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2023/11/22 初めて卵胞が大きくなった日

生理から13日が経って、いつものように卵胞チェックに向かった。
これまでの私は何度卵胞をチェックしても12mm程度にしか育っておらず、人工授精をする段階にすら移ることができていなかった。
人工授精をするには卵胞が20mm程度になっている必要があるという。

そこで卵管造影検査と並行して、クロミッドという排卵を誘発する薬を服薬していた。
幸い副作用らしい副作用はなく、今回の卵胞チェックで初めて12mmの壁を越え、14.7mmの快挙を成し遂げた。

このまま成長すれば、週末には人工授精ができるかもしれないとのことだった。

ただ私には一抹の不安があった。なんとなく、直観的に、卵胞の成長がもう少し遅いのではないか、という予感があるのだ。
そして、週末を超えると、私は1週間旅行に出掛けてしまうため、この周期を逃すことになる。

卵胞が思うように育たなかった私は妊娠したいという気持ちのもっと前段階として、早く人工授精をしてみたい、という気持ちが強くあった。
人工授精をした上で授かれなかったとしても、トライはできたんだ、という事実が欲しかった。

その今いちばんの目標としている人工授精がもう目の前にあるのに、また逃してしまうかもしれないと思うと、不妊治療の難しさをしみじみと感じてしまう。

旅行自体は楽しみで、人工授精ができないから、旅行にも行きたくない、と思うほどに思い詰めてはいないけれど、これから予定を立てるときはもっといろいろ考えなきゃいけないんだよな〜、なんて思う。

それにめでたく人工授精をすることができたら、着床が確認できるまでは妊婦に良くない食材は控えなければいけない。

私はお酒も生ものも大好き。
我慢をしても着床していないなんてことも当たり前にあるだろう。

ひとつひとつ困難をクリアしても、赤ちゃんを腕に抱くまでにはいろんな不安や我慢を乗り越えなくちゃいけないんだなぁ、と少し心が遠くなる。

それでもこの胸に自分の子を抱いてみたいという気持ちが26歳にしてとても強くあることを不思議に思う。
本能的なものかと言えば、正直わからない。
SNSで同時期もしくは私よりあとに結婚した人たちが続々と妊娠出産をしている。
それにかなり急かされている自覚もある。
そういうことは比べることではない。早ければいいというものでもない。心からそう思うけれど、急く気持ちを止められないのだ。

それに私の人生そのものがなんだかふらふらと定まらないことも関係しているのかもしれない。
今、頑張りたい、心を注ぎたいと思える対象がないのだ。
夫には仕事がある。だから焦る気持ちも私よりないのだろう。

私は不妊体質である可能性が高い。それに体力もないから20代のうちに子どもがほしい。
それはふたつとも本当の気持ちだけれど、赤ちゃんを産むことで、人生に変化をもたらしたい、人より早く子どもを産んで見せかけの幸せルートに乗ってしまいたい、そんな強いエゴを含む気持ちも正直ある。

邪な気持ちがあることは別に悪いことではないだろう。
そんな自分を素直に受け止めながら、縛られすぎずに妊活に取り組んでいきたい。

2月が誕生日の私は誕生日が来るまでに授かりたいと友だちにこぼした。
でも流産も経験した友だちは妊活は本当に長い道のりだから、1年以内にできたらいいな〜くらいの気持ちがいいよ、と言ってくれた。
そのくらいの気持ちのゆとりを持ちたいな、と心から思えた。

今日(11/23)は祝日なので、夫と都内でデートをする。
今は当たり前にできるこんな日も妊娠や出産ののちにはなかなかできない特別な日になるだろう。
今ある幸せをぎゅっと抱きしめて、妊活だけに縛られない日々を送りたい。

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