ ̄; )


タイトル画像は”Tome館長”さんにお借りしました。
うふふ、まさかこんなイメージじゃないでしょうけど。


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