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【評価・感想】『レッドファクション2』レビュー

『Red Faction 2』は、2002年に発売されたシリーズの二作目です。

あらすじ:前作から5年後の世界。前作で明らかとなった極秘の研究が外部に流出し、世界は危機的な状況に追い込まれる。主人公は特殊部隊の一員として、この危機に立ち向かう。


前作とはまた違うFPS

前作『Red Faction』は、一般人の主人公が反乱に巻き込まれ、自分の職場だった場所で孤軍奮闘するというゲームで、『Half-Life』によく似たFPSでした。

プレイヤーから操作を奪わずに描かれるストーリーや、エリア間の繋がりを意識した作りなど、随所で『Half-Life』っぽさを感じさせる点が特徴でした。

対して今作は、それなりの量のムービーと、ほどほどに用意された見せ場で構成されたゲームになり、前作とは真逆で、よくある一本道なFPSになっています。

正直、前作の方が面白いと思いました。
プレイを中断したくなるほど、何かが破綻しているわけではないのですが、銃声が鈍く、ヒット感も乏しいため、敵と撃ち合っていてもあまり楽しくありませんし、低難易度化によって、撃ち合いのスリルも薄れてしまっており、全体的にダラダラしています。

自動回復システムが導入され、確実に遊びやすくなっている一方で、”それだけ”と言った印象を受けます。

後半の急な高難易度化を考慮しても、FPSとしては前作の方がよく出来ていたと思います。

個人的には、「ムービーをスキップできない」「クイックセーブが無くなり、微妙に間隔が長いチェックポイントのみになった」など、前作よりも不便に感じることが多かったのも、地味に辛い点でした。

総評

今作は、決め手に欠ける一作でした。
前作『Red Faction』は、『Half-Life』的なストーリー手法と、手に汗握るハードコアな撃ち合いが面白く、いま遊んでも通用するクラシックなPCゲームと言える一作でしたが、今作には、そうした特徴がなく、わざわざ遊ぶべき理由を見つけることができません。

全体的に物足りない一作でした。

余談ですが、主要人物の一人はジェイソン・ステイサムが演じています…。

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