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人々の欲求と向き合う仕事

最近、本業でも編集補助・ライターの仕事を始めた。初めは事務作業のような、意外と地道な業務も多い。

だがこの地味作業を通して、人々が何気なくスマホで検索している情報を発信する、ということは、いくつものいくつもの手間がかけられ、人の考えや思いが込められていると改めて実感した。

編集者、ライターが魅力的なコンテンツの発信をしていく上で重要なことは、「人々のインサイトを探ること」だと言われている。
インサイトとは「潜在的な欲求」のことである。

何が欲しいのか自分でも上手く言葉にできないけど、心の奥底で、もやっとする何かがある、といった感覚に陥ることがたまにあるだろう。

例えば、これは私が受けている、編集ライター講座の教授が仰っていたインサイトの一例であるが、「美魔女」という言葉を思い浮かべてほしい。

「美魔女」という言葉は、実は「美STORY」というファッション雑誌が生み出した造語であり、この雑誌の読者対象は大体35歳〜40代である。

アラフォー・アラフィフになっても女としてオシャレを楽しみたい!
旦那がいても、新しい恋がしたい!(道徳的にやばいことは今は置いといておく。)

といった、マダム達本人が自身でもうまく表現できていない思いを言語化したもの、それが「美魔女」なのである。

ダイアナ

言うなれば「美魔女」は、マダム達の潜在的な欲求(インサイト)の代名詞なのである。

魅力的なコンテンツの発信をしていく上で重要なことは、人々のインサイトを探ること。

こんなものがあったらいいのに、こんな風になりたい、などの人の欲求と向き合い、人の思いに寄り添うからこそ読まれる記事、雑誌が生まれる。

私は紙媒体ではなく、メディア記事の編集補助を行っている。

記事を制作するにあたり、人々がどんな言葉で検索すると自分たちの記事にたどり着いてくれるのか、そのようなキーワードの抽出から始まる。(業界用語ではSEO対策という)

例えば「iphone カメラ アプリ」と検索する人は何を知りたいのだろうか。最近のおすすめカメラアプリは何なのか、iphoneの元々の機能の性能を知りたいのか。
検索結果から読み手を推定し、目的を追求していく。

ググればなんでもわかってしまう時代。

だが検索した情報の中から、自分たちが書いた記事を選んで読んでもらうには、まずGoogleの検索順位の中で自分たちの記事が上位表示されないといけない。

上位表示されればされる程、やはり人々の役に立つ内容のものが多いと感じるし、「こんなことが知りたかったんだよね〜、解決。」と、心の中で思うことが私もよくある。

そう思ってもらえる記事を書くには、どんな仕事でも口を酸っぱくして言われる「人々のニーズを掴むこと」に他ならないのである。

「人の潜在的な欲求と向き合う」とは、まさにこのことかぁ

と、リモートワークを自宅でちまちまと行いながら、ちょっぴり感じた瞬間であった。



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