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『化学』12月号がとてもよかった

10月のノーベル賞発表後、各誌でノーベル賞特集が組まれています。今回、大変ありがたいことに月刊誌『化学』12月号をご恵贈いただきました。

拝読いたしまして、「そこが知りたかった!」というポイントをカバーしてださる記事で、勉強になりました。おすすめです。

月刊『化学』とは

説明するまでもないながら、復習として… 『化学』は、化学同人さんから出版されている化学に特化した月刊誌です。全編、難しい言い回しや硬い雰囲気ではなく、やわらかく温かい雰囲気の紙面が展開されています。

特徴的なのは、研究者目線の雑誌であること。最前線の研究や興味深い化学の知識だけでなく、論文の書き方や便利なショートカット、学生さんの教育など、現役の研究者の方や学生目線のテーマが多く掲載されています。

研究者や学生でない方にもおすすめです。特に「化学の世界ってどんな感じだろう」「どんなことがホットなのかな」といったことが気になる方。科学系のポッドキャストで研究者の方の配信を聞かれている方にぴったりです。

12月号はここがおいしい

『化学』さんの12月号には、「特別解説 ノーベル賞を読み解く」としてノーベル賞の特集記事が掲載されています。それも、化学賞だけでなく物理学賞、生理学・医学賞と、自然科学三賞が網羅されています。やった!

今年のノーベル賞発表日には、各メディアでノーベル賞に関する説明や解説が出されました。化学賞はクリックケミストリーと生体直交化学、物理学賞はベルの不等式の破れ実証、生理学・医学賞はネアンデルタール人のゲノム解析とデニソワ人発見。ざっくりと内容がわかってきました。

そうしたメディアでの報道と並行して、科学クラスタ特有なのか、ワードが飛び交っています。「アジド」「Huisgen反応」「EPRパラドックス」「次世代シーケンサー」「アルゴリズム」…聞き覚えがあるものもないものも。

ああ!このTL上の研究者の方々がツイートされている専門用語は何?!すごく大事そうだしきっと基礎なのだけど恥ずかしながら忘れていたのか今知ったような気がする…!研究者の方々の言っていることが分かりたい…!!!

そうした一歩踏み込んだニーズに応えてくれるのが『化学』さんの記事でした。拝読しまして、気になったワード全部入ってました。化学賞を受賞されたベルトッツィ博士が、受賞後Twitterで何かおっしゃっていたような…と思っていた内容も全部、許可を得て日本語訳が掲載されていました。

今年のノーベル賞受賞をもう一歩知りたくなった方、私のように「TLの言語を理解したい」という方へ…12月号、保存版です。おすすめです。

まとめ

『化学』は毎月1回、1日に発行となります。ノーベル賞の研究をもう一歩知りたい方、ぜひお手にとってみてくださいね。
URL再掲 ▽



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